身体だけで表される、”Figure Out”という世界

今日の舞台
Piece of Modern Dance Company『Figure Out』@KAAT大スタジオ

10月のパフィー通り公演に出演した宮内麻衣さんが、ダンサーとして参加しているコンテンポラリーダンスを観てきました。
宮内さんは、公演中に他の役者さんとは違う芯の通った動きと、きれいな肩甲骨を見てダンサーさんに違いないと感じていたのですが、あとから劇団四季にいたと聞いて納得。
現在は、ダンサーの前澤亜衣子氏が設立したダンスカンパニーであるPiece of Modern Dance Company専属のスタジオでバレエ講師を務めています。

ほぼ何もない空間

公演場所であるKAAT(神奈川芸術劇場)大スタジオは、スタジオとは名ばかりで220席の客席を有する小劇場です。舞台には、幕類は一切設置されていません。床にリノリウムが敷かれているだけで、舞台の上手と下手にそれぞれ設置されているSSも丸見えです。

壁面の中空には、上手と後方、上手を繋ぐギャラリーが設置されています。上部は、ホール並みに高さがあり、照明バトンが数本設置されています。
ほぼ何もない空間で、ただダンサーの身体のみで表現されるのです。

感想

パンフレットの説明書き読んでもわからないし、コンテンポラリーダンス自体が言葉のない表現なのでうまく伝えられないのですが、感じたことをありのまま書いてみます。

organized mess

ピンクっぽいロングのギャザースカートが印象的です。
人間の喜怒哀楽やありのままの姿を表現しているのかなと感じました。流れるような動きが美しいです。

KACHUNAMI

頭に巻かれたカラフルなターバンと、不思議な形のスカートが印象的です。最初に手先だけの動きから始まり、どこか民族的な踊りが続きます。曲も、民族音楽のような雰囲気です。

Figure Out

主題の長編作品です。精鋭揃いの10名のダンサーが出演します。
印象的なのは、舞台装置。ダークグレイに塗られた、まるで棺のような形の大きな箱を持ち、前田氏が登場。続いて枠だけの四角いボックス、ベンチのような台などを持ったダンサーたちが登場。まるで何かを象徴するように、その装置を使いながらダンスが続いていきます。

たまにコミカルなシーンも有りますが、全編通して圧倒的としか言いようがないダンサーたちの動きに、目が離せません。この作品自体に説明書きはありません。もちろん、説明する言葉すらありません。しかし、全身全霊で表現している何かが、くらげの中に伝わってくるのがわかります。

スタッフワーク

ダンサーたちはもちろんのこと、照明と音響がまた素晴らしいのです。
照明は非常にシンプルなのですが、ダンサーたちの動きにぴたっと寄り添っていて、作品の世界観を引き立てています。音響は、まるで包まれているかのような身体にダイレクトに伝わってくるような響き方です。でも、決してうるさいとか耳が痛いというような不快感はありません。

衣装もまた、とても独特なのですが作品の世界観を表す重要なツールとなっています。
身体で表現するってすさまじいけど素晴らしいなと、改めて実感した作品でした。

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