中央線でひたすら西へ西へ

トンネルを抜けると、そこは一面のぶどう畑だった。更に抜けるとそこは、深緑の山々が続いていた。

日曜日の夜に、温泉一人旅を思い立ったくらげ。
きっと長野あたりならそんなに温泉の当たりはずれもないだろうと中央線に乗り、降りる駅を電車の中で決めて降りた先で探して入ることにしました。

さっそく身支度をすると、午前10時半ごろくらげは家を出ました。

途中で銀行に寄ってお金を下ろし、電車を乗り継ぎ、中央線で高尾行きに乗ります。
高尾駅へ着くと、次の甲府行きの電車が来るまで20分ほど時間があったので、ホームにあるそば屋へ入りました。
塩ラーメンを頼み、急いで食べて外に出ると、下り電車はすでホームに着いていました。
さっそく空いている車両を探して、くらげは電車へ乗り込みます。

すずらんの里を目指す

車内は、観光客や学生でボックス席は一杯だったので、扉横の狭い座席へ座りました。車内を見渡すと、扉の上に貼ってある路線図が目に付きました。
何気なく中央線の駅を見ていて、ふと目に入った駅名がありました。そこは、くらげが今使っている香水と同じすずらんの名前が入っています。これは行くしかありません。
ということで、行き先は「すずらんの里」に決定。

発車メロディが鳴り、電車は甲府へ向けて線路を滑り出しました。山を抜け、谷を抜け、電車はどんどん加速していきます。初めて電車で山梨方面へ行くくらげは、ただひたすら窓の外の景色を眺めていました。
途中駅で乗客が減ってきて、ボックス席が空いたので移りました。またひたすら窓の外を眺めていると、ようやく電車は大月へ着きました。そこで、10分ほど特急の待ち合わせです。さっそくくらげはホームに降りて、おやつと飲み物を買いました。
電車が走り出すと、くらげはさっそくじゃがりこをぽりぽり。しかし、途中で手を滑らせてじゃがりこは儚く電車の床へと散っていきました。

大月を過ぎ、しばらくしてトンネルを抜けると、一面のぶどう畑でした。そこはワインの名産地。どこもかしこもぶどう畑です。
そして、温泉地らしく甲府の手前の駅近くには、無料の足湯がありました。

電車は甲府に到着。次の小淵沢行きの電車が来るまで、30分近く時間があります。一旦改札を出て、時間を潰すことにしました。
改札の外に駅ビルがあったのでぶらぶらし、発車時間になったのでホームに向かいました。電車の中は、学生や観光客で溢れていましたが、なんとかボックス席に座ることができました。
しばらくしてトンネルを抜けると、深緑の山並みがどこまでも続きます。

そして、電車は小淵沢に到着。スイカが使えない区域なので現金精算し、40分後に長野行きが来るまで、外を散策することにしました。しかし、外には何もないので、ただひたすらぶらぶら歩いて時間を潰しました。
そして、再び電車に乗り込み目指す『すずらんの里』駅へ。小淵沢から三つ目の駅が、すずらんの里です。
わくわくしながら駅に降り立ってみると、そこには何にもありませんでした。

何にもないすずらんの里

駅舎も駅員もいないちっぽけな駅で、駅の周りに何もなくて、ひたすら田んぼとすずらん栽培と思うビニールハウスと民家が点在するだけです。時期はずれとはいえ、駅名からして『すずらん園』とか『すずらん観光センター』があると思っていたくらげは、ただひたすら立ち尽くすしかありませんでした。

思い直して、国道沿いを歩いていましたが、道路工事関係者以外、人1人歩いていません。お店は農協しかなく、コンビニすら見当たりません。時間を見ると、まだ16時。何とかなると思い、電車に乗ってもう少し先の駅まで行くことにしました。

駅に戻るとちょうど次の電車が来る時間。さっそく乗り込んで、先の『上諏訪』駅を目指します。

上諏訪を散策

電車は上諏訪駅に到着。
駅周辺は、一変して観光地然としています。改札へ向かうと、ホーム内には無料の足湯がありました。改札の外に出ると、さっそく観光協会で聞き込み開始。
そば屋と足湯について聞くと、観光マップを渡してくれました。足湯は、諏訪湖近くの間欠泉センターにあり、そば屋も何軒か駅周辺に点在しています。まずは、足湯めざして間欠泉センターへ。センターでタオルを買い、時間を見ると、ちょうど最後の間欠泉が出現する時間。噴出地で、しばらく待つことにしました。

時間になり、徐々に岩場からお湯が沸きあがってきます。そして、次の瞬間、ものすごい勢いでお湯が噴出しました。お湯の高さは建物の2階くらいまであります。夢中で携帯のカメラで撮っていると、風向きが悪かったのか、くらげの方に思い切りお湯がかかりました。

そして、1回目の噴出終了。すぐに2回目が始まりました。1回目よりは勢いが衰えています。
再び、携帯を構えていると、くらげの肩に何やら大きな虫が止まったので、左手で払いよけました。よく見るとそれは何と、アシナガバチ。あ、と思ったときにはもう遅く、指を刺されてしまいました。
それから、念願の足湯へ入りました。足湯の温度は思ったよりも熱く、最初は短い時間しか浸けていられませんでしたが、慣れると長い時間入ることができ、じっくりと疲れた足を癒すことができ、生理痛もすっかり治りました。
あとは一番の目的の美味しいそばを食すのみです。

地図を頼りに何軒か探し、駅裏の方のそば屋に入りました。
まずは憧れのそば屋で一杯。地ビールと日本酒で迷いましたが、せっかく温まった身体を冷やしたくないので、お燗をいただくことにしました。付け合わせは焼き味噌です。この味噌がまたおいしくて、ネギやくるみや麦などが入っていてとても香ばしいのです。ぺろりといただきました。
そして、最後におそば。田舎そばという色の黒い挽きぐるみのせいろそばを食べました。これまたおいしくて、しっかり蕎麦湯まで完食。
気持ちも心も、しっかり満たされました。

東京へ帰る

時間はまだ19時くらいですが、もう東京までの終電1本前です。
電車が来るまで時間があったので、最後の締めは駅の足湯です。足湯とお酒で血行がよくなったのか、生理痛はすっかりどこかに飛んで消えていきました。
帰りの電車の中ではほとんど寝ていました。甲府に着くと、高尾行きの電車が来るまで30分近くあります。

再び改札を出ることにしました。しかし、時間はもう夜の8時を回っていて、開いている店は居酒屋くらいしかありません。ただ駅前の広い大通りをぶらぶら歩いて時間を潰し、再び駅へ。思ったより通勤帰りの人が多くて、電車は混んでいました。
1人、2人と高尾へ向かうにつれ乗客が降りていき、やっと座れたのは通路側の席。窓の外が見られないのでひたすら寝ていました。

ようやく高尾へ到着。再び電車を乗り継ぎ、くらげの住むくらげ駅へとくらげは帰っていったのでした。



2 Comments

☆たー☆

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当初の予定とは違った旅行になったみたいだけどリフレッシュ出来たみたいですね☆
指はダイジョブ?足湯ならぬ手湯でもあれば・・・湯治出来たかもしれませんなぁと思う☆たー☆でございます。
いつも車で移動している俺からしてみれば、電車で移動するのもまたおつかもしれませんなぁと。足湯かぁ・・・ご一緒したかったですなぁ。。。

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そらいろくらげ

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☆たー☆さん
電車だと飲めて楽しいです。でも、やっぱり車の方が楽かな。
指は、痛みは消えたんですがまだ刺されたあとが残っています(・_;)
今度は、東北を目指しますので、ぜひご一緒に。秘湯に行ってみたいです。

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