そらいろくらげが浮き輪で海に浮いているイラスト

松田町の寄から鍋割山に登る

丹沢の鍋割山は、山頂の鍋割山荘で食べることができる鍋焼きうどんで有名な1,272mの山です。
登山ルートは何通りかあり、くらげは一番有名な大倉バス停からのコースを登ったことがあります。

2度めとなる今回は松田町の秘境、寄(やどりき)から登ることにします。

なお、今回は鍋焼きうどんは出てきません。

新松田からバスで寄へ

寄へは小田急線新松田駅から富士急湘南バスで向かいます。この路線は非常に本数が少ないため、7時30分のバスを逃すと次は9時05分です。なので、何が何でも7時30分のバスに乗らないと寄から鍋割山を目指すのは諦めないといけません。

終点の寄には28分で到着。ちなみにこの時期はロウバイ祭りが開催されていて、この周辺が会場となっています。すぐ近くのロウバイ祭り駐車場となるグラウンドでトイレを済ませてから出発です。

8:05 寄を出発

バスが来た道を少し戻ったところに鍋割山への表示がありますが、ロウバイ祭りは鍋割山に向かう途中にあるため鍋割山方面への表示はこのようになっています。

こちらがロウバイです。色が蝋のように半透明でまるで蝋細工のような花びらからその名が付いています。香りも普通のウメとは少し違いますが、ほんのりいい香りです。

やがて鍋割山登山口が現れますが、しばらく茶畑の脇を通っていきます。このあたりのお茶は足柄茶です。しばらく進むと、鹿よけの柵が現れました。厳重に紐で固定してあるので、解いて入ったらまた厳重に紐で固定します。

前回の大山のときと違ってすでに雪は溶けており、アイゼンの出番はまだありません。気温も少しあたたかいように感じます。

溶け残った雪が凍って朝日に照らされ、キラキラと輝いています。

9時55分、810mの櫟山に到着。頂上には大きな松の木があります。

このあたりから徐々に雪が増えてきたので、ここでアイゼンを装着して進みます。しばらく進んでいると、せっかく登ったのに嫌でも急坂を降りないといけなくなりました。
だいぶ降りてきたところで振り返ってみました。その高低差は100m。せっかく高度上げたと思ったのに。

10時45分、一番メジャーな登山ルートである大倉バス停からの合流地点、後沢乗越に到着。ここでようやくほかの登山者に遭遇しました。
ここからさらに急激に高度を上げていきます。高度が上がったものの、日当たりがいいせいか雪はすっかり溶けていたのでアイゼンは外して進みます。

ひたすら急登を登っていきます。

この木の階段、見覚えがある。

この階段が出てきたら頂上まではもう一息。しかし、寄からのルートですでに消耗していていて、思うように足が進んでいきません。

あ、あのソーラーパネルはもしや・・・。

着いたー!

11時46分、鍋割山山頂に到着です。

山頂からの景色

こちらは、日本一のお山。裾野までしっかりと見渡せます。

下界を見下ろします。遠くの大島までしっかりとよく見えています。右上の端っこは伊豆半島、その手前が真鶴半島、その手前の街が小田原、左側は秦野です。

こちらは房総半島方面。海の手前に浮かんでいるのが江ノ島、その先に三浦半島、うっすらと奥の方に見えているのが千葉の房総半島です。

ヤマメシ作るよ

鍋割山といえば、鍋割山荘でいただける鍋焼きうどんが有名です。すべて歩荷で材料を山頂まで運んでいるにも関わらず、天ぷらやかまぼこなど盛り沢山な具が入っていて甘じょっぱい汁が非常に身体に染み渡る最高の鍋焼きうどんです。これを目当てに登る人も少なくありません。

しかし、今回は敢えてうどんではなくラーメンです。くらげはラーメンが食べたいんです。

では、さっそくヤマメシづくりに取り掛かります。と、その前に先日の登山で寒すぎてバーナーの威力が弱まり、沸騰すらできなかったということがあったのを踏まえて、新しいアイテムを投入します。

まずは、モンベルのカートリッジチューブプロテクターです。寒さに弱いカートリッジにお洋服を着せてあげます。

そして、気温だけでなく風で温度が下がることもあるため、ウィンドスクリーンで風を遮ります。

では、改めてヤマメシを作ることにしましょう。
まずは、前菜のシュウマイ。大山のときと同じようにメスティンに金網を敷き、少量の水を沸騰させて蒸します。時間は適当です。

蒸気が出てきてしばらく経ったら完成です。

続いて、メインディッシュ。
シュウマイを作ったらガス欠になってしまった大山の雪辱を果たすべく、今回も小松菜ラーメンです。ただし、大山のときはサッポロ一番塩ラーメンでしたが、今回はサッポロ一番みそラーメンです。なんとなく味噌の気分でした。

はい、こちらが食べ終わった図。

えー実は、一緒のベンチに座った方と話が弾んでしまい、話しながら作って食べて、お腹いっぱいになったところで写真を取り忘れたことに気づきました。

この方は海側の町から車で来ていて、表丹沢県民の森から登ってきたそうです。よく足柄の金時山に登られているとのことで、「今度は金時山でお会いしましょう」と言ってもと来た道を降りて行かれました。くらげも近いうちに金時山に登ろうと思います。

くらげは引き続き、ヤマメシを楽しみます。メインディッシュのあとはデザートです。

こちらは、前回の陣馬山と同じセレッシャルのベンガルスパイス、そして横浜霧笛楼の横浜煉瓦です。普段は決して食べないチョコレートケーキですが、疲れたときにはこの甘さが身体に染み渡ります。お茶もしっかりと煮出すことができたので、ぴりっと濃い目のスパイスが甘いお菓子によく合います。

身体もしっかり温まったところで、下山開始です。今回は塔ノ岳方面に歩いていき、大倉尾根(通称バカ尾根)か小丸尾根を降りていき、大倉バス停に向かいます。バカ尾根はコースタイムが2時間前後、小丸尾根は2時間30分です。

12:57 鍋割山を出発

鍋割山稜はしっかり雪に埋もれています。

実は1272.4mの鍋割山よりこの山稜のほうが1341mと高度が高いためさらに坂を登ることになります。それもけっこうな急登です。

登りきって振り返ると、遠くには富士の山、その手前にはさっきまでヤマメシを堪能していた鍋割山、そして今通ってきた登山道が見えます。

このすぐ先に、小丸尾根との分岐点があります。さらにその先を25分ほど進むと、塔ノ岳の登山道であるバカ尾根に到着します。しかし、すでに消耗していたくらげはここで小丸尾根を降りることにしました。
ま、その選択は降りて10分もすれば後悔に変わったんですけどね。

この小丸尾根はかなりの急坂で道も狭いし、道も凍っていたり石がごろごろだったりでかなり慎重に降りていかないといけません。途中で急に雪のないところが現れるので、何度もアイゼンを着けたり外したりで余計な時間もかかっています。

今にも動き出しそうな木がいました。

これ急坂すぎて道がジグザグになっているんです。地面もネチャネチャしていて滑ります。本当にもう後悔しまくりですよ。

やっとのことで鍋割山の分岐点、二俣に到着。地図上では1時間20分で着く予定ですが、なんと2時間も掛かってしまいました。バカ尾根だったらそろそろ大倉バス停に到着しています。

この二俣は四十八瀬川の河原にあります。すっかり疲れ切ってしまったので、ここでしばらく川のほとりで休憩をすることにしました。

この橋を渡って向かいの岸に降ります。ボヨンボヨンと揺れて楽しいです。

ここから先は林道を50分位歩きます。

山を歩いていると必ず現れるシマシマ。

そして17時05分、大倉バス停に到着しました。ここのレストハウスでは軽食をいただくことができます。この時期でも熱燗はなく、ビール推しです。
さすがに冷え切った身体に生ビールはしんどいのでやめておきます。

ちょうど小田急線渋沢駅行きのバスが来ていたので、まっすぐ帰ることにしました。熱燗があったらバスを一本見送っていたかもしれません。

今回も、無事に下山完了です。

おさらい

寄からはけっこう時間がかかるので、かなり体力を使います。途中、雪のあるところとないところがあるので、簡単に脱着ができるチェーンアイゼンか軽アイゼンがおすすめです。
また、街中で装着するスパイクバンドで登っている方も見受けましたが、急斜面で凍っているところは滑りやすいため大変危険です。鍋割山直前でこのスパイクバンドを着けた方が滑って転んでいました。下手すれば滑落する危険性もあるので、きちんとした山用の軽アイゼンかチェーンアイゼンを装着してください。

小丸尾根は記事にも書いたとおり、かなりきついルートです。特に上の方は道がとても細くですれ違うほど困難なため、転落する危険性もはらんでいる難所が何箇所もありますので、このルートは避けたほうが無難です。

記録

  • 開始時刻: 8:05
  • 終了時刻: 16:35
  • 所要時間: 8:30″
  • 距離: 15.5km
  • 標高差: 1,058m

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