神奈川県の北西部に広がる丹沢山地は、交通アクセスが良いこともあって人気の登山エリアです。
丹沢山地は主稜線部の塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳を中心にして、東側を東丹沢、西側を西丹沢、南側を表丹沢(南丹沢)、北側を北丹沢(裏丹沢)の4つの地域に分かれていています。
今回、くらげは西丹沢にある畦ヶ丸山に登ります。ここ畦ヶ丸山は西丹沢の中でも初心者向けと言われているルートです。
ルートは何種類かありますが、今回は西丹沢ビジターセンターの登山口から登り、大滝橋登山口に降りるルートにしました。
畦ヶ丸までは、まず小田急線で新松田駅に向かい、そこから富士急湘南バスの西丹沢ビジターセンター行きのバスに乗換えます。西丹沢ビジターセンターまでは約1時間11分。かなり長い間、バスに揺られます。
ビジターセンター周辺にコンビニなどの店舗は一切ないため、新松田駅前のセブンイレブンで朝ご飯を調達しておきます。
登山口に向かうよ
駅前のバス停に停まっているバスに乗り込むと、すでに半数以上の登山者で座席が埋まっていましたが幸い空席があったので座ることができました。
バスの中で朝ご飯を食べて、準備万端。
バスは丹沢湖へ向かう県道76号線から県道710号線に入り、神縄トンネルを経て玄倉バス停で停車。ここはユーシン渓谷や檜岳に向かう登山口です。
運転手は山北駅で回収した朝刊の束を持って下車し、売店の窓口へと置いていました。
しばらく停車した後、再びバスは出発。次の停留所は先ほど通過した神縄トンネルです。すると、ピンポンとバスボタンが押されました。「あれ?さっき降り忘れたのかな?」と考えているうちに、バスが停留所で停車し、扉が開きました。
しかし、誰も立ち上がる気配するなく、運転手さんの声がけにも、「間違えました!」などの応答がありません。
そして、扉は閉まり再びバスが発車しました。おそらく、玄倉バス停で乗車した見えない方が降りたのでしょう。この周辺、出るらしいです。
バスは少し遅れて8時45分頃に終点の西丹沢ビジターセンターに到着。
トイレを済ませて登山届を提出し、準備運動をして、8時58分に出発。
しばらく、舗装された道を進んでいきます。河原のキャンプ場では寒い中、キャンプをしていました。焚き火をして楽しそうだな。
ところが。
出だしからいきなり道を間違えました。ビジターセンターからまっすぐキャンプ場を目指して北上していったのですが、正しくはビジターセンター横の橋を渡るルートでした。30分近く歩いてから地図を見て間違えていたことに気付き、急いで元来た道を戻りました。
9時26分、再び畦ヶ丸を目指して出発です。
畦ヶ丸山を目指すよ
橋を渡った先は沢になっていて、しばらく沢伝いに遡上していきます。
所々に砂防ダムがあるので、こんな急な階段を登ったと思ったら、
また降ります。
白い花崗岩が転がる沢を歩き、何度か丸太橋を渡ります。
水が澄んでいてきれいです。
また登って降りる。
鎖場もあります。
西沢の出合。ここまでで30分。
台風19号の影響で橋が外れています。
こっちから石を飛んで渡ります。
この先も何度も沢を渡った後、ようやく山道へと入ります。いきなり急登。
しばらく登ってまた沢に出る。水は流れていません。
尾根伝いに登る。
この辺りで標高1,034m。ようやく雪が見られました。
善六のタワ。予定時刻より10分巻きで到着。
ここから比較的緩やかな尾根になりますが、たまに出てくるこの木の階段が地味に辛い。
その昔、この辺りに住んでいた怪獣が最期に何とか力を振り絞って歩き出そうとした状態で息絶え、化石になってしまったみたいな感じの木。
正面には畦ヶ丸山。この分だと、山頂の直前で急激に高度を上げることになりそう。
ま...また階段が...。
息も絶え絶えになりながら、11時58分に山頂に到着。
山頂には数名のグループとソロの方が2名のみ。本当に今日は休日なんだろうか。
お昼ごはんを食べるよ
さて、お待ちかねのお昼ごはんです。
今回のメニューは、牛ホルモン焼きうどんと、赤だしです。牛ホルモンと冷凍うどんは事前にセブンイレブンで購入。
ネギの下の白いものはラードです。
まずは、フライパンでラードを熱します。
すっかり解凍された冷凍うどんを投入し、両面を焼きます。
続いて、ホルモンを投入。汁気が全然ないので、うどんに味が絡まない予感。
青ネギを載せて完成。優しいお味になりました。
続いてシェラカップで赤だしを作ります。水を沸かして投入するだけですが。余ったネギを入れました。
登山には糖分も貴重なエネルギー源です。デザートはセブンイレブンで買ったレアチーズもこと、スパイス入りの紅茶。
レアチーズもこは、シュー生地にレアチーズが入っているみたいな感じ。甘さ控えめでおいしいです。
畦ヶ丸山頂の眺めはあまりよろしくはないです。
山を降りるよ
ここ山頂から少し丹沢湖方面に下ると、畦ヶ丸避難小屋があります。
ここにはトイレがあるので、用を済ませてから降りることにします。
トイレは避難小屋内にあります。和式のボットンですが、匂いは全くありませんでした。紙はないのでティッシュ等を使用します。もちろん使用済みはお持ち帰りです。
中にはかわいい形をした薪ストーブがあります。今年中に建て替えられるそうなので、この薪ストーブもこれが見納めかもしれません。
しばらく下っていくと、道が消滅していました。台風19号の影響で崩落したのです。
すぐそばに迂回ルートもあり、トラロープが設置されていますが、砂地で非常に滑りやすいので慎重に降りていく必要があります。
降りたところから見た崩落現場。木の階段が砂に飲み込まれています。
西丹沢にはミツマタの木が多くみられます。このミツマタは中国原産の落葉性の低木で、樹皮は強靭なため紙幣の原料として使われています。
なかなかピントが合わず設定を確認していたら、ピントの設定をマニュアルにしていたことが判明。どうりで今までピンぼけが発生していたわけだ。ようやく後ろボケのいい写真が取れました。
山道を降りたらまた沢伝いに下っていくのですが、こちらの大滝橋ルートは台風19号の爪痕が色濃く残っており、復旧もまだ進んでいません。
何箇所か丸太橋が流されたままになっているので、石と石を飛んだり、またいで渡る必要があります。
一つだけ真っ黒な石がある。
一軒屋避難小屋。
ここもひどいな。
ここも、丸太橋がこんな状態。
なので、ここを飛んで渡る。
やっと林道に出ました。
土砂崩れの跡。
県道76号線。丹沢湖方面。
15時18分、大滝橋バス停に到着。バスの時間を気にして速度を早めて降りたら、30分くらい時間が余りました。
おさらい
記録
- 開始時刻 : 8:58
- 終了時刻 : 15:18
- 行動時間 : 5:03'
- 合計時間 : 6:20'(休憩時間/1:17')
- 距離 : 11.8km
- 消費カロリー : 779kcal
- 上昇した高度 : 892m
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