そらいろくらげが浮き輪で海に浮いているイラスト

反響板を設置するための袖幕たくし上げをする

4月からたまに入っているホールで、初めての反響板設置作業に従事することになりました。

このホールは、式典、講演会、演劇、クラシックコンサート、ピアノ発表会など催し物に対応できる、多目的なプロセニアム形式のホールです。
いわゆる”普通”のどこにでもあるホール設備です。

ピアノ演奏や合唱、吹奏楽などのクラシック音楽の催し物では、反響板を使用します。
舞台上部のフライタワーに格納されている第1天井反射板、第2天井反射板、正面反射板と、舞台袖上部に格納されている第1側面反射板と第2側面反射板を組み立て、舞台上部と舞台側面に蓋をします。

反響板を組み立てる前の事前作業

反響板の方式は、下記サイト左上の画像と同じ変角方式です。
森平舞台機構株式会社|音響反射板

この反響板を組み立てるためには、事前の準備作業をしないといけません。
なんで事前作業をするかというと、狭い舞台の天井と側面に巨大な厚みのある蓋をするため、反響板組み立て作業の導線にあるものをすべて撤去しないとならないのです。

舞台上の吊り物装置は、照明設備がボーダーライト、第1サスペンションライトと第2サスペンションライト、アッパーホリゾントライトがあります。そして幕類が緞帳、1〜4文字幕と1〜4袖幕、大黒幕、ホリゾント幕があります。吊り物バトンが3本。そして、その他吊り物類にスクリーンがあります。

これら吊り物類は、すべて反響板組立時に支障となるためすべて一番上まで飛ばします。
中割幕と大黒幕は上手と下手それぞれ幕をセンターに寄せて一番上まで飛ばします。

そして、一番重要となるのが袖幕のたくし上げ作業です。

袖幕のたくし上げとは?

側面反射板は、文字通り舞台側面を塞ぐための反射板です。通常のサスを使う状態だとちょうど袖幕の位置に当たります。
垂らした状態のままだと、一番上に飛ばしても側面反射板を設置するときに袖幕と干渉してしまうため、袖幕を半分くらいの高さになるまでたくし上げる必要があるのです。

この作業は、ほぼ全国の小規模から中規模の多目的プロセニアム形式のホールで行われていますが、くらげの場合は側面反射板のないホール、全面フラットな多目的ホール、舞台全体が反響板になっているシューボックス型音楽ホールしか経験していないため、この作業が今回初めての作業になります。

実際にやってみた

  1. 袖幕を3分の1くらい床に着くまで降ろします。
  2. 袖幕を抱えながら端をくるっと巻きつけ、カンガルーのポケットを作ります。
  3. 下の方の幕をすべてポケットに詰め込みます。
  4. 全部詰め込んだら、落ちないように包み込みます
  5. 袋詰にします。
  6. 特に4袖幕は定位置に設置されるまでに側面反響板の吊りワイヤーが非常にすれすれの位置を通過するので、前後から押して平たくします。

くるっと丸めてポケットを作るところからぜんぜんできなくて、何度もやり直す羽目になりました。
習うより慣れろということで、慣れるまで何度もやって身体で覚えていくしかなさそうです。

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