今回は伊豆半島のツーリングです。
伊豆半島はとても広いので、50ccで隈なく回るには1日半はかかります。欲張らずに西伊豆と修善寺、東伊豆あたりを回れればいいなと考えています。
ただし、体力が尽きたときのことを考えて、泊まりの準備はしておくことにしました。
それでは50ccで回る伊豆半島ツーリングに出発です。
5:40 自宅を出発
5時40分に自宅を出発し、まずは国道246号線で松田町まで向かいます。平均速度60~70キロの246に50ccで乗るにはかなりの気合と勇気がいります。
途中で離脱したり合流したりを繰り返して秦野まで来ると、空腹と風切る寒さが身にしみてきました。ちょうど通勤ラッシュの時間帯なのもあってノロノロ進みながら、ようやく松田町へ到着。
このあたりは実家が近いこともあって勝手知ったる場所です。246号線を離脱し、冷え切った身体を温めるため国道255線沿いのすき家で朝ごはんをいただき、ようやく人心地がつきました。
足柄峠を越える
246号線の山北〜御殿場間は高速並みに飛ばすトラックが多いため、50ccではまず不可能です。そこで、足柄峠を抜けて御殿場まで出ることにしました。
国道255号線から県道78号線でに入り、途中で給油。大雄山駅手前で右折して足柄峠を目指します。
車で走り慣れた道をゆっくりとリトルカブで登っていきます。途中、ところどころ台風の影響により吹き飛ばされた木の枝や葉っぱの散乱しているところがあります。
神奈川県と静岡県の境にある足柄峠に到着しました。
ここらへんは足柄万葉公園という自然公園になっており、歴史を感じながら散策することができます。ちょっとだけ散策してみると、赤い実が落ちていました。
まだ先は長いので進むことにします。
ここが県境です。
台風の爪痕。
富士山とうちの子。
青い富士山と青いリトルカブ。
台風の爪痕その2。片側だけ通れるように先端が切断されていました。
足柄峠を越えて足柄街道に入りました。そのまま県道394号線をJR御殿場線沿いに進んでいきます。やがて裾野市内に入ったところで246号線へと合流。しばらく沼津方面へ進み、裾野駅の先で三島方面へ向かう県道21号線へと入ります。
そのまま真っすぐ南下すると、国道136号線下田街道へと入ります。しばらくはおとなしく国道を突き進んでいましたが、流れが早いのについて行けず離脱。伊豆箱根鉄道駿豆線を渡り、県道136号線の田園地帯をのんびり走ることにしました。
しばらく進んでいると、韮山反射炉という看板を発見。よし寄ってみよう。
韮山反射炉を見学
韮山反射炉は、ざっくり説明すると江戸末期に江川英龍によって作られた鋳造施設です。明治に入りその役目を終えたあと、明治時代に陸軍省の手によって修復保存されました。
大正時代に入ると史跡指定されて内務省に移管、昭和時代になって韮山村(当時)により保存修理が施されます。平成19年には経済産業省により「近代化産業遺産」に認定。平成27年にはユネスコにより「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されました。
ちょうど団体客が来ていたので、しばらくお土産コーナーで時間を潰すことにします。ま、ひとまずご当地コーラでも飲むか。
うなぎコーラは、うなぎ独特のぬめりを表現した飲み心地で喉にまとわりつくこともなんてこともなく、普通のコーラです。うなぎエキス入りで、疲れた身体もすっかり回復。
さて、団体客が帰ったところで反射炉を見学することにします。韮山反射炉に入るには、ガイダンスセンターでチケットを購入し、展示や映像ホールでどういうものかを学習します。
このオープンしたばかりのガイダンスセンターにある映像ホールでは、操業当時の大砲鋳造を臨場感あふれる立体映像で鑑賞することができます。最新鋭の設備が投入されており、正面には凹凸のある縦5m・横10mの巨大スクリーンに大型プロジェクターが完備されており、さらにはスクリーンの両サイドにはムービングライトが吊られており映像と連動しています。
さて、実物を鑑賞することにします。
こちらが韮山反射炉です。
こちらが風穴。
こちらが鋳口と焚口。
こちらが鋳台。
こちらは当時作られていた砲台のレプリカです。
修善寺から戸田へ向かう
修善寺まで下ってきました。ここからだるま山を経て戸田へと向かいます。
修善寺から戸田までは県道18号線を使いますが、どうやらこの近辺に栗が落ちている場所があるらしいという極秘情報を仕入れていたため、林道を走ることにします。
熊坂のあたりから集落を抜け、ぐんぐん高度を上げていきます。ずいぶんと奥に進んだところに、寺院がありました。
やがて集落も途切れ、ここから林道に入ります。ちなみにここまでまだ落ちている栗には遭遇していません。
こちらにも台風の爪痕が。これじゃどれが栗かわからないよ。
だるま山高原レストハウスでご飯の予定が・・・
やがて県道18号線に合流し、だるま山高原レストハウスに着きました。現在15時過ぎ。ここでお昼ご飯にします。
ところが、本日定休日でした。無念・・・。
仕方ないので絶景をカメラに押さえることにします。でも絶景は空腹の足しはなりません。
あーおなかすいたなー。
遠くに見える駿河湾にはおいしそうなお魚が泳いでいそうだなー。
さて、だるま山高原レストハウスをあとにして戸田へ向かいます。
戸田でやっとお昼ご飯
戸田港へ到着しました。ここならさすがに食事処があるはず。ひとまず下田方面へ走ります。
と、すぐにの一食堂という食事処を発見。時間はすでに16時を回っていますが営業しているようです。よしここに決めた。
カニと魚がお出迎え。あとで聞いたらこの魚はハタでした。
頼んだのは、むつの焼き魚定食。
おっきいです。今日は大きいのが入ったんだそうでサービスしてもらっちゃいました。
身はしっとり柔らかく、背びれと尾びれはカリカリに焼き上がっているので食べることができました。内臓も新鮮なのでぷりぷりしています。ああもうシアワセ。
しっかり完食しましたが、さすがに食べごたえありすぎてお腹いっぱいです。
土肥温泉まで南下する
このあとは、土肥温泉まで下ってから136号線で修善寺まで戻ります。
漁港とリトルカブ。
碧の丘とリトルカブ。
青い空とリトルカブ。ここ、恋人の丘というところで、このすぐ近くに海に面した丘があります。何組かがいましたが、頭に電球を付けた青い奇妙なクラゲが闖入するのは忍びないので、丘の下でひっそりと海を眺めています。
静かな海と広い空。
あたりは徐々に暗くなってきました。さて、海も満喫したことだし出発します。
あとは帰るだけ
土肥温泉まで下ったあとは、136号線で山道を通り、修善寺まで戻ります。そして、修善寺からは県道12号線、59号線を乗り継いで南伊豆の伊東市内まで出てから相模湾沿いをぐるっと回って帰ります。
修善寺までの険しい峠道を乗り越えて修善寺駅を過ぎたところで、リトルカブのお腹空いたランプが点灯。ここで給油してからこれから来る峠道に備えます。
いくつもの峠道を乗り越え、大室山とか一碧湖とか東伊豆の観光地や別荘地を通りずぎてようやく東伊豆の伊東市に入りました。
伊東市からはひたすら135号線で北上していきます。網代を過ぎ、熱海を過ぎ、湯河原へ突入。ここまで来るのに、肩身が狭い50ccは何度も後続車に道を譲りました。譲りきれない狭い道は速度を上げるしかないのですが、3速のリトルカブだと55キロまでが精一杯ですね。
湯河原で休憩を取り、国道1号線に合流。そのまままっすぐ藤沢を目指します。国道1号線は246号線と比べると大型車がビュンビュン飛ばすこともないし、夜は交通量が一気に減るのでとても走りやすいです。東海道は甲州街道と似たところがあるかもしれません。
快適な1号線を藤沢まで順調に進み、藤沢市から国道467号線へ。そして最後に待っているのは最大の難関である国道246号線。どうやってもこの246走るほうが早く着くのです。
もうここまで来たら無心で走り抜けるしかありません。後ろは気にしつつもただ走り切ることだけに集中し、ギリギリの55キロで駆け抜ける。
そして0時20分。無事にくらげ邸に到着です。
締めくくり
伊豆半島半周ツーリングは思ったより距離がありました。246号回避をしていた分、距離も時間も伸びてしまったので、伊豆半島までの移動時間をもう少し縮められたらいいなと思いました。
あとやっぱり日帰りだとのんびりできないので、今度は1泊してのんびりと回りたいです。
今回のツーリングの改善点は寒さ対策です。冬山低山の装い+バイク用防風ジャケット+防風グローブで走りましたが、やはり山登りと違って自力で動かないので1時間も走っていると寒さが身にしみてきます。これは雪山テント泊装備くらいで考えないと厳しいかもしれないと思い知りました。
あと、カイロは必要。それとアームカバーと電熱グリップも装着を考えています。これからどんどん寒くなってきてバイクだとよけいに寒さが身にしみそうですが、どんな装備にしようか考えるとワクワクしますね。
次回のツーリングレポートもお楽しみに。
おさらい
走行距離=374km
mさん
いらっしゃいませー。触手を長ーくしてお待ちしていましたー。
こちらも繁忙期でなかなかこの伊豆ツーリングのあとにツーリングに行くことができていないです。
防水バッグに目を付けるとはお目が高い。こちらはホンダ純正のスーパーカブ1億台達成記念のcubアウトドアソフトバッグです。一目惚れして買っちゃいました。たっぷり入るのでツーリングにはレインウェアや工具を入れて必ず持っていっています。
今回は自信あったんですけどねー。やっぱり間違いがありましたね(笑)
次回も安全運転でツーリングに行きますのでお楽しみに!