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やっぱり本場の味を楽しみたい!スーパーカブC125で富士宮焼きそばを食べに行く

静岡県東部にある富士宮市は、南西に世界遺産の富士山を有し、浅間大社の門前町として栄えてきた町です。湧水が豊富で、酪農やニジマスの養殖が盛んに行われています。

中でも有名なのが、富士宮やきそば。B級グルメの人気を決めるB-1グランプリにおいては第1回と第2回は第1位を獲得したことで注目されますが、その歴史は意外と古く、戦後のお好み焼き屋から誕生しました。

富士宮やきそばの特徴は、麺のコシと肉かすと焼いたあとに振りかけるイワシの粉。麺は蒸したあとに冷やして油をコーティングしているため、他の麺に比べ水分が少なく、食感は固めです。肉かすは、ラードを絞ったあとの肉を揚げたもの。独特の触感と味わいがあります。
また、駿河湾で豊富に穫れるイワシを使うことで旨味と風味が増し、独特の味わいが生まれます。

一度食べると病みつきになってしまう富士宮やきそば。通販やスーパーでも見かけましたが、やっぱり本場で味わいたいものです。そこで今回、スーパーカブC125で本場の味を食べに行きます。

山をいくつも超えて富士宮に向かうよ

くらげ邸から富士宮までは、4時間ほど。いくつかルートはありますが、今回は国道20号線で大垂水峠を超え、藤野から県道35号線で鶴峠を超えて国道139号線に入り、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖をかすりながら富士宮市を目指すコースで向かいます。
11時30分には出発したのですが、忘れ物に気付いて戻ったり、エンジンが掛からなくなり、スマートキーの電池を交換したりと色々手間取り、12時過ぎの出発となりました。これは、ちょっと遅いお昼ごはんになりそうだな。

この日はちょうど関東直撃の台風が東北に逸れた日。天気予報を見てもなんとか持ちこたえてくれそうな予報です。

しかし、都留市に入った途端に雨模様になり、急いで雨装備に着替えました。

進行方向は相変わらずの雨模様ですが、ふと来た道を振り返ると青空が見えています。これはもしかして、雨雲と一緒に動いている?

鳴沢村に入り、道の駅なるさわで休憩。この時点で、すでに時間は15時過ぎ。焼きそばはおやつになりそうです。

お土産に地場産の野菜と果物、米粉パンを買い、外に出るとようやく雨がやんで、雲から青空が見えました。

雨増備を脱ぎ、再び出発です。しばらく樹海が続いていましたが、急に景色が晴れて壮大な高原が目の前に現れました。朝霧高原です。

富士宮を観光するよ

16時過ぎ。ようやく富士宮に到着しました。まず手始めに寄ったのが、「さの食堂」。

しかし残念ながら、営業時間はすでに終了。

仕方ないので、周辺をぐるぐる回りながら別の店を探しましたが、諦めてまずは浅間大社(せんげんたいしゃ)を参拝することにしました。

浅間大社は富士山を神体山として祀る神社で、全国に祀られた1300余の浅間神社の総本宮です。源頼朝・北条義時・武田信玄勝頼親子が崇敬を寄せており、また徳川家康が関ヶ原の戦いの戦勝を記念して現在の社殿を造営しました。本殿と拝殿は現在、重要文化財になっています。

神社前の大鳥居。

この大鳥居は、元々富士宮駅の前にありました。81年には岳南地域都市計画の名目で撤去されましたが、2006年に御鎮座1200年祭が催行された際に、現在の位置に大鳥居が再建されました。

桜門。

手水舎も立派な造りです。

幣殿・拝殿。拝殿が正面の建物で、幣殿が奥にある本殿に続く部分です。

本殿はこの奥にあり、2階建て構造の浅間造りになっています。訪れた際は拝殿が本殿だと思っていて、その存在に全くぜんぜん気付きませんでした。

湧玉池。富士山の伏流水が水源になっていて、特別天然記念物に指定されています。

池の脇には御霊水を頂ける場所があります。

参拝したあとは、街を散策。富士宮駅の周辺にはアーケード街があります。昔は街全体にアーケード街が続いていたそうですが、再開発で減少しているみたいです。

富士宮焼きそばの食べられるお店を探していると、いい雰囲気のお店を発見。ここにしよう。

富士宮焼きそばを食べるよ

お店の中は、年季を感じさせる雰囲気です。

鉄板は62年ものです。

たくさんのノートが置いてあります。中にはお店を訪れた観光客のメッセージがびっしりと書かれていました。

もちろん、くらげも書き込みました。名前は書いていませんが、2021年7月27日のメッセージはくらげだけなのでたぶんすぐ見つかります。

さあ、焼いていきますよ。

水をかけて蒸らします。熱々の鉄板のおかげで、すぐに水は蒸発していきました。

油はラードを少量垂らしただけですが、使い込んで鉄板に油が馴染んでいるので、全く焦げません。

ソースは、お店オリジナルブレンドのウスターソースを使います。2回に分けて注ぎ入れ、ソースをしっかり焼きます。ソースを焼いてもぜんぜん焦げていません。続いて、駿河湾で獲れたイワシを使ったイワシ粉をふりかけ、最後に青のりをかけて完成。

出来上がり。

善光寺の一味を掛けると、また違った味わいに。深みのある辛さが癖になります。

ふー、お腹いっぱい。

営業時間 平日/17:00~25:00(24:00L.O.)
土日祝/11:00~25:00(24:00L.O.)
定休日 不定休
住所 〒418-0066 静岡県富士宮市大宮町12−14
サイト 鉄板焼 つぼ半

締めくくり

近頃は、スーパーでも富士宮焼きそばを見かけるようになりましたが、やっぱり本場のお店で使い込まれた鉄板を使い、手慣れたお店の人によって調理される方が美味しいに決まっています。
でも、せめてあの鉄板を持ち帰りたかった...。また富士宮焼きそばが食べたくなったら、食べに行きます。

富士宮市の魅力は、浅間大社と富士宮焼きそば以外にもまだまだあります。次回は、富士宮市内をもう少しじっくり周ってみようと思います。

動画もアップしています。


おさらい

走行距離=297.7km

2 Comments

いのぶー

はい 今回の珍道中(笑) 大変お疲れ様でした。山梨県の山側は天候不順に当たり易いので 合羽などの雨具がものを言いますね。せめて 気持ち良いシャワー程度の雨なら ねぇ😅。焼きそばは 旨かったようですね。あの煙とソースの香りは 小躍りしたくなります。地域性が出る焼きそばですが 栃木県佐野市や群馬県太田 伊勢崎市なども割りとメジャーです。佐野はじゃがいも入り 太田伊勢崎は濃い目のソース あと宇都宮も ソース追いがけで自分流にするなど色々。また 遠乗りを勧めてしまうようですが 北関東も面白いのでどーぞ。 わたしゃ 翔んで埼玉人ですが(笑)。

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そらいろくらげ

いのぶーさん

北関東も行ってみたいと思っています。

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