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トヨタ産業技術記念館と名古屋城を見学して味噌カツ丼を食べて名古屋を堪能

名古屋での仕事が入ったので、自費でホテルを取って前乗りし、名古屋観光をすることにしました。

あまり遠出はしたくなかったので、名古屋駅周辺で場所を選んだ結果、「トヨタ産業技術記念館」で歴史を学び、栄で味噌カツ丼をいただき、名古屋城見学というコースにしました。

トヨタ産業技術記念館

14時11分に名古屋駅へ到着。これから、名鉄本線に乗ってトヨタ産業技術記念館に向かいます。

トヨタ産業技術記念館は、名鉄本線で名古屋駅から一駅の栄生(さこう)駅にあります。駅からは徒歩5分位です。

建物は赤レンガです。

入場料500円を支払って入ると、吹き抜けの大きなホールには創始者である豊田佐吉が発明した「研究と想像の精神」を伝える館のシンボルである環状織機が飾られています。

紡ぐ・織る技術

トヨタ自動車などのトヨタグループの始まりは、創設者である豊田佐吉が創業した豊田自動織機製作所が始まりです。
世界のトヨタの源流を知るために、まず最初に繊維機械館に入ります。ここでは、「紡ぐ・織る」技術の基本と歴史を知るだけでなく、オペレーターによる糸紡ぎの実演や機械の説明を受けたり、撚った綿を触ることもできます。
また、音声ガイドもあるので活用すればより詳しく知ることができます。

繊維を織るための基本はまずこの糸紡ぎ。昔は糸紡ぎから織物を織る作業まですべて手作業で行われていました。

やがて大量生産の時代へと入っていくと工程の省略化およびスピードアップのために機械化が進んでいきます。
この繊維機械館では、3,000平方メートルもの広い展示施設内に大正時代に建てられた紡績工場と建屋をそのまま使用しています。

こちらは原綿。

撚った綿がうどんのように出ています。

いろいろ経てやがて、織り機は超高速化からインテリジェント化へと進化します。

豊田自動織機製作所の織物技術はトヨタ自動車のシートやエアバッグにも応用されています。

自動車館

豊田佐吉の長男、豊田喜一郎は自動織機に関する特許の譲渡交渉を行うためアメリカに渡り、街中が自動車で埋め尽くされるアメリカの現状を目の当たりにします。
帰国した喜一郎は、織り機工場の一角に研究室を設け、技術者らを集めてエンジンの研究に没頭します。

自動車事業創業期

当時の研究所をそっくりそのまま移設して再現した材料研究所です。

当時の帝国大学と同等の最新研究機器を取り揃えています。

エンジンの原材料は鋳鉄であるため、織り機の鋳造技術を活かして何百作ものエンジン内のシリンダーブロックを試作します。

こちらは試作ボディ。これが、

こうなり、

こうなりました。塗装がツヤッツヤです。

当時のトヨタマーク。

当初はTOYODAと名乗っていましたが、創業者の名前は入れない方針への転換と濁点がないわかりやすい社名をということで1932年に現在の「トヨタ」になりました。

当時の政府からの要請を受け、1934年型フォード・トラックを参考に設計を開始します。製作期間は半年間のためエンジンは既に開発済みのA型エンジンを投入、製造が間に合わない部品はフォードやシボレーの補給部品を流用し、1935年8月に「G1型」と命名された試作第1号トラックを完成させます。

自動車の仕組みと構成部品

こちらはAA型のシャシを使用して車を動かす力がどのように伝わっていくか、エンジン、クラッチ、トランスミッション、デフ、ブレーキなど基本的な車の部品の動きを再現しとる。

ここで一番驚いたのが、曲がるときの左右の後輪の動きは内側と外側でそれぞれ周る速度が違うということ。
こちらが後輪の詳しい仕組み。後輪の左右のタイヤの真ん中にデフというギアがあり、右折するときは左側の早く回り、右側のタイヤが遅く回ります。左折は逆です。

こちらがブレーキ。ブレーキペダルを踏むと、茶色い部分がぎゅーっと押さえつけられて制動します。

紹介しきれないので省略しますが、エンジンや冷却装置、トランスミッションからステアリング技術、ボディまでありとあらゆる車に関する技術が紹介されており、実際に機構を動かしたりしてみることも可能です。

改めて自動車の仕組みを見てみると、ブレーキの掛り方もよくわかっていなかったし、車を運転していても全然知らないとだらけです。こういう仕組みのわかる設備が教習所や運転免許センターに置いてあってもいいくらいです。

AA型乗用車の組立工程

続いて、AA型の制作過程の再現。エンジンシリンダブロックの鋳造、ボディからシート、窓ガラスの切り出しから塗装までありとあらゆる過程が手作業で行われています。

鋳造・鍛造・プレス技術の変遷

このコーナーでは車のエンジンシリンダーなどの部品の鋳造・鍛造・プレス技術の変遷を知ることができます。各機械には実際にボタンを押して動きを見ることが可能なコーナーもあります。

ものすごい大きな機械がいっぱいあります。

開発技術

このコーナーでは往年のトヨタの名車が展示されとって、旧車ファンだけではなくとも懐かしさを感じることができます。

カローラとセリカ

コロナとカムリ

あとセルシオもありました。

さらには、車の運転に欠かせない安全技術、低燃費技術、室内環境技術も紹介されています。

基本情報

入場料:大人500円 中高生300円 小学生200円 60歳以上無料
開館時間:午前10時〜午後5時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
公式サイト:トヨタ産業技術記念館

じっくり回ろうとすると、軽く2時間は掛かります。自動車館の自動車の仕込みと構造コーナーや鋳造・鍛造・プレス技術コーナーでは、ただ見るだけではなく紹介VTRやボタンを押して装置の動きを見ることもできるので、じゅうぶん楽しめる内容です。

車好きな方なだけでなく車を運転される方は、ぜひ一度訪れてみることをオススメします。

ホテルにチェックイン

名鉄で名古屋に戻り、徒歩で伏見にある名古屋クラウンホテルにチェックイン。設備はちょっと古いのですが、天然温泉大浴場が決め手でした。
出張のサラリーマンにも人気らしくて、18時ごろにチェックインしようとしたらフロント前にサラリーマンの行列ができていました。

楽天トラベル| 名古屋クラウンホテル

お待ちかねの味噌カツ丼

ホテルに荷物を置いてから、今度は栄の方に向かいます。お目当ては味噌カツ丼です。
事前にお店を調べたところ、評判の良かった栄の通りの裏にある味処叶というお店にしました。
食べログ| 味処 叶

味噌カツ丼の前に瓶ビールで軽く何かつまむ予定でしたが、ツマミ系はいっさいありませんでした。

味噌カツドーン!!

カツの真ん中に落ちている温泉卵がとろりとカツに絡んで、もうたまらんおいしさです。ああシアワセ。

名古屋城

翌日の朝は、10時にチェックアウトしてから名古屋城へと向かいます。

よう来たなと鯱がお迎え。

でも雨が降ってきたので、城はこれだけ。

締めくくり

名古屋駅周辺を巡るだけでしたが、それでも十分に名古屋を満喫することができました。どこもおすすめなので、ぜひ名古屋に来たら訪れてみてください。

4 Comments

kenzo

出張お疲れ様です!
トヨタって車のイメージですが、スタート事業は違うんですね。
なかなか見応えある記念館でしたね。

やっぱ味噌カツうまそう!!
名古屋いったらコレですよねやっぱり。

返信する
そらいろくらげ

いらっしゃいませー。

そうなんですよ。織り機が発祥なんです。
見ごたえはものすごい十分で半日は軽く掛かる感じですね。

味噌カツ、見た目はとても味が濃そうに見えますが意外とあっさりしています。
けっこう優しい味わいで、八丁味噌を使った料理は食べてホっとします。

電気マグロ (照明機材の盛り合わせ)

トヨタ博物館はいいですよね。
私も、おみやげコーナーでスプーンの反対側がスパナになってるやつを買いました。

返信する
そらいろくらげ

いらっしゃいませー。

トヨタ博物館はここまで充実していると思いませんでした。
おお、あのスパナスプーン買われたんですね。かなり人気みたいですね。

くらげは見学が結構時間かかって閉館時間になってしまい、おみやげコーナーはあまり見れませんでした。

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