ツーリングの愉しみは、走ることだけではありません。食べることも愉しみの一つです。
雑誌で調べて有名なラーメン屋さんに立ち寄ったり、ランチのおいしい店に行ったりとお店で食事を楽しむのもいいのですが、おすすめはバーナーと調理器具を持っていって外で自炊すること。
お湯を沸かしてカップラーメンを食べるだけでも、立派な野外調理です。
このツーリング先でラーメンを沸かして食べることを「ラーツー」と呼んでいて、バイク乗りの間では定番となっています。自然の中で食べるカップラーメンはいつも以上においしく感じます。
そこで、登山でも野外調理を愉しんでいるくらげが、野外調理について説明いたします。
野外調理には何が必要?
野外調理に必要なのは、クッカー、バーナー、箸やフォークです。この3つがあればできてしまいます。
アウトドア用品店に行けば、キャンプ用や登山用のクッカーや食器類が置いてありますが、おすすめは登山用の軽量化されたものを買うことです。
軽量化のメリットは、バックパックやサイドバッグなどに放り込んで手軽に走りにいけることです。重くて大きいものだと積載も面倒です。
バーナー
オススメのバーナーはSOTO(新富士バーナー)のアミカスクッカーコンボ。
バーナーとクッカー入門セットというべきガスバーナーとクッカーのセット商品です。
くらげも始めて登山するときにこちらを購入し、未だに使用しています。アミカスは比較的安価なバーナーですが、1000m級の冬山でも問題なく点火できるくらい強力です。
こちらはカセットガスコンロが使えて、ガス缶と分離している分離型。一体型よりも値段が上がりますが、ガス缶と分離していてしっかりとしたゴトクなので大きめのクッカーやスキレットを置いても安定します。
クッカーは深型と浅型の二種類あり、一人分のラーメンを作るのに十分な大きさです。
野菜を一緒に煮込んでも。
浅型は、お茶を沸かして飲んだりしています。
箸やフォーク
コンビニでラーメンを買ったときに付けてくれる割り箸や、いつも家で使っている箸を持ってきても構いませんが、野外用を使うと手慣れた人に見えます。
現在、アマゾン、楽天市場ともに売り切れ状態なのでリンクはありませんが、くらげはモンベルの折り畳める箸を常備しています。コンパクトで使いやすく口当たりも優しい箸です。
こういうチタンの箸とかカッコいいですね。
先割れスプーンのようなスプーンとフォークが一体型になった食器が便利です。これでラーメンやうどんも食べられます。登山のときは、しばらく箸を使わずこの先割れスプーンだけで食べていました。
いろいろ調理したいときにあるといいもの
最初はカップラーメンだけか、袋ラーメンとカット野菜を煮込むだけで十分楽しいのですが、そのうちもっといろいろやってみたくなる時期がやってきます。
いろいろ調理したくなったら揃えておくといいものをご紹介します。
ナイフ
道の駅で買った新鮮な野菜を切ってラーメンと一緒に煮込んだり、調理をするときにあると便利です。
ナイフは登山者やキャンパーの間で有名なオピネルのナイフがオススメ。安価で初心者でも使いやすく、ロック機能が付いていて安心です。
サイズや刃の素材などの種類がありますが、ステンレス刃の6番〜9番の大きさを買っておけば間違いありません。ただし錆びやすいので、使うときはこまめに水分を拭きましょう。
こちらは最小サイズの6番。大きなものを切るにはちょっと小さいです。
こちらは適度な大きさの9番。
まな板
まな板は100円ショップでカッティングボードを買うか、アウトドア用のまな板を使いましょう。
こちらはアウトドア用のまな板。
山用フライパン
餃子やウィンナーなどちょっとした焼き物もしたいというのであれば、山フライパンもオススメ。コンビニで売っている焼き餃子を焼き直したりするのにも使えます。
飯ごう
ラーメンに飽きてしまったら、さらにもう一段階野外調理のスキルを上げましょう。
小さい頃に家族で行ったキャンプやボーイスカウトで飯ごうを使って炊飯をしたことがある人もいるかと思います。実はあの大きな丸型の飯ごうを使わなくても、ご飯は炊けます。
こちらは、メスティンという四角いアルミ製の飯ごう。実際にご飯を炊いたことはまだないのですが、いろいろ調理ができてしまいます。ダイソーにも売っています。
注意点としては、買ったときにバリがあるのでやすりで削る必要があるということ、購入時にアルミの匂いを消すためにシーズニングが必要なこと。
バリは細かい紙やすりで磨けば簡単に取れます。シーズニングは野菜くずやお米の研ぎ汁を10分から〜15分くらい煮ましょう。
このメスティンを使えば、パスタを茹でることができます。
肉を炒めることもできます。
すき焼きを作ることもできます。
さらに、網を使えば蒸し物もできます。
マグカップ
食後のコーヒーやお茶を飲むために、マグカップも用意しましょう。
家で使っているお気に入りのマグカップでもいいのですが、陶器だと重たい上に落とすと大変です。
プラスチックやホーロー、ステンレスやチタンのマグカップがおすすめです。
チャムスのマグカップはカラフルでかわいいです。
スノーピークのチタンマグカップは少しお値段が張りますが、軽くて口当たりもよく、末長く使えるツールです。
快適に過ごすためのグッズ
せっかくなら、もっと快適に過ごせるグッズを揃えてみましょう。椅子やテーブルなど、居住性を高めるとより楽しくゆったりと過ごすことができます。
テーブル
テーブルがあれば、地面に置いて調理しなくても済みます。
ソロ用のアウトドアテーブルの中で一番有名なのは、キャプテンスタッグのアルミローテーブルです。
天板がジャバラ式に折り畳めるので、持ち運びも便利です。ただ、それでも多少かさばるのが難点。
長さが40センチもあり、バッグに入らない長さなので荷台にうまく固定する必要があります。
カスケードワイルドのテーブルは登山でも使われていて、軽量コンパクトで組み立ても簡単です。
素材がポリプロピレンなので熱いものは乗せられませんが、軽さを選ぶならこれ一択です。
折りたたみ椅子
テーブルを用意したら、折りたたみチェアもあると便利です。有名なものではヘリノックスがありますが、くらげは日本製のFieldoorを使っています。ヘリノックスのチェアワンよりの半額近い値段ですが、品質や座り心地はいいです。
食材選び
野外調理に慣れてきたら、いろんな料理に挑戦してみましょう。
野外でもけっこういろんな調理ができてしまいます。クックパッドで「登山」「キャンプ」「野外」などでメニューが出てきますので、検索してみてください。
くらげはスーパーで食材を見たり、食べたいものを野外調理用にアレンジしています。
例えば、こちらは正月に登ったのでお雑煮を作りました。
食材はこういうレトルト素材や缶詰を利用すれば、幅広いメニューができます。
具材を家で下ごしらえしてくれば、調理時間の短縮にもつながります。
調味料は小瓶のものを使うか、乳酸菌飲料の入っていた小さなペットボトルに入れ替えたり、小袋に入れたりしています。
無駄が出ないように食べ切るコツとして、最初に茹でたりするお湯は家で作るときよりも少なめにしておき、茹でたあとに残ったお湯はスープを入れてすべて飲み干すようにしています。
食後の片付けはどうする?
野外で調理をして、困ってしまうのが後片付け。キャンプ場であれば洗い場がありますが、それ以外では洗うところはありません。もちろん、川の水で洗うのは論外。
くらげはキッチンペーパー何枚かとアルコールスプレーを用意しておき、しっかりと拭き取ってからしまいます。
拭いた食器は、家に帰ってから洗っています。
締めくくり
野外調理は初めのうちは手間取ったり失敗することもありますが、慣れてしまうとその工程が楽しくなります。
紹介したツールをすべて揃えるとそれなりのお値段になりますので、少しずつ揃えながら、自分なりのスタイルを確立していってください。
あ、そうそう。ラーメンを買って水を買い忘れないようにしてくださいね。くらげはコンビニで水を買い忘れてしまい、わざわざ自販機のあるところまで戻ってヴォルビック買いました。
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