国道140号線は、埼玉県熊谷市から秩父市を経由して、山梨県南巨摩郡富士川町に至る国道です。古代、甲斐国と武蔵国両国間の往来に利用されていた秩父往還に一致していて、埼玉県と山梨県の県境にある雁坂峠は、日本三大峠のひとつに数えられています。
1998年に雁坂トンネルが開通するまでは車両通行が不能で、長い間「開かずの国道」と呼ばれていました。
埼玉県秩父郡皆野町と秩父市、皆野町から寄居市まではそれぞれバイパスになっていて、道幅も広い快走路になっていますが、秩父市内を過ぎると雁坂峠まで荒川に沿って深い谷間を走るため、奥秩父の山並みが展望できます。
埼玉県と山梨県の県境に位置する雁坂トンネルは全長が6,625mもあり、一般国道では最長である東京湾アクアトンネル(国道409号)に次ぐ2番目の長さを有しています。原付一種(50cc)は通行できますが、トンネル内での事故を防止するため、歩行者や自転車、危険物を積載した車両の通行が禁止されています。
トンネル内は有料区間となっていて、普通車が740円、自動二輪車及び軽自動車が590円、原付(125cc以下)が70円です。
今回、くらげは秩父市内から国道140号線を山梨方面へ向かい、スーパーカブC125で雁坂トンネルを走破します。
浦山ダムに立ち寄るよ
秩父の市街地からほど近い場所にある浦山ダムは、荒川水系浦山川に建設された重力式コンクリートダムです。堤高は156.0mあり、重力式コンクリートダムとしては奥只見ダムに続き全国2番目の高さを誇ります。
隣接されている浦山ダム資料館の「うららぴあ」の中には「さくら湖食堂」があり、「浦山ダムカレー」と「を食べることができます。
何度か浦山ダムには訪れているので、今回はスルーする予定でしたが、ふと140号線を走っているときに放流しているのが見えたため、急遽立ち寄ることにしました。
ちょうど時期的に梅雨で何日か雨が降り続いていたため、放流しているのでしょう。堤高は156.0mとあって放流している姿も圧巻です。
ちなみに、濁った水をそのまま川に放流するのではなく、水質保全のためにダム貯水池に入る前の綺麗な上流の水を清水バイパスで直接ダムの取水設備まで送り、放流しています。
雁坂トンネルに向かうよ
国道140号線山梨方面は、途中の県道210号線中津川方面に入るところまでは来たことがありますが、その先は未踏の地です。
やがて往来する車も徐々にいなくなり、時折山梨方面から来る車やバイクとすれ違う程度。雁坂トンネルができてからは日本の大動脈として通行量も多かったものの、圏央道の八王子JCT〜あきる野IC供用開始以降は利用が減少しているとのことで、平日昼間ともなるとそれが顕著のように感じます。
最初はどんよりと曇り空だったものの、標高を上げていくとやがて雨がポツポツ降ってきて、雨脚が強くなってきたので途中でレインウェアを着用。すれ違ったライダーもしっかり雨装備だったので、おそらくトンネルの向こうも降っているのでしょう。
小さなトンネルを何個も潜っていると、ようやく雁坂トンネルが登場。
いざ、雁坂トンネルへ潜入!
トンネル内はひんやりとしています。全長6kmとあって、進んでも進んでも出口の光は見えません。走っているうちにだんだんとこのまま出られないのではないか、もしかして出口が逃げているんじゃないかと不安になってきました。
やがて、遠くに一筋の光が見えてきました。あれはもしや出口?しかし、光はなかなか近付きません。やっぱり、出口が逃げてる?
さらに走ること数分。ようやく出口から脱出できました。
出口の先には料金所があります。原付は70円。あらかじめポケットにしのばせておきました。
道の駅に寄るよ
料金所からしばらく下ると、道の駅みとみがあります。この近くには広瀬ダムがあり、ここ道の駅でダムカレーを食べることができます。今日はここで、ダムカレーを食べることにします。
前回、浦山ダムを訪れたときはちょうど改修工事で食べられなかったダムカレー。ようやく食べることができます。
あれ?定休日?あとで調べたら、火曜日は定休日でした。
またしても振られてしまいました。残念。
広瀬ダムを見学するよ
気を取り直して、今度は広瀬ダムに向かいます。
広瀬ダムは、山梨市にある富士川水系笛吹川のダムです。ダムの形式は中央遮水壁型ロックフィルダムで、堤高75.0m、堤長255.0m。晴れた日には富士山が見える場所があります。今日は天気が悪くて見れそうにありません。
取水塔がなんだかかわいい。
ダム天端。
低く雲が垂れ込めています。
山が映り込む湖面。
ダム直下にある発電所。取水塔から取水した利水用水を使用し発電をしています。
洪水吐。このゲートを開けてダムに流入した水の一部を放流します。
広瀬ダムでも降り続いた雨で貯水量が上がっているらしく、放流していました。
国道140号線を走破して帰るよ
さて、ダムを出て甲府市方面に向かいます。国道140号線は甲府市内で国道20号線と交差します。この交差部分まで走ります。
この辺りは果物の栽培が盛んで、道沿いにもぶどう棚やビニールハウスがいくつも見られます。
ずっと山の中にいたので、すごく久しぶりに感じる看板類。
しばらく街中をひた走り、 ようやく国道20号線との交差点が見えました。ここ左折し、途中で食べそこねたダムカレーの代わりにラーメンを食べて帰ります。
実は、ずっとこの交差点部分が国道140号線の終点だと思いこんでいました。しかし、国道20号線と数十メートル重複したあと、今度は南下して笛吹川を走り、増穂町に入ったところにある国道52号甲西道路と交わる坪川大橋南交差点が終点でした。なので、国道140号線は走破ならずとなりました。
動画もアップしています。
おさらい
走行距離数=277.1km
そーでしたか。時間を有効に使えば結構走れますよ。では まだあまり聞いていないルートで一つ。僕は銚子界隈を走るのが好きで 結構頻繁に行ってました。国道6号線から 357号へ 利根水郷ラインをひたすら真っ直ぐ 途中 神崎や香取の道の駅を抜け 凄~~い走ると銚子に着きます。鹿島から下がるルートもありますが 利根川を見ながらの旅もおつです。ただダンプ街道なので 激しい走りの車達に注意ですが。ベタですが銚子電鉄の旅も犬吠駅などの駐車場に止めれば楽しめますし ウォッセ21なる商業施設で土産をゲット 僕は嘉平屋のカレーボールに決まりです。他にも サバカレーの缶詰や 魚の塩焼きキーホルダーなど 笑える商品も。きっと車や鉄道で訪れてるでしょうが バイク ことにカブで行くと また違って見えるものもあります。旅を楽しんで下さい。
毎度 今回は140号でしたか。僕もカブや大型バイク ついでに大型トラックで走行ありです。個人的には大滝のループ橋は好きでよく行きました。景色抜群なので。さて20号まで行ったなら ぜひ話しのタネに寄ってもらいたい店が。勘の良いあなたなら もうお分かりの爆盛りの店です(笑)。甲府市を抜けた直後の甲州市にあります。名は「ぼんち食堂」 ライダーや爆盛り好きなサイトには かなり有名な店です。一見 和食の店のようですが 中華や洋食もある食堂です。ただ すべて「大盛り」と言わなくても そこそこ大盛りです。しかし 「大盛り」と言った瞬間から 細身の少食そうなあなたには 苦行の始まりです。ぼんち食堂のワードで探れば画像は無数にあるので 参考に。僕は隣でパー皿に盛られたオムライス大盛りをため息ついて食べてる人を目撃しました(笑)。まぁあくまでも 爆盛りラブ時代の僕の行きつけでしたが 今は見学で良いです 見てるだけで お腹いっぱいになりそうですわ。今回も爆盛り情報でしたが 今度は411号の山越えもお薦めですよ。道の険しさは雁坂よりキツイかも。もし試す元気があるなら 道志道で 山中湖を目指すのも楽しいかと思いますよ。125で色々楽しんでください。では お気をつけて。
いのぶーさん
ぼんち食堂、写真見ましたが爆盛りですねー。もれなく爆死しそうです。
すでにご紹介いただいた道はリトルカブで何度も走っているので、125ではリトルカブでは遠くて行けなかった道を攻めています。
411号線は山梨側からだと125ccでもキツイですね。みるみる速度が落ちます。
道志みちは飛ばしたい車とバイクが多すぎて苦手ですね。秋山を通る県道35号線のほうがのんびり走れて好きです。
国道140号線の終端は、増穂町ですね。
間違えて瑞穂町と書いていました。瑞穂町だと東京になってしまいますね。訂正します。
所要時間はどのぐらいでしたか? Hope your ride was fun!
多摩地区から往復で、休憩を含めて約11時間掛かりました。9時30分に出て、家に着いたのが20時30分です。