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初秋のクリスタルラインをリトルカブで走破するツーリング

今回は山梨の林道、クリスタルラインを走破するツーリングです。

クリスタルラインは、山梨県の北杜市、甲斐市、甲府市、山梨市の4市にまたがる林道で、富士山や八ヶ岳、南アルプスの景色を楽むことのできるルートです。
去年の8月に一度訪れていて、雄大な自然の中を走る爽快感に魅了され、今度は初秋に訪れてみようと思っていました。

前回は自宅を6時30分出発だったのであちこちで渋滞に巻き込まれ、クリスタルラインのスタート地点に到着したのが11時30分。
終着地点の清里に着いたのが17時過ぎと、だいぶ遅い時間となりました。しかも日帰りだったので、帰りは非常にしんどい思いをしました。
前回のお話:夏のクリスタルラインをリトルカブでひた走る

今回は前回の反省を踏まえて、自宅を早朝に出発し、昼過ぎには清里へ到着する予定です。そして、無理して帰らずに甲府市内で一泊します。

くらげ邸を出発するよ

4時40分。9月も半ばになると日が短くなり、まだ薄暗い中を山梨に向けて出発です。

国道413号線で城山湖、相模湖を抜け相模湖駅前から国道20号線に入ります。
今回はこのまままっすぐ勝沼までひたすら20号線を進むのですが、途中で大型車に前後を挟まれてしまい、窮屈この上ないので藤野で県道に避難。県道520吉野上野原線で上野原に向かいます。

橋から見た相模川。ここは絶景スポットです。

上野原で再び国道20号線に戻ってからはひたすら真っすぐ勝沼まで走ります。
勝沼でフルーツラインへ入り、道の駅花かげの郷まきおかを目指します。この先、林道に入ると給油できる場所がないので、ガソリンスタンドに立ち寄って給油。
主も、山梨名物の格安自販機が並ぶハッピードリンクショップでペットボトルを買って水分補給しておきます。

国道140号線を甲府方面に向かい、1つ目のトンネルを抜けたところに、クリスタルラインの入り口があります。

クリスタルラインを走るよ

県道219号柳平塩山線に入り、しばらくぶどう畑沿いを経てやがて山道へと入りました。
先日の台風の影響なのか、路面は少し荒れています。

ちょっと非力なリトルカブは、3速で登ろうとすると少し速度を上げておかないと登ってくれません。少しスロットルを回し気味で走っていると、カーブを曲がったところに溜まっていた砂利に足を取られてコケました。

コケる前の写真。

あっと気づいたときには手遅れ。以前コケて削れたミラーのメッキがさらに削れました。ごめんよカブ。
主は上下にプロテクター入りウェアを着込んでいたので無傷です。

琴川ダムを散策するよ

ゆるく続く登り坂を登りきると、乙女湖に出ます。乙女湖は琴川ダム建設のために人工的に作られた人工湖です。

乙女湖の周囲には遊歩道が設置されているので、ゆったりと自然を満喫しながら散歩できます。また、近くには金峰山荘もあるので、金峰山登山の拠点にすることもできます。

琴川ダムは、平成20年にできたまだ新しいダムで、日本の目的ダムの中では一番高い標高1,464mに位置しています。
そのせいか夏でもひんやりと涼しく、天候は山の天気と同様に変わりやすくなっています。
到着したときは晴天だったのに、あっという間に下から雲が立ち登ってきて、周囲を覆ってしまいました。

堤体を歩いて渡り、展望台に向かいます。展望台までは230m。371段の階段を登ります。ま、余裕でしょ。

はい、よゆーよゆー。

霧に包まれる琴川ダム。

よゆーよゆ...。

よゆ...。

よ...。

...。

やっとの思いで登りきった展望台から見た琴川ダムは、想像通り何も見えませんでした。うん、わかってた。

さて、一人でお留守番しているリトルカブのもとに戻ることにします。堤体まで戻ると、だいぶ霧が晴れてきました。

あんなに濃かった霧はどこに行ってしまったのでしょう。不思議です。

クリスタルラインを走るよ

ではクリスタルラインに戻ります。

乙女湖から県道206号林道川上牧丘線に入り、焼山峠で林道荒川線に入ります。このあたりは乙女高原と呼ばれる高原地帯です。

亜高山性高茎植物の草原が広がっていて、初夏のレンゲツツジをはじめ、季節によってさまざまな花が咲き乱れます。
一足季節が早い標高1,700mなので、すでに夏の花々は枯れて、木々の葉が色づいていました。

高原地帯を抜けると、再び山の風景に戻ります。「市民いこいの里」手前の分岐点で林道池の平線に入ります。
ここは前回間違えて、道の広い「市民いこいの里」の方へ下っていってしまったのですが、今回は間違えずに済みました。

荒川線は通る人が少ないのか、道が荒れていて木々に囲まれているので景色もよくありません。でも、一箇所だけ山々を見渡せるポイントがあります。

このあたりは切り立った岩が多い岩稜地帯です。水墨画に出てきそうな山がいっぱいあります。

小さな山栗が落ちていました。ゴルフボールくらいの大きさで、コロコロしていてかわいいです。

頭上には、たわわに実ったクルミの実。あと一月もすれば落ちるでしょう。

北杜市の須玉町に入りました。
この境界線付近は開けていて駐車できるスペースもあるので、休憩するのにちょうどいい場所です。

揺れる木漏れ日。

木賊峠を右折し、瑞牆山方面に向かいます。林道本谷釜瀬線に入り、増富温泉との分岐点を右折。
しばらく走ると、辺りが開けてきてキャンプ場や山荘が点在しています。この辺りのキャンプ場は人気がなくて穴場に違いありません。

さらに走ると、林道みずがき線との分岐に差し掛かります。ここを右折すると、みずがき山自然公園に行くことができます。そろそろトイレに行きたいところだったので立ち寄ることにしました。

みずがき山自然公園で休憩するよ

みずがき山自然公園はキャンプ場が併設されていて、瑞牆山(みずがきやま)登山のベースキャンプ地として使うことができます。
また、切り立った岩が多いのでボルダリングやロッククライミングを楽しむ人も多く訪れます。

こちらが瑞牆山。

管理棟にはきれいなトイレが併設されていて、地場産野菜も置いています。手頃な値段の種無し巨峰があったので、宿で食べることにしました。

みずがき山自然公園|ほくとナビ

清里に向かうよ

さて、再び清里を目指して走ります。
クリスタルラインは、人里に降りて県道610号原浅尾韮崎線にぶつかります。ここから少し下っていくと、再びクリスタルラインとなる林道三沢高須線入り口があります。
ここはカーブの先なので見にくく、また入る道が狭くてクリスタルラインという表示もないので見逃す人が多いです。

この林道三沢高須線もけっこう荒れている道です。道幅も狭いので軽の四駆じゃないと厳しいでしょう。
ひたすら狭い林道を登って下ると、そこは清里です。一気に視界が開けて、八ヶ岳や南アルプスがお目見えします。

赤とんぼと南アルプス。

これなんの植物だろう。

そば畑。

南アルプスとリトルカブ。

ここからJR小海線清里駅方面へ向かう途中に、そば処北甲斐亭というお店があります。去年立ち寄ってとてもよかったのでまた寄ろうとしたら、なんと木曜定休日。
ここまで何も食べずにがんばってきたのに。

あれ、そういえばJR小海線沿いにずっと行こうと思っていたお店があったような。
さっそく調べてみると、ここから20分くらいで行けることが判明。てことで、向かいます。

中村農場でお昼を食べるよ

国道141号線に出て、清里駅を過ぎたところで県道11号北杜八ヶ岳公園線に入ります。そのまましばらく南下したら到着。

ここが中村農場です。

中村農場は自社農場で育てた八ヶ岳の地鶏の鶏肉と卵を生産している農場です。店舗では新鮮な鶏肉と卵を使った料理を提供している食事処と、商品を販売している直売所があります。
以前、ここの卵をお土産でいただいたことがあり、その濃厚なおいしさにいつか来てみたいと思っていました。
さすがにカブに積んで卵を持ち帰るのは危険なので、お腹の中に収めることにします。

今回頼んだのは、八ヶ岳卵の玉子丼のスープセット。新鮮な八ヶ岳卵をぜいたくに3つも使っています。そして、新鮮な地鶏を煮込んだスープ付き。

見たらおいしいとわかると思うので、特に感想は申し上げません。

地鶏と卵の通信販売 中村農場

甲府に向かうよ

クリスタルラインを制覇し、お腹も満たされたのでこれから甲府に向かいます。

国道141号線と20号線を使えばあっという間に着くのですが、それじゃつまらないので県道と広域農道をテキトーに東に向かいながら走ります。

テキトーに走っている農道。

テキトーに走って見つけた、赤松が有名な遠照寺。

風になびく雲と南アルプス。

リトルカブと田園風景と南アルプス。

もう稲刈りが始まっていました。

竜王町にある赤坂台公園で休憩。かすかに富士山が見えます。

甲府に泊まるよ

今回は、甲府駅の北側に位置する湯村温泉郷に宿泊します。
湯村温泉は弘法大師が1200年前に開湯し、信玄公の隠し湯として知られた温泉郷です。
甲府駅からも近く、周りは住宅街にも関わらず温泉街の雰囲気を残しています。

泊まるホテルは、甲府記念日ホテル。

名前からしてリゾートホテルのようですが、近代的なシティホテルです。設備が充実していて、部屋の内装もモダンでリゾートホテルのような雰囲気。
大浴場からの眺望は望めませんが、広いのでゆったりとくつろぐことができます。

くらげが泊まった部屋は40平米の広い部屋だったので、のんびりと過ごすことができました。

朝食はビュッフェ形式で和食は甲府名物の鳥モツ煮などをいただくことができます。
今回は洋食しかいただきませんでしたが、種類も豊富でおいしくいただけました。

次回もぜひ泊まろうと思います。

甲府湯村温泉公式ホームページ
甲府・湯村温泉 甲府記念日ホテル

締めくくり

甲府に泊まることを考えて動くと、帰る体力を温存しなくていいので気持ち的に余裕ができました。
甲府に泊まるプランでもっと山梨のいろいろなところに行けそうな気がします。

全長68.1km、5時間の行程を10分少々の映像にまとめましたのでご覧ください。

おさらい

総走行距離=387.6km

クリスタルラインマップ

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