そらいろくらげが浮き輪で海に浮いているイラスト

四方津駅から高柄山に登る

3月も後半になりだいぶ春めいてきた今日このごろ。
低山ではすでに雪も溶けて虫がブンブンと飛び回り、遠景も霞んでくるようになってきました。くらげにとって最適な登山環境ではなくなるので、今回が今シーズンの登り納めです。

登り納めに選んだ山は、山梨県上野原市にある高柄山です。山と高原の地図の高尾・陣馬のど真ん中に載っています。標高は733mと低く、駅からも2時間〜3時間程度で登れますが、中央本線沿いにある山の中ではけっこうマイナーです。
また、上野原駅側は高低差が激しいため意外と登りがいのある山として知られています。

登山ルートはJR中央線の上野原駅、四方津(しおつ)駅、梁川(やながわ)駅から徒歩で行けるルートがそれぞれあり、付近の小さな山を含めて縦走をすることもできます。
今回くらげが選んだルートは、四方津駅から川合峠を経て高柄山から新矢ノ根峠と御前山を経て上野原駅に降りるルートです。時間は昼食休憩も含めて6時間30分程度といつもよりも3時間程度短めです。翌日が仕事のためちょっと日和ってしまいました。

コースタイム

JR中央本線四方津駅=7:40→川合峠=8:23→大丸=9:59→千足峠=→高柄山山頂=10:50→山頂出発=12:00→新矢ノ根峠=12:50→御前山=13:52→上野原駅=14:38

7:40 四方津駅を出発

3月に入ってから中央本線の電車内はずいぶんと登山者が増えました。しかし四方津で降りた登山者はくらげを含めて1〜2名ほどというあたりが高柄山のマイナー感を感じさせます。

線路をくぐって反対側に回り、しばらくは集落の中を歩いていきます。途中で2名ほどの鉄道好きなカメラマンを相次いで見かけたので振り返ってみると、たしかに山と山の間に赤い鉄橋が映えていて鉄道ファンとしてはたまらないであろう構図になっています。今日は何か特別な車両でも通るのでしょうか。

舗装された道から未舗装の道に入ると、きれいなトルコブルーっぽい石があちこちに落ちていました。これ磨いたらもっときれいになるかも。

40分ほど歩くと登山道入り口に着きました。四方津駅からのルートは比較的なだらかで急登はあまりありません。標高600mを過ぎたあたりかから視界に林道が飛び込んできました。よく見るとその先はくらげが歩いている登山道の真下にあるのでどうやら道路整備中のようです。
そこからしばらくは建設中の林道に沿うように登っていくのでチラチラと視界に入ってくるのが非常に腹立たしいです。せっかくがんばって登っているのに道路が完成したら車であっという間に登れてしまうのですから。

木の幹に爪で引っ掻いたような傷が見えます。おそらくクマの仕業です。こういう痕跡を見つけたときはいつも以上に熊鈴をうるさく鳴らしています。

何の花だろう。

標高663mまで上がったあたりまで来ると急に周囲の視界が開けました。登山道の傍らには小さな松が植えられています。この松は、ここは御座敷の松といい、信玄公がこの地を訪れた際にここで休憩したのが由来となっています。ただ、云われのある松は枯れてしまったので今生えている松は新たに平成15年に植樹されたものです。

北東と西側が開けていて、上野原市街とかすかに富士山の頭を確認することができます。

でもそのすぐ前には建設中の林道があるので開放感はありません。せっかく登ってきても人工物が見えると興ざめしますね。

御座敷の松を過ぎてしばらくすると登山道を分断する形で伸びている建設中の林道にぶつかります。先ほどの林道と同じ道です。林道の手前には休憩できる木の椅子とテーブルも設置されていますが、目の前には林道があるだけで風情はありません。
林道から数メートル下ると再び登山道に入ります。

9:59 大丸通過

登山道を登り切ると大丸という小さなピークに差し掛かります。この大丸から一度降りると再び登山道を分断するように伸びている林道に降りるので、再び数メートル先の登山道を入ります。

やたらねじれている木。

高度を100mくらい降りていきます。

四方津駅から登るもう一つの登山ルートとぶつかる千足峠分岐からは降りた分以上に登っていきます。このルートの中ではここだけが急登エリアです。
20分ほどがんばって登れば、そこは高柄山山頂です。

10:50 高柄山山頂に到着

思ったよりもあっさりと着いてしまいました。

高柄山からは上野原市街の街並みがよく見えています。正面の山々は右の方にこの間の1月に登った生藤山、左の方には2月に登った権現山、左の奥の方に見えているのが去年の2月に登った三頭山です。

まだ時間は早いのですがここでヤマメシにすることにします。

ヤマメシ作るよ

それではさっそくヤマメシ作りに入ります。ベンチや置けそうな石や板もないので今回は地べたで調理です。今日のメニューはブルグルを使ったパエリアです。

ブルグルはトルコで常食されている挽き割り小麦で、プチプチとした食感が特徴です。カルディで購入することができます。ブルグルには挽き割りと丸粒二種類のタイプがあって、丸粒はお湯で戻すとご飯粒のようになります。丸粒は売り切れだったので今回は粗挽きにしました。

まずは、メスティンを熱してからオリーブオイルを入れて鶏肉と玉葱を炒めます。鶏肉は家にあった胸肉を使っています。

ある程度火が通ったら、ブルグルとパエリアの素を投入。ブルグルの分量は適当です。

よくかき混ぜてから半分に切ったプチトマトを投入。水を適量入れて蓋を閉めたら10分位中火で煮込みます。

10分経ってブルグルに火が通ったら完成です。

ではいただきます。うん、ブルグルがぷちぷちしておいしい。

・・・と思ったのは3分の1くらい食べたところまででした。食べているとブルグル独特の匂いが気になります。精製をしていない分、野趣あふれるというか穀物のもつ粉っぽさみたいなものが湧き上がってくるのです。
さらに、パエリアの素も味が濃すぎて喉が非常に乾くため、なかなか箸が進みません。

結局、お腹の方も行きの行程が楽ちんすぎてお腹がいつもより空いておらず、半分くらい食べて残してしまいました。残ったパエリアは家でアレンジして夕飯にします。
ブルグルは匂いが気になるようなら乾煎りしたり水洗いすると軽減されるらしいのですが、あえて何もせず挑戦してみました。でも、思った以上の攻撃力にあえなく撃沈したのでした。家で試食しておけばよかった。また、あとでパエリアの素をよく見てみたら2〜3人前と書いてあったので味が濃い理由がよーくわかりました。ちゃんと事前に確認しないとダメですね。

せっかくおやつも用意したんですけど、お腹いっぱい過ぎたのでデカフェコーヒーだけにとどめておきました。なんだかいろいろ残念なヤマメシとなりました。せめて自分で味付けして分量も少なめにしておけばよかったです。

12:00 山頂を出発

高柄山からは御前山経由で上野原駅に降りるルートです。実はこちらの上野原側のルートのほうがところどころにロープが張られているくらいの急登で登りごたえも十分にあるコースになっています。

やたらグネっている木がありました。数本あるように見えて実は1本です。

新矢ノ根峠を過ぎると、何やらおっさんどもの叫ぶ声が聞こえてきました。この下の方にはゴルフ場があるのでおっさんどもがゴルフに興じているのです。東京の奥多摩や奥高尾に比べると本当に山梨の山はゴルフ場などの人工物が多いです。

しばらく急な下り坂を進んでいると沢が見えてきました。でも本当に小さい沢で水量が少ないです。この先に水場があったとしても上流がゴルフ場なので飲みたくはないです。

やがてゴルフ場をぐるりと回るように進んでいくと下った分を取り戻すほどの急登が待ち構えていました。狭い岩場を縫うように登っていきます。右側にはゴルフ場からおっさんたちの楽しげな声が聞こえてくるのが腹立たしいです。

振り返れば高柄山。

急登を登りきったところに御前山の山頂があるのかと思ったらまだまだ先でした。何度山登りしていても、山頂手前のピークには騙されます。

13:52 御前山山頂に到着

高柄山から2時間ほどで御前山の山頂に到着です。

かなりアップダウンが激しいので、こっちから行ったほうがより登山を楽しめて高柄山山頂でもお腹いっぱいでパエリアを残すことはなかったことでしょう。
山頂はとても狭いです。これが全景。

景色はこんな感じ。さっきより低い位置から上野原市街が見渡せます。

さて、ここではちょっとだけ休憩してすぐに降りることにします。
ここから登山口までもかなり傾斜がきつく、ロープが張られています。40分ほど下ると、墓地近くの登山口に到着しました。ここからは舗装路を歩いていきます。

14:38 上野原駅に到着

御前山から40分ほどで無事に上野原駅に到着です。ちょうど行ったばかりで帰りの電車まで20分以上時間がありましたが、新しくできたエレベーターホールの展望台にベンチがあったのでここでのんびりと景色を見ながら過ごすことができました。

帰りの電車はすでに登山客や観光客で埋め尽くされ、さらに藤野と相模湖駅でも大量に乗ってきたのですし詰めの通勤ラッシュ並みの込具合。世の中は本格的に登山シーズン突入しました。

これを持ちまして、今シーズンの山登りは終了いたします。今シーズンは登り始めが1月半ばと遅かったのであまり登りにいけませんでした。来シーズンは11月半ばからの予定です。それまではレベルアップのためにコンパスを使った読図とツエルトの練習をして備えておこうと思います。

おさらい

今回、なんとなく上野原に降りるルートにしてしまいましたが、やっぱり四方津に向かうルートにしたほうが登り甲斐がありました。冒頭に書いたとおり、梁川駅からも登れますので、物足りないようなら距離を追加することも可能です。また、高柄山から秋山方面に降りると、秋山ネスパという温泉があるので温泉に入ってバスで上野原に戻ることもできます。

記録

  • 開始時刻: 7:40
  • 終了時刻: 14:38
  • 所要時間: 6:58″
  • 距離: 12.3km
  • 標高差: 563m

コメントを残す


goToTop