舞台装置や舞台照明の仕込み図は一昔前までは手書きが主流でしたが、PCの普及とともにCADソフトでの作成が主流となっています。
数あるCADソフトの中で、舞台業界全体で普及しているのはA&A社のVectorworksです。TwitterでどんなCADソフトを使っているのかアンケートを取った結果でも、Vectorworksが高い確率で使われていました。
舞台図面作成ソフトは何を使っているかアンケートを取ってみた|くらげ模様
VectorWorksは、Mini CADを前身としており、建築・設計だけでなく土木や造園などにも使われている汎用CADソフトです。
毎年のようにバージョンアップが行われ、操作性も機能性も向上しており、近年では舞台照明に特化した機能も備わっています。
また、ドロー系のCADソフトのため、操作性も非常に使いやすいです。操作性としては、Adobe Illustratorに非常によく似ているため、マニュアルがなくてもある程度触っていくうちに操作は覚えられるようになります。
くらげ自身も、ちょっと先輩に教わっただけでだいたい使いこなせるようになりました。
しかし、問題が1つ。
それは、価格が非常に高いということです。Vectorworks Fundamentals 2017 スタンドアロン版という一番安いソフトでも312,120円と、そうそう簡単に買える値段ではありません。もちろん、バージョンアップも然りです。
くらげが持っているバージョンは、Vectorwrks 12.5という古いバージョンで、Windows版です。
今後はMacに移行しようと考えているため、この古いVectorworksのためだけにWindows PCを持っていてもムダが多いと感じています。
というわけでVecotrworkに代わる、フリーソフトや安価な汎用性CADソフトで使えそうなものはないか、調べてみることにしました。
舞台で使うためのCADソフトの条件
- DXF形式、DWG形式が使える
- 操作性
- 画面のX軸とY軸に、センター分けのスケールが表示できる
- フリーソフトか、比較的安価
DWG形式は、AutCadのファイル形式、WXF形式は、CADソフトの共通ファイル形式です。ベクターワークスのファイルを、この二つのファイル形式に変換して、ほかのCADソフトで開くことができます。CADソフトの形式ではありますが、シンボルなどをIllustratorで編集したいときにも、この形式に変換すると編集可能となります。
AUTO CADのような純CADは癖があるため慣れるのに時間がかかります。ドロー系の使いやすさを兼ね備えた操作性が望ましいです。
舞台図面も照明図面も、だいたいセンターが基準です。ベクターワークスは、最初から両軸とも画面のセンターが0起点になっているため、簡単にセンターからの距離を把握できます。
長く使用することを考えると、できれば安く運用していきたいのです。
以上の条件で、探していきます。
フリーCADソフトを使ってみる
ひとまず、ネット上に出ているフリーソフトを、片っ端からダウンロードして使ってみることにしました。
一から凡例を作るのは時間がかかるため、ベクターワークスで作った照明図面と舞台図面をDXFファイルとDWGファイルに変換して、それぞれのソフトでインポートします。
今回、ベクターワークスで作った図面はこの二つ。
とても簡単な照明し込み図と、ピアノとピアノ専用椅子、譜面台の入っている舞台平面図。画像クリックで拡大図が見れます。
各フリーCADソフトの使用レビューなどは、次回以降に書いていきます。
個人的にはRhinocerosがオススメですね。
比較的軽く3dでの検証も出来ます。
有料ではありますが、VWの半額程度ですし、90日間の試用プランもあるので私はこっちをオススメしたいです
匿名さん
いらっしゃいませー。
Rhinocerosは使ったことがないので、ぜひ試してみます。情報ありがとうございます。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
よしよしさん
いらっしゃいませー。
実は、早くも挫折しそうな気がしています。めんど・・・げほげほ何でもありません。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
自分は20代の頃に設計の仕事をやっていたので、
こういったCADソフトネタに興味津々。
結局、会社はCADを導入せずに、自分は手書き図面しか経験していません。
でも、いまでも「CAD」で図面を引けたらイイなぁ~って本気で思っています。
なので、くらげ先生、次回の更新もよろしくお願い致します(ペコリ)