小さくてかわいいカブ。リトルカブの乗り方

2018年から中古のリトルカブに乗り始めて、早いもので2年が経ちました。

リトルカブは生産中止になったにも関わらず、デザインのかわいさと足つきの良さから未だに中古市場でも根強い人気があるカブです。

ただ、リトルカブに乗っている人の多くがエンジンをボアアップ(排気量アップ)して88cc以上にしていたり、110cc以上のカブに乗っている人が多いので、50ccの走行感などがあまりわからなかったりします。

そこで、くらげがノーマルのリトルカブに乗って感じたことや道路を走るときのコツを書いていきます。

リトルカブってどんなバイク?

リトルカブは、新聞屋さんやお蕎麦屋さん、郵便屋さんが使っているバイクとして有名なスーパーカブの仲間です。
国内のスーパーカブの販売台数が頭打ちとなり、再びスーパーカブの市場を拡大させるために今まで需要の多かった層以外にアピールすべく開発されました。

背の縮んでしまった高齢者にも乗りやすいようにスーパーカブよりも小さい14インチタイヤが使用されているため、女性でも乗りやすい車高になっています。

カラーリングとデザイン以外の基本性能はスーパーカブとほぼ同じです。
スーパーカブと同様に、お蕎麦屋さんなどの出前でも使えるよう、左手は使わなくても操作できるようになっています。

スクーターと違いギアを操作する必要がありますが、一般的なMT車と違ってクラッチを操作しないでもギアチェンジをすることのできる自動遠心クラッチという機構を使っているため、エンストすることはありません。

1997年にリトルカブが発売されると、そのカラーリングと足付きのよさ、スーパーカブよりもコンパクトでかわいいデザインから若年層や女性に人気を博しました。

その後も、ホンダ創業50周年記念モデル、リトルカブ・スペシャル、スーパーカブ販売50周年記念モデル、55周年記念モデル、立体商標登録記念モデルなど多くの限定モデルも販売されました。

しかし、2016年に施行された平成28年排ガス規制により基準をクリアすることが難しくなり、惜しくも2017年8月31日をもって生産終了となりました。

ただ中古市場ではまだ多くのリトルカブが出回っているので、手に入れるのは簡単です。くらげも、Gooバイクなどの中古バイクサイトで調べて購入しました。

リトルカブの種類

1997年の発売当初は3速キック式でしたが、1998年にはセルフスターター式4速モデルを販売。2007年には平成18年度国内二輪車排出ガス規制に伴い、フューエルインジェクション(FI)に変更されました。

始動方式 リトルカブ
キック式
リトルカブ (セル付き)
キック・セルフ併用
燃料供給 1999年以前
キャブレター
1999年以降
電子式燃料噴射装置(FI)
トランスミッション キック式
常時噛合式3段リターン
キック・セルフ併用
常時噛合式4段リターン
総排気量 49

くらげが購入したリトルカブ

車名・型式 ホンダ・JBH-AA01
全長×全幅×全高(m) 1.775×0.660×0.960
シート高(m) 0.705
車両重量(kg) 79
燃料消費率(km/L) 30km/h定地走行テスト値 109.0
エンジン型式・種類 AA02E・空冷4ストロークOHC単気筒
燃料供給装置形式 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
始動方式 キック式
変速機形式 常時噛合式3段リターン
燃料タンク容量(L) 3.4

くらげが購入したリトルカブは、2008年にホンダ創立50周年を記念して発売された記念モデルです。
2008年7月23日から8月末までの限定生産のためあまり多く出回っていません。

ボディのカラーリングは1958年に発売されたスーパーカブの初代モデル「C110」のカラーをイメージし、車体のかわいらしいデザインをより強調するために鮮やかなパールコーラルリーフブルー、シート表皮にはリードレッドを用いています。
サイドカバーには「50thANNIVERSARY」のシルバーのステッカーを採用。メーターパネルは「50thANNIVERSARY」の文字をあしらった専用パネルです。

このリトルカブを見た瞬間に一目惚れし、ちょっと遠いバイク屋さんにも関わらず試乗を予約。
3速セルなしがネックでしたが、実際に目にしてみてやっぱりほしい気持ちは変わらず購入を決意しました。

リトルカブに乗ってみた感想

慣れないシフトチェンジに四苦八苦

最初はギアチェンジが怖くて仕方なかったです。ギアチェンジは、加速して一度スロットルを戻してからシフトアップしていくのですが、最初のうちは右手と左足の連携がなかなかうまく行きませんでした。

また、シフトダウンはコツが必要で、十分に減速するかスロットルを回してエンジンの回転数を上げないとかなり強烈なエンジンブレーキがかかります。

最初はぎこちなくてガクガク揺れましたが、慣れてしまえばエンジン音や速度でシフトダウンも簡単にできるようになりました。

燃料計がタンクに付いているので残量がわからない

リトルカブは燃料計がシート下のタンクに付いています。ですので、ガソリン残量を確認するときは停止しているときしかできません。

ただ、残量警告灯が点灯してからでも10km近く走るので、あまり困りませんでした。

スクーターよりスタートが遅い。

スクーターと並んだ状態でスタートすると、ギアチェンジがある分スクーターよりもリトルカブは発進が遅いです。

でも、慌ててもいいことはありません。事故を防ぐためにも車間を取るためにも焦らずゆっくり進むことも大切です。

工夫次第で積載量が増やせる

スーパーカブと比べると、積載量を少なく想定しているためリアキャリアが小さいです。

しかしそれでもスクーターよりも荷物をがっつり積載することができます。

また、フロントキャリアやベトナムキャリアの増設も可能ですし、リアキャリアも大きめのものに付け替えれば大きな箱物も積むこともできます。

今後は長距離ツーリングやキャンプを予定しているので、荷物をもっと積載できるようにカスタムを目論んでいます。

燃費がいい

リトルカブの実燃費平均値は、30km/hで109.3m/Lです。タンクが小さいので満タンで入れても300円以下で済みます。

車のときはなるべくセルフで安いところに入っていましたが、リトルカブに乗ってからは金額を気にせずガソリンスタンドを見つけたら入れます。

スーパーカブはカンタンにカスタマイズできるため、安価なカスタマイズ品が多く流通しています。

驚くのは、2017年に生産を終えたにも関わらず、リトルカブの部品も未だに多く流通していて、ホンダの純正品も手に入ります。

くらげもリアキャリアをワイドキャリアに換装し、フロントキャリアも装着しています。そのうちミラーも交換予定です。

スクーターと比べて遅い

同じ50ccでも速度の出方が全然違います。なので、信号待ちで横をすり抜けて青信号になった途端に颯爽と走り出すというようなことは危ないのでやめておきましょう。素直に車列に入っておいたほうが安全です。

また、流れの早い幹線道路を走らなくてはいけないときは車の流れに乗ることがあるのですが、けっこう必死で速度を上げていっても同じ50ccのスクーターは余裕で走り去っていきます。
一緒になって颯爽と走るのは厳しいので、なるべく車の流れを阻害しないように端っこをひっそり走ったほうが無難です。

坂道では速度が急激に落ちる

坂道に弱いのが50ccの欠点です。坂道の手前で40km/hに速度を上げて走っていても、長く続いたり急峻だとみるみるうちに速度が下がっていきます。
そんなときは、端に寄って後続車を行かせてしまうのが無難です。

二輪車が嫌いなクルマに煽られたり無理な追い抜きをされる

よくあるのが、わざわざ走っている横をスレスレに抜き去ろうとしたり、流れに乗っているときに反対車線から幅寄せして無理やり抜かしてくるクルマ。
二輪車の存在が大嫌いなドライバーは、たとえ道路の端っこを走っていても、前を走る二輪車に容赦ありません。中でもリトルカブは一回り小さいのでなめられやすいです。

なるべく左端の白線ギリギリを走るか、ミラーでチェックして抜かしたそうな車がいたら早めに道を譲っていますが、それでもふと油断したときにやられることが多いです。

こういうドライバーは土日祝日のセレナやヴォクシーなど大きめのワンボックスカーが多いので、おそらくサンデードライバーですね。クルマでストレス発散しているんですねきっと。
平日だと、工務店などの資材を積んだ軽トラ、軽ワゴンが多いです。

リトルカブを運転するときのコツ

リトルカブは非力なところがあるので、その欠点を知っておいた上で運転することをオススメします。

速度を出すときは2速で40km/hまで引っ張る

リトルカブは1速は発進専用ギア、2速だと速度はあまり出ない、3速は速度は伸びるけど発進が弱いという特性があります。

幹線道路を走るときにどうしても30km/h以上で走らないといけないときは、1速で発信したらすぐに2速にギアチェンジし、メーターやエンジン音で確認しながら35km/hまで引っ張ってから3速にギアチェンジすると、そこそこスピードに乗れます。
4速車は乗ったことがないのでわからないのですが、メーターの表示通りに速度が50km/hまで出たところで4速にするといいのではないでしょうか。

2速へのシフトダウンは20km/hになったら

クラッチレバーのないカブなので、基本的にどこでギアチェンジと速度が噛み合わなくてもエンストすることはありません。

その代わり、速度が低いときに高いギアだと馬力が出ないためなかなか速度が上がりません。シフトダウンするとものすごいエンジンブレーキがかかります。

坂道に差し掛かって3速ではみるみるうちに速度が落ちてきたときは、20km/hまで速度が落ちたときに2速へシフトダウンをすると、急激なエンジンブレーキがかかりません。
メーターの速度表示の下にシフトの目安が書いてあるので、参考にしてみてください。

シフトダウンしなくても発進できますが、ものすごいゆっくりです。

常にミラーで後ろを確認し、道を譲る

30km/h前後で走っていると、気付いたら後ろに車列が並んでいたなんてことがよくあります。イライラしているドライバーを先に行かせてしまったほうがお互い余裕を持って運転できます。

締めくくり

リトルカブでは幹線道路はなるべく走らないようにしているし、走っていて肩身が狭いなと思うこともしばしばあります。
仕方なしに幹線道路を外れて住宅街や路地をトコトコ走っていると、思いがけない景色を見つけることができます。

車や大型バイクみたいに高速道路や有料道路は走れないし、スクーターみたいに早くないし、身体が小さくて非力だけど、思っていたよりも遠くまで行くことができます。

リトルカブってそんなバイクです。

もし中古でもいいので50ccのバイクに乗ってみたいと思ったら、リトルカブを選択肢に入れてあげてください。

参考文献:ホンダリトルカブ 開発物語とその魅力 (三樹書房 編集部編)



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