リトルカブで国道411号線を走破するツーリング

今回のツーリングは、八王子から甲府市まで通じている国道411号線を走破します。

同じく八王子から甲府に至る国道20号線よりもだいぶ標高の高い山岳部にあり、奥多摩湖と丹波山村を経て甲州市の柳沢峠から下っていき、最終的には国道20号線に合流します。

羽村取水堰で休憩

自宅を6時40分に出発し、ナビの言うとおりに411号線を目指します。411号線は八王子市内で国道16号線から分岐して始まりますが、くらげが411号線に入るのは昭島市からです。

都道29号線を走っていると、急に視界が開けました。左側に入ったところにちょうど駐車場があったので入ってみました。

ここは羽村取水堰です。羽村取水堰は、玉川上水の取水口で、1654年の玉川上水開削時に設置された歴史のある取水堰です。

国道20号線、都道29号線を経て小作からいよいよ国道411号線、青梅街道へと突入します。ここからしばらくはJR青梅線沿いを走ります。
登山のときは頻繁に訪れる奥多摩ですが、こうしてリトルカブで来てみるとまた違った風景が見えてきます。

やがて、奥多摩駅を抜けて奥多摩湖へと差し掛かりました。ここでちょっと休憩します。

奥多摩湖は旧車天国

駐車場に入ってみると、そこには懐かしい旧車たちがずらりと勢揃いししていてまるで昭和の世界にタイムスリップしたみたいです。

あとで調べたら今日は東京旧車会という団体の定例会が開催されていたようです。
さっそくカブを停めてトイレに行くのも忘れて撮影に興じます。

こちらはスバル360。通称てんとう虫。ドアが前から開きます。てんとう虫かわいいな。

その手前にはダットサン。

こちら、スズキのフロンテ。このもう一つ新しいモデルが実家の車でそのもう一つ新しいモデルがくらげが初めて買った車です。

スカイラインとフェアレディZ。

他にも昭和の名車たちがずらりと揃っています。旧車には乗ってみたいけど、エンジン音うるさいし振動も激しいし排ガスは臭いしレストアしたり今は手に入らない部品を揃えたりと普通に新車が買えるくらいの値段と手間がかかるので、見るだけで十分ですね。

さて、十分に旧車を堪能したところで奥多摩湖をあとにします。そういえば奥多摩湖の写真を一枚も撮っていなかった。

丹波山村に入る

奥多摩湖を過ぎると、車も少なくなり山深い地帯へと入っていきます。国道411号線は大菩薩ラインと名前を変えます。

ここからしばらく進んでいくと、ちょっと賑わっているバス停が現れました。ここが東京で一番高い山である雲取山の登山口、鴨沢バス停です。時間は10時過ぎなので、山小屋かテント泊で登った方々が降りてきて帰りのバスを待っているのでしょう。
くらげもいつかテント泊で登ってみたい山の一つです。

鴨沢バス停を過ぎると、山梨県北都留郡丹波山村に入ります。丹波山村に入って暫く進むと、下の渓流沿いに集落が現れました。ちょっとここで寄り道することにします。

丹波山に入った途端、街頭にタバスキーが乗っているので丹波山に入ったのかどうかすぐにわかります。タバスキーが何かについてはのちほど登場します。

細い道を下っていくと、数件の民家が見えてきました。川沿いに走り橋の近くに停めてみました。崖の上にも民家が建っています。一番上のガードレールのさらに上が大菩薩ラインです。

道の駅たばやまで鹿バーガー

ここから10分ほど進むと、道の駅たばやまです。ここは日帰り温泉施設「のめこいの湯」があり、温泉を楽しむことができます。
くらげは数年前にタイムズカープラスを利用していたときに訪れました。

ここで10時のおやつを食べることにします。いただくのは、丹波山名物鹿バーガー。パテに鹿肉を使用しています。

こちらがタバスキー。丹波山の丹の字がモチーフになっていて、どこかくらげに似ているので親近感が湧きます。この水色のタバスキーが欲しかったのに、売店ではピンクしかありませんでした。

そしてこちらが鹿バーガー。いただきます。

味は普通にハンバーガーな感じなんですが、肉の食感が豚や牛とはぜんぜん違います。ちょっと筋張った肉がゴロゴロ入っています。
臭いはあまり感じませんが、なんとなく鹿肉の臭いなのかなという感じがあります。しっかりとした噛みごたえがあって、すっかりお腹いっぱいになりました。

甲州市を目指して進む

しばらく進むと、左側に怪しいキノコ屋さんが現れます。写真は撮れませんでしたが、とにかくインパクトがあります。道路脇に廃小屋のような小屋が建ち、廃車が数台置かれていて、手書きの看板が置いてあります。
ちょっと覗いてみようかと近寄ってみたら番犬に吠えられたので、すぐに立ちされました。
ここでは山菜やいろんなキノコだけでなく、鹿肉やイノシシ肉なんかも売っているようです。いつか勇気を出して訪れてみたいものです。

東京市長、尾崎行雄の功績を知る

続いて、小高い石垣の上に記念碑が建てられ、駐車場もあったので立ち寄ってみました。

ここは尾崎行雄という東京市長が水源踏査をした際に建てられた、尾崎行雄水源踏査記念碑です。

尾崎行雄は1903年に二代目東京市長に就任し、1912年までの2期12年間のうちに東京市内の上下水道の整備や東京市電の経営、ガス会社の合併、ワシントンに3,000本の桜の苗木を送るなど様々な功績を残した人物です。

また、「水源地経営方針」を打ち出し1908年〜1909年にかけて多摩川の荒廃した水源地帯を自ら歩いて調査。1910年、水源地森林経営費が議決され、市は水源林経営に乗り出しました。
この記念碑は1963年に尾崎行雄の功績を後世に伝えるために設置されました。

山を歩いていて感じるのが、山梨の山に比べて東京は森林の開発が少ないということです。山梨は森林の保護に対する施策を行っていなかったために乱開発が進んでおり、ゴルフ場や太陽光発電パネル畑が乱立しています。一方、東京の山々は東京都によって保護されており手付かずの自然が残ったままになっているというのを聞いたことがあります。ここにも尾崎行雄の功績が残されているのです。

さて、先に進みます。

峠を登って降りる

徐々に標高が高くなり、シラカンバなどの高原に自生する木々が多くなってきました。気温も下がり続け、容赦なく体が冷やされていき、つづら折りの続く峠ではリトルカブの速度も徐々に落ちてきます。

12時前、ようやく最高地点の柳沢峠に到着。ここは標高1,472mです。寒いです。温かいものを食べて身体を温めようとも思いましたが、さっき食べた鹿バーガーがまだ胃の中に居座っているのですぐに出発することにしました。

柳沢峠を過ぎたところで、リトルカブの燃料警告ランプが点灯しました。お腹空いたのサインです。ごめんね、ガソリンスタンドを見つけたらご飯食べさせてあげるからね。

長い長い下り坂を降りてくると、大きなカーブの手前に大菩薩の湯という日帰り温泉施設が現れました。
駐車場を見てみると、日曜日にも関わらず停まっている車はわずか10台超。バイクも5台程度です。これなら激混みしていることもなくのんびり入れるかもしれません。

大菩薩の湯でのんびりお昼休憩

せっかく温泉セットを持ってきたので、これから温泉でのんびりすることにします。

この日曜日のいい天気の日なのにこの閑散とした感じ。いいですね。

料金は甲州市内と市外で料金が変わります。そして1日と3時間という時間区分があり、3時間は610円です。スーパー銭湯よりも安い値段です。
にもかかわらず、お風呂に入ってみるとやっぱり人がいなくて入っている人はたった二人。子供連れや若い人は全くいません。

ここの泉質は高アルカリ泉です。高アルカリにも関わらず成分がマイルドな世界的に珍しい温泉なんだそうです。源泉はぬるいので沸かしてありますが、湯の感じはぬるっとしていてお肌しっとりすべすべ感満載です。

内湯は2つ。広めの浴槽と狭いジャグジー風呂、源泉風呂、サウナ、そして外には露天風呂。サウナでじっくりと汗をかいて、20℃くらいの源泉風呂に浸かって身体を冷やしたら露天風呂でのんびり。

お風呂から上がったら、食堂でお昼ご飯です。注文をしたら登山服を来ていたせいか登山帰りと間違えられました。ツーリング中は快適性と機能性に優れた登山服を着用していますが、今日は大菩薩峠には登っていません。今度登る予定でいます。

注文したのは特製ほうとうです。そしてノンアルコールビールも。ほうとうは産地直送のお野菜が使われています。

すっかり心とお腹が満足したところで、大広間に移動し、座布団敷いてお昼寝。はー帰りたくない。30分ほど寝たところで、体力も回復したので山を降りたいと思います。

リトルカブを倒されてしまう

リトルカブのもとに戻ると、スマフォケースの中に一枚の紙切れが入っていました。読んでみると、バイクをコカしてしまったので、修理するなら支払いますという内容のことが電話番号とともに書かれていました。

よく見ると、確かにヘルメットに擦り傷が付き、ミラーが曲がっていました。ミラーは持ってきていた工具で締め直し、車体の傷を調べましたが、くらげが納車日とその数日後に家の前の急なスロープを登るのに失敗し派手に倒して付けてしまった傷以上のものが見当たらず、ヘルメットもよく傷つけているのでいまさら傷が増えたところでどうしようもない。それにセンタースタンドではなく不安定なサイドスタンドをかけていた自分にも原因はあります。

という結論が出たため連絡はしませんでした。それよりも、倒し逃げせずにきちんと連絡先とともに書き置きを残してくれたのはきっと倒した方もバイクを愛している方なのかもしれません。

ガソリンスタンド探し

ひたすら長い下り坂を下っていくと、ようやく右側にスタンドを見つけたのですが、あっという間に通り過ぎてしまい、まあまたすぐに出てくるだろうと思ったのが間違いの元でした。

塩山駅を通り過ぎても、ワイナリーやぶどう畑を過ぎても一向にガソリンスタンドが現れません。信号待ちのときにふと見ると左を見ると、エネオスの看板を発見しました。これで助かったと思ったのも束の間。残念なことに休業していました。

仕方ないので、国道411号制覇は諦めて国道20号線まで直進します。5分ほどで国道20号線にぶつかり、甲府方面へ進むと。ようやくエネオスの看板を発見。こちらのエネオスは営業していました。

スタンドでは若いお兄さんが応対してくれたのですが、くらげのリトルカブを見るなり「この色いいですね」とうちの子を褒めてくださいました。お兄さんもホンダ車のスクーターに乗っていて、小菅の湯まで遠征したそうです。スクーターの場合はギアがないので一度速度が落ちるとなかなか前に進まず、坂道は苦労したとのこと。

そんな原付話に花を咲かせながら給油してもらい、スタンドをあとにしました。カブはお腹空いた(燃料警告)ランプが点灯してもけっこう距離を走ります。でも、やっぱり予備ガソリンは携帯しておいたほうがいいなと実感しました。

411号線は勝沼から国道20号線と並走し、甲府で終わります。このまま戻ることもできましたが、その先の交差点で曲がり、137号線に入ります。

137号線で河口湖へ

137号線は富士五湖の一つ、河口湖の方まで伸びている道路です。こちらに向かったのは、国道20号線で帰る途中にある長い長い笹子トンネルを回避するためです。時間は15時を回り、東京方面の人々が帰り始める時間帯です。そんな時間帯に50ccがのんびりと笹子トンネルなんかを走っていようものなら渋滞が起きてしまいます。もしくは大きなバンなんかに煽られます。

ということで、途中の広域農道を走りながら国道137号線御坂みちへと突入。片側1車線から山道に入ると2車線に変わりました。2車線のうちの外側は登坂車線です。遅い車が走るレーンです。遅いカブは登坂車線でのんびり登ることにします。

ところが。ほんと日曜日って登坂車線の意味もわからない無知なドライバーどもが多いですね。登坂車線を登る必要がないリッター車がばんばん飛ばして登ってくるんですよ。嫌になりますね。

この先は長い長い御坂トンネルが待ち構えていますが、煽られるのは必須なので県道708号線へ回避することにしました。
ほとんど車も通らない峠道をのんびり進んでいくと、頂上付近で急に景色が開けました。

ここは天下茶屋のある御坂峠です。こちらが天下茶屋です。木造のいい雰囲気の建物です。

そして、峠の真正面には富士山がでんと構えておりその下には河口湖が広がっています。

残念ながら雲に隠れている部分が大半ですが、それでもその雄大さは変わりません。ああ、ここまで登ってきてよかった。
しばらくのあいだ富士山に見とれてから、峠を下っていきます。

では、峠を下ります。しばらく下っていくとやがて国道137号線の御坂トンネル出口付近に合流。再び速度の早い車の流れに乗って下っていきます。

やがて国道137号線は河口湖にぶつかり、周りをぐるりと縫うように走ります。途中で停めるところがあったので停まってゆっくり河口湖を眺めることにしました。

向こう側にはようやく雲から顔を出した富士山が見えました。

もうすっかり夕暮れです。

道志を抜けて自宅まで

帰りは国道137号線終点の富士山駅の方まで向かい、それから国道139号線で都留方面に向かい、都留市駅付近から始まる県道24号線で国道413号線道志みちを目指します。

県道24号線に入るとぽつぽつと民家が減り始め、周りは田んぼに囲まれたいい雰囲気の道をひたすら登っていきます。途中で寒さに耐えきれず、持ってきたモンベルの軽量レインウェア、パーサライトをジャケットの中に着込みましたが、今度は標高が上がるにつれメッシュグローブでは手がかじかむので防水グローブに替えました。

それでも寒さは少しマシになったくらい。どんどん体温が奪われていきます。用心してフリースくらい持ってくればよかった。もう山を甘く見ていたとしかいえないくらいの失態です。

ようやく道志みちへ入りましたが、ちょうど夕暮れの帰宅ラッシュに捕まり、後ろから何台もの車やバイクが迫ってきます。そのたびに路肩の広いところに寄って道を譲ります。道を譲った十数台の車のうちハザードでお礼をしてくれたドライバーはわずか3人だけでしたが、ライダーさんは必ず手を挙げてお礼をしてくれます。ライダーさんは優しい方ばかりです。

さすがに20台近く譲ったあとは一台も車もバイクも来なくなり、一人ただひたすら神奈川目指してひた走ります。神奈川に入り、相模原を過ぎたあたりでそろそろ寒さの限界がやってきたのでガストに寄ってチゲを食べて身体を温めます。

21時30分過ぎ、無事にくらげ邸に帰宅です。

締めくくり

国道411号線は道路は比較的広くて景色もゆっくり走れば楽しめるルートです。これから秋が深まれば紅葉が楽しめそうです。

日曜日だとライダー同士や同じ車の持ち主同士がいろんなところで集まっているので楽しい麺もありますが、でもやっぱり車の量が多いので50ccで走るのはいつも以上に肩身が狭くて辛いです。どうせなら平日の朝早い時間からのんびり走れたらよかったなと思います。
今度は平日に走ろうと思います。

あと、山道はこれからもっと寒さが厳しくなっていきます。もっとしっかり防寒対策はしなければと実感しました。そして予備燃料。長距離を走るときは今度からガソリン携行缶を持っていく予定です。

今回の走行距離=258㎞

おさらい

 甲州市交流保養センター 大菩薩の湯
 天下茶屋

2 Comments

そらいろくらげ

mさん

いらっしゃいませー。
コメントいただいていたようですが、こちらには届いておらずmさんからコメントが来ないな~と寂しい思いをしていました(笑)

っていうか、「特性ほうとう」って何だー!!ほんと誤字多いですね。自分じゃぜんぜん気づいていないので助かります。

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そらいろくらげ

mさん

いらっしゃいませー。
ウンチクですかー。それはぜひ拝見したかったなー。

機会があればぜひ!遠慮せずに何度でも書き込んでくださいね。

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