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登山にはネットでの登山届と山岳保険加入がおすすめ

くらげは、登山するときは必ず事前に記入して登山口で提出しています。
登山届の提出は、一部の山岳地帯を除いて義務ではありませんが、出すと出さないとでは大違いです。

登山届は登山計画書ともいい、「住所・氏名・連絡先・緊急連絡先、何人でどの地域のどの山にどこから何時に登り、何時にどこへ降りる予定という登山ルート、食料、携帯するもの」などを記載して管轄の警察署に提出する書類です。登山届の書式は各市町村によって異なりますが、警察署のサイトから登山届のひな形をダウンロードすることができます。

登山届は、遭難時での捜索の手がかりになるだけでなく、ルートを記入するために事前に登山計画を立てることになるため、無理のないルートかどうかを確認することができます。また、同行者や家族との情報共有にもなります。
そのため、たとえ1,000m級の低山でも登山届を出すことは必須です。提出先は、主な登山口や駅に登山ポストが設置されているところもあるので、予め書いておいて提出してから登山を開始します。

ただ、必要なことだとわかってはいるものの、毎回ダウンロードしてコピーして記入して提出するというのは、煩わしいなと感じているのも事実です。

最近では、山形・群馬・長野・埼玉・山梨など山岳地帯のある行政ではネットでの提出が可能ですが、比較的登りやすい地域にある奥多摩や丹沢山系のある神奈川県警や警視庁では受け付けていません。
そこで見つけたのが、『コンパス』というサイトです。

くらげは、今シーズン始めの12月の陣馬山縦走からコンパスを利用しています。

コンパスで登山届を出す

公益社団法人日本山岳ガイド協会が運営し、全国山域の登山届がネットで提出できるサービスです。
ネット上で登山届と下山届の提出が完結し、下山届を3時間以内に出さない場合は、緊急連絡先にメールが通知されます。

提出方法

  1. まずコンパスにアクセスします。
  2. 新規登録する
  3. 一番上にある"登山計画"をクリックし、"新規作成"をクリックする
  4. パソコンで作成、もしくはスマホで作成を選択
  5. 登山計画を記入する
    緊急連絡先は、予め登録しておくと次回からはリストを選択するだけで済みます。

    気をつけるところは、”同行者(本人以外)人数”の部分。単独でも、”いません”を押して"0"を記入する必要があります。
    最初、この部分を空欄のまま”提出”ボタンを押したのですが、何度やっても記入ページのままで赤字エラー表示も出ないので戸惑いました。

  6. 全部記入したら、”内容確認・提出”ボタンを押します。
    前述のとおり、記入漏れがあってもどこが記入漏れなのかが表示されないので、一つ一つ確認してください。
  7. メールが届く
    登山計画を提出すると、確認メールが届きます

以上で、登山届は完了です。

下山後

確認メールに記されたURLをクリックして下山届を提出します。

下山予定時刻3時間を過ぎても下山届が提出されない場合は、5時間後に再度確認メールが届きます。
それでも下山届けが提出されなければ、7時間後に緊急連絡先に記入しているメールアドレスに下山未確認メールが通知されます。

ただし、このサービスはあくまでも緊急連絡先へのメール通知です。くらげの両親は携帯電話やパソコンを持っていないため、メール受信ができません。電話番号も登録はしているものの、電話通知はないようです。
その点について、昨年12月頭にコンパスに問い合わせたものの、未だ現在返答はありません。
兄弟がいないため、どうしても両親が緊急連絡先になってしまうのでどうしたものかと思案中です。

いざというときのための山岳保険

登山ブームも相まって、年々遭難事故の件数が増えています。

最初のうちは低山だし大丈夫だと思っていましたが、たとえ低山でも遭難する可能性は大いにあります。
特に、ヒヤリハットの多いくらげの場合、いつ何をやらかすか知れたもんじゃありません。
また、相手は自然です。いつ何が起きるかは全くわかりません。

もしも遭難した場合、警察や消防による捜索や救助は公費になりますが、警察が民間ヘリに救助を要請すると、1分1万円という莫大な費用が発生することもあります。
無事に救助されても、その後は自身や両親への負担がずっと続いていくと思うと末恐ろしいものです。

ということで、去年の12月からは登山の際に必ず山岳保険に加入することにしました。

山岳保険は何種類かあるのですが、あまり高いと気が引けます。まずはお手軽に掛けることが大切だと思うので、モンベルの野あそび保険を選びました。

野あそび保険とは

モンベル野あそび保険は国内旅行期間中にトレッキング、ハイキング、キャンプ、サイクリングやゲレンデスキーなど、さまざまなアウトドアライフを楽しむ方のための保険です。
本格的な雪山などを登山する場合は、ピッケルやアイゼン等を使用した山岳登はんや登はん用具を必要とする山岳スキーなどをする方を対象とした山岳保険の方をおすすめします。

保険料は、500円と250円。それぞれの違いは、以下の通り。

1泊2日まで 3泊4日まで 6泊7日まで
死亡・後遺障害 519.6万 316.9万 334.2万 173.7万 150.6万
入院保険金日額 7,500 3,500 4,000 2,500 1,000
個人賠償責任 1億 1億 1億 1億 1億
携行品(自己負担額3千円) 10万 × 10万 × 10万
救援者費用等補償 300万 300万 300万 300万 300万
保険料 500 250 500 250 500
モンベルポイント 15 7 15 7 15

モンベルクラブ会員の場合は、保険登録でもポイントが付くところが見逃せないところです。
500円と250円の差は死亡・後遺障害や入院保険金日額、携行品あるなしですが、カメラなどを持ち歩く方にはまず500円のほうをおすすめします。

野あそび保険に入るには、モンベルメイトへの登録と自前のクレジットカードが必要になります。
紛らわしいのですが、モンベルメイトはネットショップ利用者や保険加入者のことを言いますので、モンベルクラブの有料会員になるというわけではありません。

モンベル 保険のページ

締めくくり

ネットで手軽に登山届や保険加入で、楽しく安全に登山を楽しみましょう。
くらげも、今年はがしがしと奥多摩や丹沢、秩父方面の山々を登り、おいしいヤマメシを味わう予定です。

さて、次はどこに登ろうかな。

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