千葉ではいろんな味覚狩りが楽しめるのですが、その中でいちばん有名なのが房州びわです。
南房総市富浦では、皇室にも献上されている房州びわを栽培している農家が多くあり、この時期はびわ狩りを体験することができます。
びわ狩りのできる時期は、毎年天候によって変動します。去年は5月から暑い日が続いたこともあり、露地びわの収穫期は5月末から6月初旬で終わってしまっていて、行くタイミングを逃してしまいました。
今年は気温が低いため例年よりも2週間ほど遅れており、6月下旬まで楽しむことができます。
ということで、今年もびわを心ゆくまで食い散らかします。
バスタ新宿から高速バスで君津駅へ
毎回、内房には横須賀の久里浜からフェリーで向かっていましたが、電車とバスとフェリーを乗り継いで行くと富浦駅までは4時間近く。
しかし、木更津から高速バスを使ってみたら、新宿駅に70分ほどで到着します。
ということで、今回はちょうど2016年4月に完成したバスタ新宿から君津駅行きの高速バスを使います。
バスタ新宿は、その名の通りバスターミナルです。新宿駅直結じゃないけど、今まで乗り場が新宿駅の周囲に分散していたときと比べると格段に便利になりました。チケット売り場と待合室があるのも嬉しいです。
今回は事前予約しないで、直接券売機で購入します。
8時30分の日東バス君津行きに乗り込んで出発。
乗客はわずか5名ほどなので快適です。車内にはトイレも完備しています。経路は首都高からアクアライン経由で館山道に入り、君津ICで降りて君津バスターミナル等を経て君津駅南口に到着します。
所要時間は70分ほど。9時40分到着予定です。
首都高は2015年に前面開通した中央環状線を通るため、渋滞の多い都心環状線を通らず直接湾岸線へ繋がり、アクアラインへ入ります。
所要時間は都心を通っていたときと変わらないのに、何だかあっという間に着いたという感じです。
君津駅からカーシェアリングで富浦へ
君津駅からは、タイムズカープラスを使って、車で富浦を目指します。
富浦までは内房線で10駅ほどで着きますが、びわ農家が車じゃないと行けないところにあるため車が必要になるのです。
この旅での相棒は、トヨタのVitz。久々に乗ります。
9時50分、君津駅前のタイムズを出発です。
高速道路を使えば富浦には40分位で到着しますが、せっかくなのでのんびりと下道で向かいます。
君津からは国道127号線(通称、内房なぎさライン)を使ってひたすら南下していき、まずは道の駅とみうらを目指します。
道の駅とみうらでびわ狩りを予約
2時間ほどで、道の駅とみうらに到着。
道の駅とみうらには枇杷倶楽部という名称があり、その名の通り房州びわとびわを使った商品の販売をしています。また、びわ狩り、いちご狩りの情報もここで得ることができます。
さっそく、インフォメーションでびわ狩りについて尋ねると、びわ狩りをしているびわ農家を紹介してくれました。
ここで聞かれたのが、車の有無。今回は、もちろん車で来ていますと答えました。実際、どのびわ農家も車じゃないと行かれないところばかりです。
料金はこちらで支払います。チケットと地図をもらい、さっそくびわ農家のお宅へ向かいます。
びわ農家に向かう
今回紹介されたびわ農家は、大宮本農園さん。枇杷倶楽部から車で10分位のところにあります。
こちらが大宮本農園さん。田んぼの中に立つノボリが目印です。
おじゃましま~す。
中では収穫されたびわを販売しています。
びわを食い散らかす
びわ農園はお宅の裏山にあるので、案内のおじさんと向かいます。
こちらがびわ農園です。
まずは、品種の食べ比べ。甘い方の「大房」と酸味のある「田中」をそれぞれ食べ比べます。くらげは、酸味のある「田中」のほうが好みでした。
ではさっそくびわ狩り開始。制限時間は30分です。
びわは、このように袋に包まれています。これをブチッともぎ取ります。
ああ、房州びわよ。2年ぶりに会えたね。
皮を剥いてと。皮は先端から剥くとぺろんときれいに剥けます。
見よ、この黄金色に輝くびわを。
どんどんもぎ取ります。
剥いた皮と袋、種などはすべてバケツに入れます。
制限時間終了5分前。さすがに、20個近くも食べるとお腹がはちきれそうです。ここでやめておくことにします。
バケツを返し、手を洗ってから傷物の安いびわ詰め合わせを買って帰りました。
びわ狩りについて
道の駅とみうら枇杷倶楽部
びわ狩りの情報は、道の駅とみうら枇杷倶楽部のサイトで確認することができます。
びわ狩りの時期は、17:30までに受け入れのびわ狩り農園の生育状況を確認して受け入れ可能な人数を取りまとめているため、びわ狩りの前日17:00〜18:00の間に電話で予約します。
電話は5本の回線で対応しているそうですが、土日の予約は大変混むため予約を取るのは大変なようです。
千葉県南房総市富浦町青木123-1
Tel:0470-33-4611
営業時間:9:15~18:00
休館日:年中無休
料金
6/6~6/15= 2,200円
6/16~6/25= 2,000円
びわ狩りの注意
- 車は必須
- 汚れていい服装と足元はスニーカーで
何度か述べているとおり、びわ農家は歩いて行けない場所にあります。
レンタカーは富浦にはないので、木更津や君津などの大きな駅で借りる必要があります。
びわ農園は傾斜のある山になっています。足元も不安定な場所が多いので、スニーカーじゃないと辛いです。
それと、汚れてもいい服装がおすすめです。肌が露出していると日焼けや蚊に刺されが起きるので、長袖が好ましいです。
また、食べている最中は手が汚れてカメラやスマフォが持てなくなるので、手を拭くタオルや手ぬぐいもしくはウェットティッシュは持っておいたほうがいいです。
濃溝の滝に向かう
続いて向かうのは、君津市内にある”濃溝の滝”です。ここは、幻想的な雰囲気を醸し出す秘境と言われ、時間によっては差し込む日差しがハート型に見えることで一躍有名になりました。
鴨川有料道路に入り、しばらく道なりに進むと、そこが濃溝の滝駐車場です。ただ、「濃溝の滝」という看板は出ていないため、一瞬通り過ぎてから気付きました。
駐車場への入り口は、県道24号線の「幸運の鐘入り口」という大きな看板が目印です。千葉市内方面から来た場合、この看板を見落とすと有料道路に入ってしまうため要注意です。
こちらが濃溝の滝です。
看板にあった幸運の鐘はこちら。思い切り強く叩いておきました。
こちらが、濃溝の滝にある亀岩の洞窟。光が洞窟の向こう側から差し込むと、時間帯によってハートを横にした形に見えるということで、Instagramに写真が載ったことで一躍有名になりました。
水辺までは水の流れる岩場を通るため、滑りにくい靴が必須です。以前は水にも入れたようですが、現在はロープが張っており水には入れません。
帰りは、谷間を通って帰ります。ここでは蛍の幼虫を生育しており、夏の夕暮れには蛍を楽しむことができます。
おいしい卵かけご飯
びわはお昼ごはん代わりになりません。さすがに13時を回るとお腹が催促をし始めました。
駐車場の近くには2軒の飲食店があります。そのうちの、風鈴堂というお店に入ることにしました。
風鈴堂では、地元産の卵を使った料理を取り揃えています。その中で一番気になったのが、「究極の卵かけご飯」を注文しました。
地元産のおいしいお米を炊いたご飯に、卵を掛けて普通のお醤油と卵かけご飯用のお醤油のどちらかを掛けて食します。
使っている卵は、永光卵といい千葉県鶏卵品質改善共進会にて農林水産大臣賞を受賞しています。
産みたての卵は濃厚で、卵かけご飯好きにはたまらない美味しさです。他にも、オムライスなどの卵料理の他にプリンやソフトクリームを販売しています。
亀山湖に立ち寄る
時間はまだ14時前。このまま帰るには惜しい時間です。せっかくここまで来たので、ついでにもう少し北上して亀山湖に立ち寄ることにします。
南岸の岸にある駐車場に車を停めて歩いてみます。向こうに見えるのが、亀山ダムです。
厳島神社ではありません。
ボート乗り場があります。
のどかな時間が流れており、のんびりしたいところですが、植木屋さんが植木の刈り込みをしていてのんびりできなかったのですぐに帰ることにしました。
帰路に着く
亀山湖から君津駅へは、ひたすら房総スカイラインをひた走れば到着します。
車を返して高速バスの時間を調べると、ちょうど5分前に15時21分発が出発したばかりです。次に出るのは、17時31分。2時間近く待たないと行けないので、電車で木更津に出て木更津発の高速バスに乗ることにします。
木更津では着いて20分後に出るバスがありました。君津発着よりは木更津発着のほうが本数は多く出ています。
木更津駅からは袖ヶ浦と木更津金田のバスターミナルを経由し、アクアライン、中央環状線を通ってバスタ新宿へと向かいます。
17時17分、無事にバスタ新宿へと到着です。
おさらい
新宿から富浦まで
道の駅とみうら枇杷倶楽部から大宮本農園まで
大宮本農園から濃溝の滝と亀山湖を経て君津まで
房総半島いいなぁ〜。
大好きなんですが数年に一度しか行く機会がなくて。濃い思い出がたくさんありますー。
農園さんの周りの風景とか最高ですね〜。
びわ狩りかあ〜。一度やってみようかな。
いらっしゃいませー。
ゆうきさんならきっと、川崎から東京湾を泳げば10分位で着くのではないでしょうか。
ゴジラに気を付けてくださいね。
農園周辺の田園風景、いいですよね。なんだか落ち着きます。
びわ狩り、楽しいですよ。
ただ、さくらんぼ狩りと時期がちょうど被るので、両方行くには天候を見ながら日程の調整が必要になりますね。
くらげは、来年はさくらんぼ狩りとびわ狩りの両方に行きますよ。