調光が効くLEDフィラメント電球の調光カーブを測ってみた

今年3月に開催されたライティング・フェア2021で、一番興味を引いた電球がありました。それは、東西電気産業製のLEDフィラメント電球です。
看板等の装飾用とシャンデリア球の二種類あり、シャンデリア球は調光可能です。

今回、いくつかのサンプルを頂いたので、調光カーブを測ってみることにしました。

LEDフィラメント電球って?

LEDフィラメント電球は、白熱電球で使われていたフィラメントという発光体をLEDで再現した電球です。電球本体は白いプラスチックで覆われていて中を見ることができませんが、LEDフィラメント電球は形そのものも白熱電球を模しているため、クリアガラスでできています。中には、よりアンティークっぽさやレトロ感を出すために金属部分に真鍮が使われているものもあります。

色味も、LED電球の特徴である白っぽさを排除し、オレンジがかった色の光を発します。明るさはデザイン上の制約もあって暗いものが多いので、間接照明として使うのに特化しています。

白熱電球と比べて消費電力が少なく済み、値段もそこまで高くありません。通常のLED電球と同じように家電量販店やホームセンター、ショッピングサイトなどでカンタンに手に入れることができるので、ちょっとインテリア照明にこだわってみたいなという方におすすめの電球です。

東西電気産業製のLEDフィラメント電球の特徴

他社製品のLEDフィラメント電球は、色温度が2300〜2400Kと白い光がオレンジがかっている程度の電球色ですが、東西電気産業製のLEDフィラメント電球は、2100Kとより赤みがかった夕日みたいな色をしているのが特徴です。飲食店やホテルなど雰囲気を重視している場所で主に使われています。
形や口金の大きさにも種類があるため、様々な器具に対応できます。

フィラメント形ミニLEDランプ

LEDフィラメント電球形ミニLEDランプは装飾用で全5種類10品種です。75(lm/w)と高発光効率にも関わらず、消費電力も納得の1W以下と省エネ仕様になっています。耐用年数は、1日5時間点灯で約8年と長寿命(目安1.5万時間)です。
白熱電球と口金・ガラスカバーが同形状のため、見た目は白熱電球そっくりなので、景観を損ねません。

主な用途としては、ミニランプ(ローソク)・ミニランプ(ナツメ)  は常夜灯、電飾看板、サイン用照明、ミニランプはホテルのエントランス、エレベーターホール等の装飾用照明、サイン用小丸球はBAR、アパレルの吊り下げ照明、大型テーマパーク、店舗装飾、電飾看板、サイン用照明などに使えます。

バルブ 型番 口金 定格
ローソク球(クリア/フロスト) TZC7E12C-0.2-110/2
TZC7E12F-0.2-110/2
E12 AC110V 0.2W
ナツメ球 TZT20E12C-0.8-110/2 E12 AC110V 0.8W
ミニ球 TZS35E17C-0.8-110/2 E17 AC110V 0.8W
小丸球 TZG40E12C-0.8-110/2
TZG40E17C-0.8-110/2
TZG40E26C-0.8-110/2
E12/E17/E26 AC110V 0.8W
ボール球 TZG50E12C-0.8-110/2
TZG50E17C-0.8-110/2
TZG50E26C-0.8-110/2
E12/E17/E26 AC110V 0.8W
参考 LEDフィラメント電球形ミニLEDランプ広配光・超省エネ東西電気産業株式会社

シャンデリア形フィラメントLED

シャンデリア形は2Wと4Wの2種類あり、白熱25W相当は2W、白熱40W相当は4Wに該当します。電気用品安全法(PSE)適合品です。

型番 口金 定格
TZC32E12SC-2-100/21 E12 AC110V 2W
TZC32E14SC-2-100/21 E14 AC110V 2W
TZC32E17C-2-100/21 E17 AC110V 2W
TZC37E26C-2-100/21 E26 AC110V 2W
TZC32E12SC-4-100/21 E12 AC110V 4W
TZC32E14SC-4-100/21 E14 AC110V 4W
TZC32E17C-4-100/21 E17 AC110V 4W
TZC37E26C-4-100/21 E26 AC110V 4W
参考 シャンデリア型で電球⾊のPSE・調光対応フィラメントLEDランプ東西電気産業株式会社

調光カーブテストをしてみる

今回、調光カーブテストをする際にTwitterで交流のあるアマチュア照明家の電機マグロ(@denkituna)氏に協力してもらいました。

四角い枠の中にクリップライトを設置し、クリップライトに各電球を取り付けてDocterMXで調光していきます。四角い枠は雑黒で覆って暗室状態にし、照度計を中に設置してゲージごとに測定し、エクセルで記録してデータを取るという方法です。
実験する電球は、比較のためにLEDフィラメント電球の他に白熱電球と比較的調光がきれいな東芝の調光対応のLED電球も使用しました。上昇だけではなく、下降データも取っています。

実験結果は以下のとおりです。


最初に使用したシャンデリア球は1%ごとにデータを取っていたため細かいグラフになっていますが、他のデータは10%ごとに変更しています。
シャンデリア球の点灯時は立ち上がりが遅く、30%を超えないとなかなか点灯しませんでしたが、白熱電球や東芝のLED電球と比べて比較的きれいなカーブを描いています。消灯時は100%に近い場所での消え方がゆっくり粘っているように感じました。

驚きなのがフィラメント形ミニLEDランプ小丸球。展示のときは一応調光できて、きれいな点灯・消灯をしていたのですが、今回の実験では最初から30%くらい点灯してしまっています。そして、点灯していくとがくんと一度下がってから徐々に点灯していくという変則的な状態になってしまいました。そこで、苦肉の策として捨て球を噛ませてみると、グラフにはありませんが0から調光できるようになりました。小丸球の一種類しか実験していませんが、おそらくフィラメント形ミニLEDランプはどの電球も似たような状況になるのではと思います。

MEMO
捨て球ってなに?
調光の0%というのは厳密には0ではなく、微妙に電流が流れています。LED電球の消費電流は元々少ないため、電圧がある程度供給されれば発光してしまいます。そこで、並列につないだ白熱電球に消費させています。

締めくくり

シャンデリア球は調光可能なだけあって、比較的きれいな調光カーブを描いていました。DMX制御も可能とのことなので、舞台での演出に使えるのではないでしょうか。

一方で、フィラメント形ミニLEDランプは調光できないと考えたほうがよさそうです。上記の用途に記載しているように、装飾や展示、看板などに使用するほうがいいでしょう。

2 Comments

よね

検証に使用したユニットは何でしょうか?
ユニットのクセが出ているようにも感じました
それと捨て球の仕様もわかりますか?

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そらいろくらげ

いらっしゃいませー。

検証した調光ユニットは、Lite-Puter DX-404です。
捨て玉は別のクリップライトに接続した白熱球を使いました。

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