そらいろくらげが浮き輪で海に浮いているイラスト

発達障害である自分のための取扱説明書・その2〜聴覚過敏対策

発達障害のお話、その2です。
前回のお話: 発達障害である自分のための取扱説明書・その1

発達障害の症状に、聴覚過敏というものがあります。
以前はアスペルガー症候群に限られた症状と思われていましたが、ADHD患者にもその症状が現れることがあると判明しています。

くらげは、昔から音には敏感で運動会のピストルや風船の破裂音など突発的な音が苦手で、そういう音を聞くとビクッと大げさなくらいの反応をしてしまいます。
また、ガヤガヤした都会の雑踏やざわざわした環境が苦手なだけでなく、対話や電話での会話も聞き取ることが難しくなります。

聴覚過敏とはー

「聴覚過敏」とは、「感覚過敏」という一部の発達障害者が抱える「五感が極端に敏感」な症状の一つであり、文字通り聴覚が過敏な状態を言います。
他の過敏症としては「味覚」「嗅覚」「触覚」「視覚」の過敏症があり、いずれも当事者はつらい思いを強いられます。

meetsADHD ≫ ADHD(発達障害)の専門メディア|聴覚過敏はADHDにも存在する。そしてその対策とは?

そのような聴覚過敏の症状にはノイズキャンセリング機能のついたイヤフォンもしくはヘッドフォンが対策として有効です。
ノイズキャンセリング機能とは、イヤフォンやヘッドフォンに付属しているマイクで周囲の雑音を拾って分析し、騒音と逆位相の音を発生させて音を打ち消すことのできる機能です。

ということで、聴覚過敏対策としてノイズキャンセリングイヤフォンを使ってみることにしました。

ノイズキャンセリングイヤフォンを選ぶ

電車移動のとき、くらげにとって音楽を聴くことは欠かせないことです。お気に入りの曲がぎっしり詰まったiPod nanoとイヤフォンは必ず持ち歩いています。

ノイズキャンセリングイヤフォンは存在しか知らなくて、どんなものかはよくわかっていません。なので、まずはヨドバシカメラの店頭で試してみることにしました。
ノイズキャンセル機能の付いているイヤフォン、ヘッドフォンとして有名なBOSEのQuietComfortで視聴します。

装着して電源を入れた瞬間、波が去っていくようにすーっと雑音が引いたのがわかります。今まで、これだけの雑音が入ってきていたのかと実感するほどです。

ただ、BOSE製品はお値段がかなりのネックです。ここまではさすがに出すことができません。

そしてくらげが選んだのはこちら。SONYです。

MDR-EX31BNを使ってみた

SONYのイヤフォンで特徴的なのは、左右のケーブルの長さ。これは、右側を首の後ろに回して装着することを前提としているからです。こうやって装着すると、使用していないときに首にかけたままでいられるので便利です。

リモコン部分は、そのまま胸元に装着すると中途半端な長さになるため、右側のイヤフォンと一緒に首の後ろに回して襟元に装着するようにしました。こうすると、ケーブルがじゃまにならないのでおすすめです。

装着したら、ボタンを長押しして電源を入れます。
7秒くらい長めに押すと、ブルートゥース接続モードになるので、iPodなどの音楽再生機器やスマートフォンと接続します。

ノイズキャンセリング効果について

定型発達者の場合、たくさんの人が喋っている場所でも必要な会話を聞き取ることのできる高性能の集音マイクのようなことが無意識でできていますが、聴覚過敏を患っていると周りで発するどんな音も拾ってしまいます。

周りの雑音や会話が音の洪水となって耳に入ってくるので、脳みそは大混乱です。

人の話を聞いているつもり、本を読んでいるつもりでも周りから聞こえてくる会話や音にふいに気を取られてしまいます。その結果、内容が全然理解できなかったというようなことが起きるのです。

ノイズキャンセルイヤフォンを使用すると、電源を入れた途端、波が引くようにスーッと音が引いていきます。周りの雑音を遮断してくれるため、気を取られることもなく目の前のことに集中することができます。
おそらく、定型発達者と同じようなフィルター機能が働いている状態で、脳みそも耳もすごく楽になるのがわかります。

最初は思ったよりもノイズキャンセリング効果を感じられませんでした。そこで試しにイヤーチップを一番小さいものに交換し、ぐいっと耳の奥までしっかりと押し込んでみました。すると、今までとは打って変わって静かな空間が実現できたのです。イヤーチップの大きさは大事です。

イヤフォンの装着は、まっすぐにぐっと押し込むことでより外部音を遮蔽することができます。コツは、耳とイヤフォンの間に隙間を作らないことです。

特に有効だと感じたのは、ファンや空調などのモーター音など低音ノイズです。ノイズキャンセリングイヤフォンを装着後、しばらくしてからイヤフォンを外すとものすごい騒音に囲まれたように感じます。
世の中には、ここまでいろいろな音が溢れていたんだなと改めて実感します。

ただ、女性の声には弱いようで、近くで女性が話していると他の音や声は聞こえないのに女性の声だけ入ってくるのでけっこうびっくりします。
また、完全な無音状態になるわけではなく、ホワイトノイズで騒音を打ち消しているため「サー」という音が微量ですが聞こえます。

SONY MDR-EX31BNのいいところと悪いところ

悪いところ

まずは、悪いところ。

  1. たまにブルートゥースが未接続状態になる
  2. どっちが悪いのかわからないのですが、たまにiPod nanoと未接続状態になり、なかなか接続されません。そういうときは、一度再生機器側でMDR-EX31BNの登録解除してからもう一度登録し直すと接続します。これがけっこう面倒です。

  3. iPod nanoのバッテリーの消耗が早くなった
  4. イヤフォン自体は9時間近くバッテリーが持ちますが、逆にiPod nanoの方の消耗が早くなりました。今まで有線イヤフォンを使っていたときは、毎日数時間の音楽再生をしても一週間に一回程度の充電で済んでいましたが、ブルートゥース接続するとバッテリーの減りが早いので、毎日必ず充電しています。

  5. 電源ボタンの位置が悪い
  6. 本体の裏側にクリップが着いていて、服に装着できるのですが、このクリップをつまむ位置にちょうど電源ボタンがあるため、うっかり電源ボタンを押してしまうことが多々あります。なぜ、この位置に電源ボタンを付けたのだ。

  7. しばらくブルートゥース機器と接続していないと、勝手に電源が落ちる
  8. 集中したいときは音楽さえ聴きたくないのですが、音楽を再生していないと10分くらいでイヤフォンの電源が落ちるためデジタル耳栓として使用するには、少々難があります。なので、スマフォのブルートゥース機能をONにしておいて常時接続しています。

  9. 早送り/巻き戻しボタンと音量ボタンを間違える
  10. お互い隣り合っていて、似たような形状なのでよく間違えます。いちおう、音量ボタンには丸い突起が付いていますが、慣れるまではよく間違えます。

  11. バッテリー残量がわからない
  12. 液晶表示がないため、バッテリーの残量がわかりません。いちおう通しで9時間は持ちますが、念のため毎日充電しています。

いいところ

  1. 首に掛けられる
  2. 家から出るときにすでに首に掛けるようにしています。バッグからゴソゴソとイヤフォンを出す手間がなくなり、電車に乗ってすぐに音楽が聴けるようになりました。

  3. 音量を上げなくても音楽を聴くことができる
  4. ノイズキャンセリング効果のおかげで、空調の動作音が激しい夏の電車内でも快適に音楽を聴くことができます。

  5. 思っていたよりも音がよかった
  6. くらげはあまり音質にこだわらない方なので、参考にはならないかもしれませんが思っていたよりもしっかりした音質だと思いました。

  7. ワイヤレスで快適
  8. 有線イヤフォンを使用していたときは、いちいちiPod nanoを取り出して電源オンオフや早送りや巻き戻し操作をしていましたが、手元で一発でできるというのは便利です。

締めくくり

特定の音にものすごく敏感なんだけどそのせいで集中力が悪かったり、聞いたことを覚えられなかったりと、面倒な仕様だなとつくづく感じていましたが、そういうことに対して対策を講じることでだいぶ楽になることが実感できました。

同じように悩んでいる人の役に少しでも立てれば幸いです。

Massage
  1. kenzo より:

    ノイズキャンセリング、思わぬ効能もあるのですね。
    知人が所持しており、すっごいいよー!とは言われるものの、私はいつも1000円台のイヤホンだったりします(笑)
    イヤーチップの大きさ大切ですよね。
    私も一番小さいのじゃないと耳から外れちゃうんです。。。

    1. そらいろくらげ より:

      いらっしゃいませー。

      くらげも、1,000円台のを使っていた時期がありましたが、断線ばかりしていて何度も買い替えていました。
      ある時、ヨドバシで視聴してみていいなと思った3,000円台のを使ってみたら全然いつも聞いていた音と違ってびっくりしました。

      ノイズキャンセリング、一度使ったら手放せなくなりますよ。
      特に、飛行機での移動時に活躍すると思います。

コメントを残す


goToTop