19年ぶりの単独来日公演!PetShopBoys武道館公演に行ってきた

イギリスのエレクトリックポップデュオ、PetShopBoysの来日公演が4月1日、2日に東京と大阪で開催されました。今回の来日公演は、2016年から続いている「The Super Tour」の中の日本公演でこの日本公演がツアーラストの公演となります。
PetShopBoysの来日公演は2013年のサマーソニックマニアおよびサマーソニック公演以来ですが、単独公演はなんと19年ぶりです。

くらげは25年来のPetShopBoysファンです。何度かフェスの出演で来日する機会はあったものここ数年はツアーで日本を訪れることがなく、いつか彼らの演奏を生で聴いてみたいと心から願っていたときに訪れたのが今回の来日公演。ウドープレミアムに入会して優先予約でチケットを取り、はやる気持ちを押さえながら4月1日を待っていました。

それでは、さっそくくらげの独断と偏見とPSB愛に満ち溢れたライブレポートをお送りいたします。

セットリスト

1. Inner Sanctum
2. Opportunities (Let’s Make Lots Of Money)
3. The Pop Kids
4. In The Night
5. Burn
6. Love is a Bourgeois Construct
7. New York City Boy
8. Se A Vida é (That’s The Way Life Is)
9. Love Comes Quickly
10. Love Etc.
11. The Dictator Decides
12. Inside A Dream
13. West End Girls
14. Home And Dry
15. The Enigma
16. Vocal
17. The Sodom and Gomorrah Show
18. It’s a Sin
19. Left To My Own Devices
20. Go West

-アンコール-
21. Domino Dancing
22. Always On My Mind

最新アルバムのSUPERに収録されている曲を中心に、各アルバムからも数曲取り入れられており、往年のファンから近年のファンまでたっぷり楽しめるセットリストになっています。今回、セットリストはあらかじめ公表されていましたが、くらげはあえてセットリストを見ないで楽しもうと思います。

感想

くらげの席はアリーナ席でほぼセンターです。

後ろはオペブース。海外クルーと日本人クルーがいます。

彼らのライブは、全体を通して一つのショー形式になっています。そしてショーを形作っているのは彼らが奏でる音楽だけでなく、映像や照明演出も大きな要素を占めています。特に映像に関しては一つのアートワーク作品と言っても過言ではありません。

開演とともに「Inner Sanctum」が流れるとともに後方からスクリーンへ映像が投影。しばらくイントロに合わせてアートワークが展開したと思ったら、上手と下手に置かれている円形のスクリーンが回転し、銀色の被り物を被ったニールとクリスが登場。初っ端から観客のテンションは最高潮に上がり、客席総立ちです。

続いて、2曲目は「Opportunities」。いきなり’80sに遡る。往年のファンにはたまらない。と思っていたら、続いて3曲目はSUPER収録曲の「The Pop Kids」。泣かせる一曲です。

「The Pop Kids」の後半、そのまま終わるはずないよなと思っていたら、案の定曲調が変化。そのまま4曲目、「In The Night」へと突入。ここでこの曲来るかー!!「In The Night」はB面収録曲。まさかSUPERツアーで演奏されるとは思いもよらない展開です。後半になり、打ち鳴らされるツインパーカッション。そのまま、曲調は変化しましたが次の展開がなかなか読めないリミックスにワクワクが止まらない。

5曲目は、SUPER収録曲の「Burn」。これもなかなか盛り上がる曲です。

6曲目。何やら壮大なメロディと映像が流れるとともに、鳥のさえずりのSEが聞こえてきました。この展開も読めないぞ。これはなんなんだ。必死に脳内の曲目リストを漁ります。すると、聞き覚えのあるメロディが流れてきました。前作「Elevtric」に収録されている「Love is a Bourgeois Construct」です。この曲、CD内ではニールのボーカルがボーカロイドっぽく加工されているのですが、これを生演奏でどうやって加工するんだろうと思ったらさすがに加工したコーラスを入れていました。

演奏終わりで、ニールの「Arigato~」と日本語のご挨拶。ニールかわいい。

7曲目、舞台が暗転し、「New York City Boy」のイントロとともに映像でダンスシーンが流れます。このダンサーさんどこかで見たことあるな。
間奏でズンズン打ち鳴らされる電子ドラム。骨太な電子ドラムの響きが、なかなかこの曲にも似合います。

曲終わり、電子ドラムの響きだけが会場にこだましていて、次の曲の予想が付きません。と思ったら、ラテン系の曲調に変化。ああ、これはBilingual収録曲の「Se A Vida é」だ。

曲終わりに、短いニールのMCが入りました。「次の曲は、初めて日本に来たときに演奏した曲だよ」という感じのことを言っていました。
なんともメロウなイントロとともに、縦縞に加工された状態の映像が流れています。よく見ると、ダンサーがダンスを踊っているようです。イントロは絶妙にアレンジされていて、しばらく経ってもなんの曲なのかわかりません。でも80年代の曲のはず。と思ったらようやくわかりました。9曲目は「Love Comes Quickly」。全体的にメロディとテンポがメロウな雰囲気にアレンジされていて、流れるようなダンスシーンとよく合っています。このアレンジも好きだな。

続いて、10曲目。「Love Etc.」。これはイントロですぐわかりました。
後奏に被るようにして流れてきたコーラスとイントロ。11曲目はSUPER収録曲の「The Dictator Decides」。この曲はこのアルバムの中で最も暗い曲で歌詞もダーク感溢れているので、そのせいか流れる映像もけっこうエグい印象です。PSBの陰の一面が垣間見れるようです。この映像、苦手な人はいるだろうな。すっかりヒートアップしていた会場も静まり返っています。でもこれもきっと彼らなら計算のうちなのではと思いました。

つながるように流れてきた12曲目は、「Inside A Dream」。前作「Elevtric」に収録曲で、どちらかというとメロウな落ち着いた曲です。映像は加工されたニールの顔が映し出されていて、このアートワークもなかなか秀逸で見入ってしまいました。

13曲目。彼らの代表曲である「West End Girls」。この曲から彼らの歴史が始まりました。ニールが観客に振り、観客もそれに答えるように歌います。くらげは、あまりこのサビ歌えないのでもにょもにょも言っていました。
サビのあとに曲調が変化。あれ?これはもしや。途中からDiscoに収録されている「Shep Pattibone Disco Mix」バージョンにリミックスされていました。さすがPSB。普通には聴かせないよねえ。

曲の終わりにニールのMCが入りました。言葉はわからなかったけど、「次の曲はなんだか分かるかな?」といっているように感じました。そして流れてきた、スローでメロウなイントロ。これはさすがにわからない。舞台上からは無数のレーザーが照射され、武道館内がとても神秘的な空間に変化しました。映像は美しい海の光景が映し出されています。舞台上に設置されているスモークマシンから煙が客席に向かって炊かれていて、その煙がレーザー光線に映し出されている様がまるで雲が動いているようでとても幻想的です。
イントロではさっぱりわからなかったものの、ニールが歌い始めてやっとわかりました。これ、「Home And Dry」だ。サビに入るときにコーラスたちが手を上に上げ、観客も一緒に手を降っています。ふと気づいて上の客席を見上げると、まるで無数の星のように輝いています。え?いつのまにペンライト振っているの?って思ったら、それはスマフォのライトを点灯して振っていたのでした。舞台と客席が一体になるってこういうことなんだな。

演奏後にコーラスだけが残り、やがてテンポアップしたイントロが流れてきました。レーザーとムービングライトが激しく会場を照らし出します。次はなんの曲なんだろう。
謎のイントロからやがて、次の曲のイントロが始まりました。15曲目は「The Enigma」です。この曲、聞き覚えがあるんだけど、収録アルバムはわからず。

「The Enigma」に続いて次の曲のイントロに入りましたが、ここまでアレンジされているとさっぱりですが、やがて聞き覚えのあるメロディが流れてきました。Fundamentalに収録されている「The Sodom and Gomorrah Show」です。Fundamentalツアーではニールが軍服を着て総統の格好で歌っていて、その姿がかっこいいのです。ところが今回のツアーでは軍服に着替えてくれなかったのが寂しく感じました。

続いて流れてきたイントロでは曲の変化とともに赤いレーザーと、この曲のために吊られているんじゃないかというほどのムービングライトが観客を煽ります。このイントロは、「It’s a Sin」。’80sの曲です。観客の盛り上がりも絶好調。「It’s a Sin!」のところで拳を振り上げます。曲の終わりに歓声を上げる観客たち。観客の盛り上がりにニールも興奮している様子です。

続いて、うねるような不思議なイントロが流れてきました。そしてテンポのいいコーラスが入ってきました。これは一体なんだろう。さっぱりわからない。やがて、ニールのボーカルが入り、ようやくわかりました。これ、「Left To My Own Devices」だ。これも’80sの曲です。ぜんぜん違う曲みたいに感じられるアレンジに仕上がっていました。

続いて、短いニールのMCのあとに謎のイントロが入ってきました。ニールの歌い出しでようやく、この曲が「Heart」と判明。と思ったのも束の間。ワンフレーズだけ歌ったあとに突如シンセサイザーによるメロディが響き渡ります。やっぱり最後に持ってきたのは「Go West」です。観客も一緒に「Together」「Go West」とニールと一緒になって歌っています。そして曲の中でメンバー紹介が行われ、最高潮の盛り上がりで幕を閉じました。

がしかし、ここで終わるはずがありません。鳴り止まない拍手とともに、再びメンバーが登場。

アンコール曲1曲目は再びシンセサイザーでの謎のイントロで始まり、やがて誰もが知るメロディーへと変化。’80sの曲、「Domino Dancing」です。もちろんサビは大合唱。
2曲目は「Always On My Mind」。同じく、’80sの曲。くらげが彼らを知るきっかけになった曲です。これももちろん大合唱。

そして、最後は「The Pop Kids」のサビと後奏で締めくくられました。

締めくくり

本当は開演まで客席にいてもまだ実感が湧いていませんでした。客電が落ち、「Inner Sanctum」のイントロが流れてきたところでようやく実感が湧いてきて、涙が出そうになりました。ああ、彼らにやっと会えたんだって。
ただ、平土間のアリーナ席では観客総立ちになるとすっかり見えなくなってしまい、必死に観客の間からニールの姿を追っていました。1時間45分、ほぼつま先立ち。

それでも、彼らの演奏を生で聴けて同じ空気を吸って舞台と客席が一体になって、素晴らしいショーを見ることができたのは最高にポップで幸せな時間でした。ニールが何度も「ファビラス」「エクセレント」と言っていましたが、19年待ちわびた観客がこれほどまで一緒に歌ってくれるとは思ってもみなかったのでしょう。それだけ日本のファンは彼らのことが本当に大好きっていうことです。そんな待ちわびたファンに、素晴らしいショーを見せてくれた彼らは、本当にエクセレントでファビラスなデュオです。

今回、ライブでの写真撮影ができてSNSにもアップしてよかったんですが、それを知ったのは終わってから。でも、まあほとんどこの身長では撮れなかったと思うので、目と耳だけで十分に味わいました。もうそれだけでくらげは十分に幸せです。本当にいい時間を過ごすことができました。

以上、いつにもなく熱く語ったくらげレポートでした。ニール、クリス、愛してる。また日本に来て。

あ、そういえば照明のコンソールはMA2でした。ぶれていますけど。

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