今回のツーリングは首都圏近郊です。
神奈川の相模湖から藤野を抜けて、国道20号線と並走している県道35号線に入り、山梨県上野原市秋山を抜けて都留市に向かい、大月に出て大月から国道139号線で小菅村、国道411号線で丹波山を経て奥多摩を回って帰ります。神奈川、山梨、東京の山岳地帯をぐるりと廻るルートです。
くらげ邸を出発するよ
4時40分、くらげ邸を出発します。この時間帯だとほとんど車がいないのでいつもより20分くらい早く都市部を抜けることができるうえ、正々堂々と30~40キロで走ることができます。
天気予報では前日夜から朝にかけて雨の予報だったので、空はどんよりしていてしばらく走っていたらポツポツと降ってきました。
念のためにレインウェアを着ているので問題はありません。この時期は雨の用意が必須です。
藤野に向かうよ
相模湖にある遊園地、さがみ湖プレジャーフォレスト正面ゲート付近から藤野に抜ける県道に入ると、一気に景色が変わりました。
途中の道程を映像に収めました。カメラの設定が25分で切れるようになっていたので、前半の部分だけ4分半くらいにまとめています。
秋山に向かうよ
秋山はかつて秋山村という山梨県南都留郡の村でしたが、2005年に北都留郡上野原町と合併して上野原市となりました。
上野原市に入ったところで、リトルカブのお腹空いたランプが点灯。途中で給油をしておきたかったのですが、朝早い時間なのでどこも空いておらず給油ができないまま山道に入るという無謀ぶり。
いちおうタンクを覗いてみましたが、思ったよりも入っていたのでもしかしたら都留市まで持つかも知れません。いざとなったらJAFを呼ぶことにします。
ひやひやしながら雛鶴峠までやってきました。トンネルの手前には牧草地帯があり、ヤギたちが草を食べています。
都留で休憩するよ
長いトンネルを抜けて、都留市に入りました。ここにはリニア新幹線の車両基地があります。さながら秘密結社の基地みたいですね。
道の駅つるにやってきました。時間はまだ7時30分。まだ早くてお店は空いていません。気温の低い中ずっと走ってきてすっかり身体が冷え切っているのでホットのカフェラテを飲みながら休憩します。
少し周辺を散策してみました。田んぼには小さな苗が植えられています。この時期の田んぼを見るのが好きです。
身体もすっかり温まったところで、出発です。
小菅に向かうよ
途中のガソリンスタンドでリトルカブのお腹を満たし、大月に向かいます。国道20号線から国道139号線に入り、山道を登っていきます。時間はちょうど8時頃の通勤ラッシュですが、すぐに車の列はいなくなりました。
ここでも25分位の映像を4分半くらいにまとめたので、ご覧ください。
139号線を小菅方面に向かうと、途中にダム湖が現れました。ここは深城湖です。
この一帯を流れている葛野川は、急勾配が続く立地のためたびたび水害に悩まされていました。度重なる河川改良工事後に洪水調節・不特定利水・上水道を目的としてダム建設計画が立ち上がりましたが、水没地域の反対により計画は難航。
計画が発表された26年後の2004年、ようやくダムの完成を迎えました。
ダムの歴史というのは知れば知るほど複雑な思いに駆られますね。
ダムの辺りにある小金沢公園には、ダム建設のために故郷を捨てざるを得なかった住民たちの名前が刻まれた石碑が建っています。
さて、大月市の歴史を学んだところで出発です。この深城湖の先にはとってもとっても長いトンネルが待ち構えています。
長い長いトンネルをゆっくり50ccで走り抜けるのは精神衛生上よろしくないので、だいたいいつも旧道や峠道を選択しますが、トンネル手前の旧道へ繋がる道は閉鎖されていたため仕方なくトンネルを抜けることにします。
しかし、10分近いトンネル走行中もまったく後続車どころか対向車すら現れなかったので心配は杞憂に終わりました。
小菅村で休憩するよ
ここ道の駅こすげは道の駅に日帰り温泉施設が併設されていて、何度か車で来たことがあります。
最初に車で来たときのお話:ひたすら山道を進んで小菅村の日帰り温泉へ
二回目に車で来たときのお話:東京からほど近い山奥にある日帰り温泉「小菅の湯」へ
主のお腹もお腹空いたランプが点灯しているので、燃料を補給することにします。
こちら、新作の小菅ドッグ。きのこがたっぷりで食感が楽しいです。ただパンが少し甘めでへにゃっとしたのだったのがちょっと残念でした。
さて、お腹も満たされたところで出発です。
道の駅こすげから国道411号線まで撮った動画をご覧ください。
この動画も25分で切れていて、そのあと再起動させたらSDカードがいっぱいで録画できなくなりました。無念。
丹波山で休憩するよ
小菅から県道18号線を経て奥多摩に続く国道411号線に出ます。
この411号線を右折してしばらく走れば道の駅たばやまです。
こちらは間違えて左折してしまい、水源公園でUターンするついでに写真を撮ってみた図。
40分ほどで道の駅たばやまに到着。土日ともなればライダーであふれるここも、平日朝はガラガラです。
ここ道の駅たばやまにも、川に面したところに日帰り温泉施設が併設されています。施設的には小菅のほうがゆっくりくつろげます。
温泉に入ったときのお話:東京の端から山梨の端の丹波山村の日帰り温泉へ
道の駅こすげもたばやまも、地元で取れた新鮮野菜を置いているのですが、こすげはまだ時間が早いこともあってまだ野菜の入荷がほとんどありませんでした。
代わりにこちらのたばやまで二十日大根と名産の激辛南ばん味噌を購入。これがのちにこのツーリング中に登場します。
奥多摩都民の森・体験森に立ち寄るよ
奥多摩湖方面に向かう途中、奥多摩都民の森・体験森に立ち寄ることにしました。
ここは以前、車で来て御前山に登ったことがあります。途中までは車で登れるので、林道の行けるところまで行ってみようと思います。
国道411号線から都民の森入口に入ると、数匹のニホンザルが道路を占拠しています。刺激しないようにゆっくりと脇を抜けようとしたら退去してくれました。怖かったー。野生動物は刺激しないことが一番です。
ぐんぐんと山道を登っていくと、舗装されている道は続いているもののこの先は一般車両が通れないようになっていました。
下に見えている赤い屋根は栃寄森の家。宿泊施設を併設した管理事務所です。あの辺りで標高は650m。高尾山より100m近く高い位置にあります。
さて、ちょっとした山登り気分を堪能したところで、再び出発です。
多摩川沿いでお昼ご飯食べるよ
今日のお昼ご飯は多摩川沿いでいただきます。
カブを置いて歩いていると、山から降りてきたニホンザルの軍団が河原へ駆け下りていきました。ちょっと心配ですが、河原のちょうどよさそうな場所を見つけたので、準備開始。
途中のコンビニで買った冷奴を使って湯豆腐を作っています。水で豆腐を茹でて、シェラカップにタレとネギ、鰹節を入れて付けながらいただきます。湯豆腐のお供はノンアルコールビール。
このツーリングではアウトドア用の折りたたみチェアとテーブルを持ってきています。
折りたたみチェアはヘリノックスが有名ですが、くらげが購入したのはFIELDOOR。似たような形状で激安な代わりにちょっと品質が怪しいものと比べるとしっかりしていて使いやすいです。
何より決め手だったのは、ロッカーベースという船底のような形の木を足にはめるとロッキングチェアになるということ。家の中で組み立ててくつろぐのにも使えます。
テーブルは、コスパがいい製品の多いことで知られているアウトドアメーカー、キャプテンスタッグのアルミローテーブル。天板がすのこ状になっていて、折りたたんで持ち運ぶことができます。
湯豆腐の次にいただくのは、先程の道の駅たばやまで購入した丹波山産の二十日大根。ちょっと水で洗ってから葉の部分を取り、根の部分に丹波山名産激辛南ばん味噌をつけていただきます。激辛なので付け過ぎ注意です。
シメは、さっきコンビニで買った東京奥多摩ご当地グルメの御嶽汁。余った南ばん味噌と湯豆腐の残りもぶっこんでいただきます。
さっきから向こう岸のちょっと離れた茂みからぽちゃんぽちゃんと何かを投げ込む音がしています。きっとさっきのニホンザルたちの仕業です。しばらくおとなしく様子を伺っていましたが、やがて静かになったので立ち去っていったようです。
のんびりしていたら、いつのまにかだいぶ経っていました。日差しもだいぶ真上から差してきて日陰がなくなってきたので、引き上げることにします。
帰るよ
帰りはしばらく青梅線と並走して411号線を御岳駅まで走ります。駅前にある中古アウトドアショップのマウンガに寄ってから、日の出町を抜けてJR五日市線沿いに都心方面へ。
国道20号線経由で帰宅しました。帰り道はなぜかどこも空いていて、まったく渋滞にはまることがありませんでした。
さて、次回はどこを走ろうかな。
おさらい
走行距離:211.5km
mさん
いらっしゃいませー。
もしかして、今回も誤字なしですね!やった~。
そう、あのダムのシーン。せっかくいいところで停まってハンドルに付けているカメラもダムに向けたのに映っていない!もーガードレール邪魔!
あとで気づいたんですけど、映像の途中に画像を挟むことができるみたいなので降りて撮影した画像を挟めばよかったなと思いました。
映像って始めたらあれこれやりたくなるのでキケンです。
今回は午前中から天気が回復する予報だったので、出るときに多少天気が悪くてもツーリングに行くことにしていました。
濡れている蓋や落ち葉は滑りやすいですよね。30キロほどでトロトロ走っているのでそこまで危なくはないのですが、注意するに越したことはないですね。
それではまたー。