調布市文化会館たづくりには、展示室が何箇所かあり、美術展が開催されています。
JVA Festaを鑑賞するために調布文化会館に訪れた際に、奥の展示室で何やら気になる美術展が開催されていたので、覗いてみることにしました。
開催されていたのはこちら。
小川 剛 プリズムの輝きが魅せる光の造形展
2016年11月19日(土)~12月25日(日) 10:00~18:00
内容
こんな内容の造形展です。
アクリルやガラスに偏光フィルムを重ねて貼ることで、宝石のような、朝日に輝く水面のような、人を魅了してやまない輝きを放つ立体作品をつくる造形作家の小川剛。
作品の原点となったのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた銀河の美しさに魅せられたからだといいます。複雑に光が屈折し混じり合う銀河特有の輝きを再現するため、アクリルを何度も研磨し、見る位置や光の当たり方で輝く色を変化させる作品を作り上げます。
造形作家 小川剛の集大成といえる本展は、これまで関東のギャラリーを中心に商業施設や野外イベントなどのアートシーンを演出してきた数々の造形作品が空間を光で彩ります。
たづくり1階エントランスホールには、ライトアップと共に新作のクリスマスツリー型のタペストリーも展示します。光の造形作家、小川剛が冬の季節を彩る展覧会をどうぞお楽しみください。
(調布市文化会館たづくり 展示室スケジュールページより引用)
小川剛氏について
小川剛氏は、アクリルやガラスに偏光フィルムを重ねた立体作品やインスタレーションを作る造形作家です。
これまで、関東のギャラリーを中心に商業施設や野外イベントなどで作品を展示しています。
主な個展は、上野東照宮・神楽殿の上野東照宮・神楽殿 光彩陸離展(2016年)、西武渋谷店のコンプラックス店舗コラボ展示(2015)、伊勢丹新宿本店、日本橋三越本店など。
展示では、中目黒GTでの中目黒GTあかりまつり (2015)、目白庭園での財団設立30周年・目白庭園25周年平成27年度 豊島区文化祭「秋の茶会」、千葉マリンスタジアムでのSUMMER SONIC 2015 SONICART(2015)など。
作品の原点になったのは、ハップル宇宙顕微鏡がとらえた銀河の美しさに魅せられたからだそうです。複雑に光が屈折し混じり合う銀河特有の輝きを再現するため、アクリルを何度も研磨しているそうです。
イメージが壮大でいて、作り上げるものは緻密です。
Prismatic glitter
こちらは、展示室入ってすぐのところに展示されている作品。この作品が壁に映し出す光の美しさに魅せられて、この展示を見てみるキッカケになった作品です。
Prismatic cosmos
まるで女子がスワロフスキーでデコったような作品たち。アクリルとガラスを使用しています。
Prismatic layer
このフィルムのぐちゃっと感、なんかテープが絡まったカセットテープのを思い出してしまいました。あと、こういうスポンジ見たことある。偏光フィルム・塩ビ板・アクリルケースを使用しています。
光彩陸離・上野東照宮
こちらは、上野東照宮での個展で展示されていた作品です。なんでフィギアなのかはキャプションがないため不明です。
Luminescence prism
鍾乳洞のようなアクリル作品。上に偏光フィルムを貼っています。長すぎて全景が撮れませんでした。
Liquid prism
こちら、液体のようにゆらゆら揺らめく不思議な作品。
角度を変えると色も変わります。
そして、床に反射している光はなぜか黄色。
こちらも、Liquid prism。
下はブルーグリーン。澄んだ海のゆらめきを見ているようです。
Luminous flux
こちらは、展示室の一番奥にあり、布で仕切られた一角にあります。展示室入り口の受付でペンライトを渡されるのですが、この展示作品で使用します。
展示スペース内の真ん中には、脚の付いたアクリルの長細い容器が2台置かれ、その中には水がちょろちょろと流れており、容器の下には偏光フィルムが沈んでいます。上からはスポットライトで照らされており、下に偏光フィルムを通した光が見えています。
ここにペンライトの光を当てると、あら不思議。天井にプリズムの光が現れました。
容器の下に現れる光は、緑色。
奥にある作品に当てると、アンバー系の光が現れました。
でも、下に現れる光は手前の作品と同じ緑色です。
締めくくり
照明で光を扱っていると、たまに現れるプリズム。ここまでこんなにプリズムを見たのは初めてです。
でも、この美しさを見ていると、魅せられる気持ちもわかるなと思いました。
偏光フィルムは、照明効果で使ってもおもしろそうです。そのうち、どこかで活用してみようと思います。
小川剛さんの作品は、サイトで確認することができます。
OGAWA GO WEBSITE
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