日本橋三井ホールで開催中の、都会で花を楽しむ体感型アート展「FLOWERS by NAKED」を観てきました。
このイベントは、東京駅の3Dプロジェクションマッピング『TOKYO HIKARI VISION』、『新江ノ島水族館 ナイトアクアリウム』を手掛けた、株式会社ネイキッドが花をモチーフに企画したプロジェクションマッピングイベントです。生花、オブジェ、映像、インタラクティブ、香り、飲食など、五感で楽しむことができます。
昨年は通算15万人を動員し、Instagramで写真や動画約2万件が投稿されるなどして大きな話題になりました。
今年は「日本一早いお花見」をテーマに、バージョンアップします。
14時くらいに訪れてみると、当日券売り場は並んでいましたが事前にチケットを購入していたためすんなり入れました。事前購入は必須です。
では、不思議なお花の世界に飛び込んでみましょう。
NO.1 BIG BOOK,BIG FLOWES
最初に出迎えてくれたのは、花に囲まれた大きな本。まるで不思議な世界への扉のようです。
花の物語を紡ぐように、ぱらりぱらりとページがめくられていきます。
NO.2 MOSAIC FLOWERS
続いて、湾曲した白いスクリーンには、数種類の花と花言葉が映し出されています。
ガーベラは「幸運」。
チョコレートコスモスというおいしそうなこの花は、「移り変わらぬ気持ち」。素敵な殿方に頂きたいものですわ。
NO.3 DANDELION CLOCKS
大きな大きなたんぽぽの綿毛が咲いています。
大きな綿毛の下にある小さな綿毛に息を吹きかけると、きらきらっとした効果音とともにふわりふわりと綿毛が舞い上がっていく映像が映し出されます。
通路の足元にも花が咲いています。これは、名もない花たち。
この花、閉じたり開いたりするんです。
NO.4 FROZEN FLOWERS
二十四節気の雨水が訪れた春分を迎える前の世界に咲く、凍りついた冬の花園です。うわ、冷たそう。
NO.5 立春
このコーナーは、いけばな草月流とネイキッドの共作です。竹を130本、1440枚使っています。
竹には、パーライトとフレネルレンズスポットで生明かりを光量落としてアンバーっぽい色味で当てています。
また、一部にPanasonicのSPACE Playerというスポットライト型プロジェクターが使用されています。
NO.6 桜彩
この空間は、今回のテーマである「日本一早いお花見」と称して桜の木が満開の花を咲かせています。
丸山敬太氏がデザインした白い衣装を来たダンサーさんが踊るたびに桜の花びらを舞い散らせていましたが、人が集まりすぎてちっこいくらげにはほんの一部しか見ることができませんでした。
この吊られているのは、全部和紙を使った切り絵です。
こちらは、丸山敬太氏デザインの桜色をしたドレス。
桜の枝のあたりに手を添えると、桜の花が咲きます。枯れ木に花を咲かせましょう。
桜彩では、カウンターでカクテルやビール、日本酒を注文し、お花見気分を味わうことができます。もっと空いていれば最高なんですけどね。
NO.07 "THE SECRET"of secret garden
秘密の実験室が登場。こういうところってわくわくしますね。古いおうちの一室にひっそりとあったりしそうです。部屋の中を冒険してみたくなりますが、あちこちにガラスの実験器具があって床には配線があるので、おそらく足を引っ掛けてガラスを割って大惨事になることでしょう。
電球も素敵。
何やら実験中のシャーレが置いてあります。
シャーレを開けると、ふわりと花の香りが漂い、花が咲きます。
シャーレに貼っているシールの古ぼけた感など芸が細かいです。
会場の一番最後は、客席に登って会場全体を眺めることができます。
ただ、くらげが一番気になったのは頭上に吊られている大量のスポットライトとパーライトですね。暗くて写せませんでしたけど。
締めくくり
くらげも一時期こういう多目的ホールにいたことがあるため、展示照明を経験しています。なので、どんな照明演出をしているんだろうという興味で、上を見上げた状態で歩いていました。
おかげで、セットに激突しそうになったんですけどね。
大掛かりなセットを組まなくても、オブジェと映像と光だけでこんな不思議な色とりどりの世界が作り出せるんだから、技術ってアートをも変えていくんだなと実感した今回のイベントでした。
来年もぜひ行きたいと思います。
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