じんわり心に響く芝居

今日の舞台
東京ストーリーテラー『リコリス~夏水仙~』@シアターKASSAI

久々に、芝居を観に行きました。初めての劇場に初めての劇団です。今回は、友人が客演で出演するのです。

~あらすじ~
初夏…
豪雨の国道で起きた、
ひき逃げ事故。
その夏一番激しかった雨は、
遺留物の全てを洗い流し、
捜査は難航を極めた。
数日後、事故現場には、
目撃者を探す看板が立てられた。
そして、その日から、
看板のそばに、
一人の男がたたずんだ。
男は、来る日も来る日も
看板の傍らに座り続けた。
~HPより抜粋~

西武球場の近くにある、喫茶店を舞台にしたストーリーです。
マスターと常連の一人の酒屋の娘がカウンターで話しをしていると、喫茶店に1人の男性が現れ、コーヒーを注文。
と、そこへ店のすぐ前でひき逃げがあったともう1人の常連が飛び込んできました。

と、そこへコーヒーを飲んでいた男性が飛んできて、倒れている女性にしがみつきます。
結局、女性は亡くなりましたが、ひき逃げ犯は見付からないまま。後日、息子と娘が通報のお礼にと手土産を持ってきました。そして、あの男性もまたやってきました。

友人と名乗るその男性は、女性が亡くなったことを知り、ショックを受けます。その日から、男性は「事故を見た方は名乗り出てください」という看板を首にかけ、事故のあった場所に座り続けました。
その男性を巡り、最初は奇異の目を向け、邪魔扱いしている人たちも、事情がわかるに連れ徐々に応援するようになっていきます。

正直、最初はあまり期待はしていなかったのですが、役者の演技は安定していて安心して見られました。
特に、喫茶店のマスター役の方は演技がとても自然でそこに溶け込んでいます。優しい役柄なので自己主張はしていないのに、ぐっと惹き付けられるところがあるのです。
セットも余計なものはなく、シンプルだけどていねいに作られています。そして、脚本もていねいに作られていて、いつのまにか身を乗り出して次はどうなるのかと引き込まれるほどでした。

そしてラストシーン。
喫茶店のいつもの日常が戻り、事件を引きずることなく爽やかに幕が降りました。
脚本と役者のうまさに引き込まれ、あっという間の1時間40分でした。

客出し中、出演していた友人が出てきました。今回は、今まで以上に高いレベルを求められ、できない自分に何度も涙を流したとのこと。
でもきっと、今回の経験は彼女にとっていい経験になったと思います。

今後のこの劇団と、彼女に期待したいと思います。



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