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Underworldライブ初参戦【Underworld武道館公演】

世界を代表するエレクトロニックユニット、Underworldが今回はじめての武道館ライブを行うというので、ライブに初参戦しました。

くらげはUKミュージックが大好きなんですが、Underworldは大好きなアーティストの中の一つです。彼らはサマソニへの出演などで日本には何度も来ているのですが、今までライブというものに行ったことがなくて気後れしていました。
ですが、今回は初めての武道館公演。これ逃したら、あとで絶対後悔すると思って、思い切ってチケット取って参戦することにしました。くらげ史上、仕事以外ではこれが初めてのライブ参戦です。

Underworldについて

まずは、Underworldを知らない方に、どんなアーティストなのかを熱く語りたいと思います。

第1期

Underworldのメンバーは、カール・ハイドとリック・スミスの二人です。
80年代に活動を始めた当初は、Freurという名前でメンバーは5名いました。

1987年にUnderworldとしてレコード会社と契約後、2枚のアルバムを出します。この頃の音楽性は、よくあるロックバンドと言った感じです。ヴォーカルこそカールの声ではありますが、これがUnderworldとは、言われないと気づかないでしょう。

第2期

1992年、カールとリックは、メンバーにDJのダレン・エマーソンを迎えます。ここから、彼らは大きく音楽の方向性を変えてテクノユニットとして活動を始めます。

1995年、映画『トレインスポッティング』に、シングル『Born Slippy』のB面に収録されていた『Born Slippy Nuxx』が起用されるとともに、一気にその名が広がっていきました。
歌詞自体は、結構クレイジーですけど。

このときにリリースされた曲の中で有名なのは、『Rez/Cowgirl』
この曲は、もともと別々の曲だったのをリミックスして一つにしてしまった曲です。ライブでは必ずといっていいほど入っていますので、ライブ盤でお聴きください。

そして、『king of shake』
こちらもライブでは必ず入ってくる曲です。ライブ盤でどうぞ。

第3期

2000年、彼らの音楽性の方向を位置づけたDJのダレン・エマーソンが脱退。そのニュースは世界中で話題となりました。
そして、ダレン脱退後初のアルバム、『A Hundred Days Off』をリリース。『Two Months Off』がヒットとなりました。日本でもいろんなところで流れていたので、耳覚えがあると思います。

ダレンがいた頃と比べるとクラブミュージック的な攻めるサウンドは影を潜めたけれども、その後も2012年のロンドンオリンピックでの音楽監督就任、ソロ活動など多岐に渡る活動をしながら、エレクトロニック・ミュージックだけでなく世界中の音楽シーンを牽引し続けています。

くらげとUnderworld

Underworldとくらげの出会いは、今から17年前。
その頃は、ちょうどCDのジャケ買いにハマっていて、ツタヤの店頭に置いてあった、『beaucup fish』が目に留まり買って聞いてみたのがキッカケです。

Underworldの魅力は何と言っても、エレクトロニックなサウンドとカールのヴォーカルです。
あまりにもキュインキュインしているエレクトロニック・サウンドは好きじゃないんですが、Underworldは激しい曲の中にもどこか心地よさを感じます。
Beaucup Fishをキッカケに、すっかりハマってしまって今に至ります。

はじめての武道館

くらげ、初武道館です。
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みんな、この場所で写真を撮るらしく、歩道に出ないように写真スペースが確保されていました。

初めてのライブなので、真面目に開場時間前に武道館へ到着。すると、先の方にテントがあり、なんかみんな袋を買って服とか荷物とか詰め込んでいるではありませんか。「え??ライブって荷物預けないといけないの??」しばらく、その場で様子を見ていると、荷物を詰め込んで預けているのは、アリーナ席の人たちでした。
中には、予め服装も軽めで腰に付けたチョークバッグだけで来たライブ慣れした人の姿もいます。

改めて2階席の入り口に行くと、荷物を持ったままの人ばかりで安心しました。
そして、開場時間になり会場へと入ります。いちおう荷物検査はありますが、ちらっと中を覗くだけでした。

くらげの席は、2階南西スタンドです。
武道館はすり鉢状になっているとは聞いていたけど、こんなに高い位置だとは思いませんでした。おかげで、前の人がいても安心して舞台が見れそうです。

それにしても、この高さ。大ホールのピンルームから舞台を見ているようで、なんだか落ち着きません。
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開演5分前となり、アリーナ席は満員状態。席もようやく埋まってきました。
この分だと、5分押しかな。・・・と思っていたら、15分押しで開演となりました。

館内の蛍光灯が落ちて、いよいよ開演です。

ライブの感想

セットはシンプルです。
一番後ろがスクリーンで数台の床置きのLEDスポットが数台。
その前に、網目状のLEDスクリーン。

背景のLEDスクリーンに曲目が映るのですが、それさえも曲に合わせたアートワークになっていて格好いいです。

照明は、ピンスポットはありません。その代わり、舞台の下から煽る感じでフォローしていました。
せっかくピンルームが見える位置なのに、残念。

1.『I Exhale』
いきなり、今年リリースの新譜からスタートです。

2.『If Rah』
こちらも、新譜。

3.『Jaunita』
ここで来るかー!!という感じ。1996年にリリースされた4枚目のアルバム、『Second Toughest In The Infants』に収録されている曲で、ライブでも必ずといっていいほど演奏されています。

4.『Ova Nova』
こちらも、新譜収録曲。

5.『Nylon Strung』
こちらも、新譜収録曲。

6.『Two Months Off』
やっぱり、この曲来た!!
2002年リリースの、6枚目のアルバム『A Hundred Days Off』のタイトル曲です。
日本でもヒット作となったこともあり、盛り上がりは半端ないです。

7.『Eight Ball』
これは、どのアルバムにも収録されていないので、おそらくシングルのB面じゃないかと思われます。
照明がブルー系で生のムービングライトがゆらゆらと動いていて、美しかったです。

8.『Jumbo』
『Beaucoup Fish』 の収録曲。

9.『Ring Road』
2007年リリース、『Oblivion With Bells』収録曲。赤い照明が印象的でした。

10.『Push Upstairs』
『Beaucoup Fish』 の収録曲。

11.『King Of Shake』
来ました!!やっぱりこの曲は後半一番盛り上がるところに持ってきますね。
グリーンのムービングが上下に激しく触れてから、カッと12灯ミニブルがカットインするあたりが最高にイカれています。

12.『Faxed invitation』
2007年リリース、『OBLIVION with Bells』収録。
どちらかというと地味な曲。

13.『Dirty Club』というのと、『Dirty-Guiter』という情報があって、アルバム探しても『Dirty Epic』しか出てこないし、覚えていないし謎です。

14.『Low Burn』
こちらも新譜から。

そして、ここでカールは一旦袖へと退場、リックのプレイタイムです。

15.『Rowla』
『Second Toughest In The Infants』収録曲。
音響は最大限の爆音状態。サーチライトのように何本もの細いビームが高速で点滅しながら回転する照明は、もうイカれているとしか言えないですね。狂気の境地です。
もはやトランス状態になるしかないでしょう、これは。

16.『Rez/cowgirl』
はい、やっぱり来ましたね。待ってましたとばかりに、観客の歓声が上がります。
イントロから上がります。そして、ここでも観客を煽るようにギュインギュイン回っていますよ、ムービングライトが。

やがて、「everything everything...」というヴォーカルが入ってきたあとにカールが登場。9分以上の長い曲ですが、徐々に後半に進むにつれて盛り上がりを見せていきます。観客、そしてくらげのテンションもマックス状態です。

17.『Born Slippy Nuxx』
『Rez/cowgirl』終わりで演奏終了で、アンコールが『Born Slippy Nuxx』だと思っていたら、そのまま聞き覚えのあるイントロが流れてきました。
そして、待っていましたの大歓声。

音響は爆音、そして、照明は最高に激しくそしてクレイジーにギュインギュインと回転しながらカラフルな照明を撒き散らしています。
『King Of Snake』で使用していた16灯ミニブルが、ここでは倍以上の数でガンガン観客を煽ります。

そして、演奏終わりで場内明かりが点灯し、熱狂のうちにライブは終了。
さっと席を立ち上がって、熱の冷めない武道館をあとにしたのでした。

締めくくり

セットリストとしては、初武道館ということで、『Second Toughest In The Infants』から『Beaucoup Fish』までのライブのド定番曲中心に構成し、間に『Two Months Off』、『Crocodile』なんかを挟み込んでくると思っていたので、意外でした。

それにしても、カールとリックはもう還暦前だというのに、おじさんパワーすごいものです。
カールの色気とキレのある動きはいつまで経っても衰えません。何よりも生で見れてうれしかった。

それにしても、なんでこうイギリス人紳士は年をとるとともに色気が出るんだろうね。

武道館ライブ、来てよかったです!最高の時間を過ごすことができました。

4 Comments

kenzo

Underworld懐かしいですね。
BornSlippy久々に聞きました^^
ジャンルにとっても疎いんですけど、UnderWorldはハウスになるんですかね?
こんな曲で踊れたら気持ちよさそうですねー

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そらいろくらげ

Underworldはハウス、エレクトロニック系ですね。

慣れないライブに最初は座ったままでしたが、途中から立って踊っていました。爆音と照明に包まれると、トランス状態になり気持ちいいですね。

ゆうき

くらげさんのライブレポートなんて初めて読んだ!!

日本武道館だったのですね!高くて怖くなかったですか?!
でも武道館はキャパの割にはステージが遠くなくて見やすいですよねえ。音はともかくとして。

洋楽のライブって短いイメージがあるのですが、曲数からしてガッツリなのですね!
読んでいたら何かライブ参戦したくなりました!

返信する
そらいろくらげ

いらっしゃいませー。

初めてのライブレポートです!
ライブ参戦という言葉を使うのはなんだか慣れなくて、ちょっぴり恥ずかしい。きゃ。

あの高さは、ちっちゃい人にとってはちょうどいいですね。2階席後方でもしっかり舞台が見えるし、全体見渡せるので。

がっつり2時間の演奏で、お腹満足です。また参戦したいです。

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