八王子市内にある高尾山は、ミシュランでも紹介された観光地として有名な気軽に登れる山ですが、その周辺の山域は豊かな自然が残っています。
登山で周辺の山々を散策できるだけでなく、林道も多くあるので車やバイクで自然を満喫することもできます。
今回は裏高尾町にある木下沢(こげさわ)林道を歩いてみました。木下沢林道はちょうど中央高速自動車道の八王子Jctと小仏トンネルの間に位置していて、旧甲州街道から入ります。
国道20号線と中央本線が交差する両界橋を過ぎた先にある旧甲州街道には、小原宿と小仏宿という宿場町だったこともあって昔ながらの宿場町の雰囲気が薄っすらと残っています。
この先の小仏峠は急勾配で車道化することが困難だったため、国道20号線は大垂水峠を通るコースに変更され、小原宿と小仏宿を通る甲州街道は旧甲州街道となり小仏峠は徒歩でしか進むことができません。
この林道を進んで行った先には、景信山への登山口と関場峠を経て北高尾山稜に出る登山口があるので、登山ルートとしても使われています。
木下沢林道は旧甲州街道の中央線のガードをくぐり、小下沢梅林の先にあります。
未舗装ではあるものの路面が比較的整備されていて、途中までは車やバイクで乗り入れが可能ですが、台風19号の影響でところどころに崩落の跡が見られると聞いていたので、手前にカブを停めて徒歩で向かいます。
木下沢林道を歩いてみる
木下沢林道の手前には梅林の駐車場があるのですが、閉鎖されていたためその先の空きスペースにカブを停めました。
バイク用ジャケットとオーバーパンツを脱ぎ、登山用のアウターを着て登山仕様になったところで、出発です。
林道入口。やはり登山道は壊滅状態のようです。
四角四面な石が落ちていました。テーブルにちょうど良さそうですが、道の真ん中なのでやめておきます。
たぶん、台風の影響でかなり増水していたのでしょう。流木が大きな岩に引っ掛かっていました。
真っ黒になった何かのサヤがいっぱい落ちていました。
先日降った雨は、この地域では雪だったようです。
崩落の跡。
こんな大きな木も流されていました。
林道沿いの斜面にも土砂崩れの痕跡が見られます。
こちらも道が崩れています。
そして、こちらがゲートの先。道がえぐれて消えています。この少し進んだところにキャンプ場跡地があり、そこから橋を渡って景信山登山口に入ります。この橋の状態を確認したかったですが、ここで断念することにします。
ただ、この状態では橋も壊滅していることでしょう。
水はすっかり引いて、沢には降りられる状態です。ここでお昼ごはんを食べることにします。
沢でお昼ごはん
この間、メルカリでアルコールストーブを買ったので、ここで試しに使ってみようと持ってきました。
バーゴのチタンウッドストーブをゴトク代わりに使います。アルコールストーブはトランギアです。
バーゴのチタンウッドストーブじゃその名の通り、ウッドストーブ(焚き火台)としても使用できます。ただし、今回は周りの木の枝や葉が湿っているので諦めました。
さて、今日の材料はこちら。
セブンイレブンのイワシのつみれ汁、キムチ、とんこつラーメンご飯・半熟煮卵マヨネーズ入り、シャウエッセン。
まず、フライパンに煮卵を外したおにぎりを投入。テフロン加工でマヨネーズも入っているので、油は敷きません。
パラパラになるまで炒めます。
パラパラになったら、キムチを投入。
水分が飛ぶまで炒めます。
最後に、外しておいた煮卵を載せたら完成。味付け無しでおいしいです。
続いて、イワシのつみれ汁を温めていただきます。
ふー、身体に染み渡る。
次に、シャウエッセンを焼きます。焦げ目が付いていい匂い。
でも、食べきれなくて2個残しました。ジップロックを持ってきているので持ち帰り、明日のお弁当のおかずになります。
食後のコーヒーはノンカフェインコーヒーです。
食べ終わって片付けたら、少し沢の周りを散策。
沢を散策
えぐられた道の断面。水の恐ろしさを実感します。
沢の水は東京とは思えないほど澄んでいます。この水を汲んで浄水すれば調理にも使えそう。
元来た道を戻る
さて、お腹も満足したところで戻ります。
すでに時間は15時をまわり、周りが薄暗くなってきました。完全に暗くなる前にはカブのところまで戻りたいところ。
行きには見えていなかったけど、ここもすごいことになっています。
車もバイクも入れない状態では何にも役に立たないカーブミラー。どこか寂しげにぽつんと立っています。
湧き水が湧いています。
その近くには、何かの植物がわさっと生えていました。
冬は日が落ちるのが早いです。
ただいま、カブ。
締めくくり
事前に林道の状態をネットで調べてはいたものの、実際に目の辺りにするとその被害の大きさを改めて実感することができました。
景信山登山口には湧き水があって、下山後に飲んだときにとてもおいしくて身体に染み渡ったのを覚えています。あの水がまた飲めるようになるのはいつになるのでしょうか。
ただ、人が来ない分、ゆったりと沢を散策するにはいいなとも思いました。また訪れたいと思います。
おさらい
木下沢林道を歩いた様子はYouTubeで公開しています。
mさん
今年もよろしくお願いいたします。
おっととと!「と」が重なっていましたね。ありがとうございます!