このかた一度も海外に出たことがなかったくらげが、初めて国外に旅行へ出ます。
初めての海外旅行先は、日本からたった3時間ほどで着ける台湾。台湾には何度も遊びに行っていて行き慣れている友人2人と向かいます。
3泊4日のスケジュールです。
今回の旅行のためにパスポートを申請し、現地でのスケジュールもあらかじめ3人で決めておきました。
さて、初めての海外旅行はうまくいくのでしょうか。
いきなりやらかす
出発日はあいにくのお天気です。この出発時にくらげはいきなりやらかしました。
フライトスケジュールは、10時50分発エバー航空BR0189便に搭乗のため羽田空港国際ターミナルKカウンター前で集合です。
くらげは国内線のノリで1時間前くらいに着けばいいかと余裕でいましたが、電車で向かっている途中ですでに彼女たちは荷物を預け終えていました。
ギリギリの時間に到着する上に、Kカウンターは一番端っこでさらに搭乗口までは徒歩10分ほど掛かります。
羽田空港国際ターミナルの改札口に到着とともにエレベーターに駆け込み、Kカウンターまでスーツケースを抱えて駆け込み、搭乗手続き終了時刻10分前に無事手続きが完了。その足で手荷物検査と出国手続きを終えて、無事に搭乗に間に合いました。
ずっと降っていた雨が家を出るときには、止んでいてこれは幸先いいぞ。なんて、余裕こいていた2時間前のくらげのバカー!!
国際線は2時間前に空港へ到着しておくのが鉄則です。
日本を出国するよ
今回搭乗するエバー航空は、1989年に創立された台湾の航空会社です。サンリオと提携しており、機体にはサンリオのキャラクターが描かれているだけではなく、シートに置いてあるクッションや機内食のスプーンやナプキンにはキティちゃんが描かれています。
東京国際空港から台北松山空港の往復でエコノミークラスですが行き帰りともに機内食付きとなっており、料金は50,830円と格安です。
赤いのとか青いのとかもう使えなくなりますね。
エバー航空
10時50分、遅れることもなくBR0190便は出発し、15分ほど滑走路を走ったのちに無事台湾へと飛び立ちました。
くらげが今回座った席は予約した時期が友人たちとは異なるため離れ離れになりましたが窓際の席で、隣は台湾には何度も出かけているという30代くらいの男性です。
相模湾上空まで来るとどんよりとした雲が切れ、小田原の実家あたりがよく見えました。
11時20分頃、CAさんたちの動きが慌ただしくなったかと思うと機内食が運ばれてきました。今回、友人のすすめで機内食を特別食のシーフードミールに指定したのですが、特別食は普通食よりも早く運ばれてくるようです。
シーフードミールはこんな感じ。
お隣の男性は普通食でしたが、ただのお弁当といった感じだったのでシーフードにして大正解でした。
台湾の台北松山空港に到着
日本時間13時30分、現地時間14時30分に台北松山空港に到着です。愛媛の松山空港ではありません。タイペイソンシャン空港です。
松山空港に着いたら、まずは空港内の台湾銀行窓口で台湾のお金に換金します。今回は20,000円を台湾ドル5,250元に換金しました。これだけでけっこう遊べる金額です。
続いて、中華電信でプリペイドSIMを購入しました。くらげのi PhoneはSIMフリーなので海外でも現地のSIMが使えます。
そして、空港の外で友人が大学時代に仲の良かった台湾留学生の方と待ち合わせします。この方はリシンさんという日本語も英語も話せる女性で、今は台北に住んでいて3人の子供のお母さんです。今回は3人のお子さんと旦那さんも一緒に来てくれました。これからしばらくリシンさん一家と台北観光です。
まずは、バスに乗って粽(ちまき)のお店に向かいます。台湾の公共交通機関はほぼ日本のSuicaに当たる悠遊カード(ヨーヨーカー)を利用して乗車することができます。今回は友人が余分に持っていたものを借りることにしました。
大通りを10分ほど揺られてから下車し、しばらく歩いていくとやたらとバイクが目につきます。しかもほぼスクーターで、ここはバイク屋か?と思うほどぎっしりと置かれているのです。
どこか、30年前の日本の雰囲気を醸し出しています。
そして、粽のお店に到着。お子さんたちがここの粽が好きなんだそうです。
店頭で注文してお金を支払い品物を受け取る、ファーストフード式です。
中はけっこう広いです。
くらげが頼んだのは落花生粽。45元(約162円)です。
甘じょっぱいタレがかかっていて、中にはゴロゴロと落花生が入っておりさらに落花生の粉をかけていただきます。これがくらげにとって初の台湾食なのですが、お腹空いていなかったので正直なところ何ともいえませんでした。おかげで写真のピントも合っていません。
象山(シャンサン)に登るよ
お店を出たら、ひたすら東の方に続いている八徳路四段という通りを歩いていきます。台北の街はほぼアーケード街であまり陽に当たることなく歩くことができますが、ところどころガタガタで段差もあるので重たいスーツケースだとけっこう大変です。
しばらく歩いて雑居ビルのようなところに入ったかと思うとその先には桃を剥いて食べている管理人さんがいました。その管理人さんの目の前にあるエレベーターを登り、リシンさんの旦那さんのご実家へとお邪魔します。
ここで、くらげたちのスーツケースとリシンさんの2人の子供を預けてから、再び出発します。
すぐ近くのバス停でしばらくバスを待っていると、どこからか煙が漂ってきました。
この時期、台湾は中元節に当たります。小さなドラム缶であの世のお金を燃やし、歩道には所狭しと机が並べられたくさんのお菓子やお酒が供えられ、長いお線香が焚かれています。
まるで日本のお盆のような感じの風習で、日本では都会ではすっかり見られなくなった光景ですが、台湾では各家庭だけでなく会社でも行われています。
しばらくして、バスがやってきました。台湾のバスは基本的に非常に運転が雑です。日本のように運転手がマイク付けて喋ることはなく、ドアの開閉もまだ止まらないうちから放たれます。
立っているときはしっかりと吊革や手摺に捕まっていないと車内でふっとばされます。
バス停から降りてしばらく歩いているとぽつりぽつりと雨が降り出し、コンビニで飲み物を調達して外に出る頃にはすっかり本降りになっていました。
しばらく歩いて道路を登っていくと、やがて長い階段が見えてきました。
ここから台北東部にある象山(シャンサン)という山を登ります。象山は標高183メートルの小さな山で、台北市内と台北101という超高層ビルを眺めることができる絶景スポットです。ハイキングコースが設置されており、気軽にハイキングを楽しむことができます。
とはいえ、雨が降って蒸し暑い中を右手で傘を差して左でカメラを持ってサンダルで登って行くというのはかなり困難を極めますね。今回、軽く山登りがあるとは聞いていたけど、本当にさっくりとしたコースだと思っていたのでTEVAのサンダルで来てしまいましたが、急な石段続きでかなり堪えました。
そんな中を途中の展望台で撮った台北101。
石壁に描かれた文字。
平たいカタツムリ。
頂上に到着。感動する景色はありません。
なぜか犬がいました。飼い主は不明です。
急な階段を登ったら、帰りは違うルートで急な階段を降りていきます。
途中で違うカタツムリに遭遇しました。このカタツムリは、アフリカマイマイといい戦時中に旧日本軍がタンパク源摂取のため食用として持ち込んだものがやがて放棄され繁殖したものです。人を死に至らしめる寄生虫を持っているため、このカタツムリに触ることは死を意味します。
台北101を経て台湾料理屋へ
下界へ降りると、盛大な中元節の準備が行われていました。
そんな昔の風習が残っている台湾に建てられた、台北101。
このビルは2004年に建てられた101階建ての超高層ビルです。下層にはショッピングモール、高層にはオフィスが入居しています。89階には屋内展望台、91階には屋上展望台があり、最上階の101階はVIPルームになっています。
台北では人気の観光スポットで、日本人も多く訪れている場所ですが、くらげたちはこんなところに興味はないので、トイレだけ入って地下鉄へと向かいます。
台湾料理をごちそうになる
台湾にはMRTと呼ばれている地下鉄が縦横無尽に走っており、安い運賃で台北市内及び近郊市を周ることができます。
駅のホームは二重扉になっていて、ホームは広くてきれいです。
本日最後の締めは、リシンさん一家に連れられて訪れた台湾料理のお店、御鼎香(イーディンシャン)です。このお店はローストダックがおいしいことで有名なのですが、今回はローストダック以外もおいしいとのことでいろんな台湾料理を味わいます。メニューはすべてリシンさんが選んでくれました。
鶏の蒸したやつとか焼きそばとかさっぱりしていてこってりしていない優しいおいしさです。ヘチマもおいしいです。もう台湾料理サイコー!
シメは、くらげ初のグァバ。割りとさっぱりしていて、種は軽く噛んで飲み込む感じ。皮ごと食べられます。
ホテルにチェックイン
外に出ると、雨が止むことなく延々と降っています。そのまま歩いてリシンさんの旦那さんの実家へ荷物を引き取りに向かい、MRTでホテルのある新北市板橋区に向かいます。
東京都板橋区ではありません。シンペイ市バンチャオです。
今回泊まるホテルは、新北市にある板南線の新埔(シンプー)駅にあります。台北から近い場所ですが、日本人観光客のがいないホテルということで友人たちが選びました。
ホテルは一番安いグレードですが、入ってみてびっくり。
ひろーい。クイーンベッドが置いてあります。そして、朝食付きです。
しかし、最初は鍵が開かなくてフロントに助けを求めました。フロントは日本語が通じず中国語はさっぱり理解できないため、スマフォのグーグル翻訳を使使って拙い中学レベルの英語で話しました。
鍵は何回か回すとカチャリと開くというからくりみたいな方式です。これは慣れるまでに時間かかりそうです。
では、明日もガッツリ出かけるので寝ることにします。
おやすみなさい。
次回のお話: 台湾を味わい尽くす旅・2日目【北埔老街で擂茶体験】
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