2017年1月に、舞台で図面を作成するために使っているアプリケーションソフトについてアンケートを取ったところ、Vectorworksが1位になりました。
今や、図面作成には欠かせないソフトウェアとなっています。
前回のアンケート記事:図面作成ソフトは何を使っているかアンケートを取ってみた
舞台業界で高いシェアを誇るVectorworksは、Adobe Illustratorと似た操作性を持つドロー系のため、CADソフトの中では比較的扱いやすいソフトです。
ちょっとでもIllustratorなどのベクターソフトを扱ったことのある方なら、すぐに操作することができます。
しかし、このVectorworksには大きなデメリットがあります。それは、ソフトウェア自体の価格です。
Vectorworks Fundamentals 2017 スタンドアロン版という一番安いソフトでも312,120円と非常に高価な代物です。そうそう簡単に買える値段ではありません。
そこで、今手元にあるVectorworksはどうやって手に入れたものなのか、再びTwitterでアンケートを取ってみました。
アンケート結果
そもそも、このアンケートを取ったのはくらげ自身が「それは言えない」方法で使用していたからという経緯があります。
Windows PCとともに手放してしまったため今は手元にありませんが、それまではずっとVectorworks12.5で仕込図を作成していました。
でも、これでいいの?
VectorworksはCADソフトとしては使いやすいですし、似た操作性を持つドロー系ソフトはなかなかありません。
以前、フリーCADソフトを探してみたのですが、どれもCAD特有の癖があるため、これなら代替できるというようなソフトはありませんでした。
フリーCADのお話:フリーのCADソフトで、仕込み図は書けるのか試してみる
しかし、だからといってこのまま「それは言えない」方法で使っていていいのかなと、疑問に思ったのも事実です。
この先も知らん顔で使い続けるより、業界全体で調査及び対策を考えるのかしていったほうがいいんじゃないのかと思うのです。
もっと仕込み図作成に関する情報の共有を
現在、舞台業界での照明仕込み図や舞台図面の作成方法については、各会社や個人照明家による独自の知識や経験で作成されており、その形式は千差万別です。
スポットライトのシンボルデータについても、各自で作成したものを使っているため見にくいもの、見やすいもの、よくわからないものと様々です。中にはあまりに独自性が高すぎたりシンボルが細かすぎて慣れている人ではないとすぐに判別できないものもあります。
そういった仕込み図の作成に関する情報は出回ることが少ないので、ベクターワークス以外のソフトを使って作る仕込み図の作り方をググったところで出てくることもありません。
Webの仕事をしていると、技術に関する情報はたいがいインターネットや書籍で入手できるため、舞台業界が閉鎖的に感じてしまいます。
もう少しそういった情報を共有できる場があれば、もっといろいろ改善されていくのではないかなと思っています。
反響板問題と同様、ただのちっちゃくて奇妙な青いクラゲじゃどうしようもないんですけど、このまま放置しておくよりはインターネットの片隅でこっそり叫んでみようと決意して、どうにか記事にしてみました。
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