初めての照明講習は失敗に終わる

映像照明の仕事をしている友人に頼まれて、講習を開くことになりました。
たまに調光卓を触る機会もあるため、調光卓を教えてほしいと頼まれたのがきっかけです。

「いいよ」と軽く引き受けたのはいいものの、講習を開くまでに抱えていた問題が2つありました。まずは、講習をする場所です。
小屋付き時代なら空いている日に来てもらって教えられますが、小屋付きじゃなくなるとそういうわけにもいきません。

そこで、よくこのブログにもコメントをくれる友人が舞台担当のホールを借りることにしました。このホールは、たまに増員仕事で行くこともあるので勝手もよく知っています。8月中に初めて利用者の立場で打ち合わせを済ませました。

そして2つ目は講習の内容です。メインは調光卓のレクチャーですが、せっかくホールを借りてやるなら、舞台機構や仕込みなども教えたいところです。手順としては、舞台機構の説明をしてからいつもの流れで仕込みからシュートまでやり、調光卓の説明後にデモンストレーションをやる予定です。
講習のテキストを作り、前日まで寝る間を惜しんでデモンストレーションの内容を考えて、いざ当日を迎えました。

講習当日

午前中は予定があったため、13時30分に小屋入りしてさっそく講習開始。舞台設備の説明から入り、実際に仕込み図通りに仕込んでシュートまで通します。しかし、ここでうっかり時間を使いすぎました。気づけばすでに時間は15時。あと2時間で調光卓の説明とデモンストレーション、バラシをして退館しないといけません。

デモンストレーションでは、まず第一部がある台本を元にシーン明かりを作り、タイムを入れて操作をします。第二部では、音素材を元にサブフェーダーで明かりを作って音楽に合わせて操作をします。こうして、実際にそれぞれ操作することで機能の違いを知ってもらうのです。
調光卓は、PanasonicのPleasure Σです。
IMG_0500.jpg

退館時間まで時間がなくなる

だんだん時間がなくなってしまい、説明もそこそこに手早く明かりを作ってはCUEを作っていくことにしました。次に、サブの明かりも組んだところで、緞帳も使ってデモ開始。
台本は、ごくごく簡単な場面を作り、これが家の中の明かりで、次に外明かりと言うように変化させています。しかし、音もなければ役者もおらず、予算の関係であまりに簡単な仕込みだったため変化はほぼホリゾントだけという状態。さらに、時間がないのでタイムはすべてFADE5秒のみ。DERAYすら入れていません。はっきり言ってつまらないのです。

続いて、サブフェーダーを使ったデモンストレーションです。こちらの音素材は、心象が照明で表しやすく、誰でも知っていて曲の構成もわかりやすい曲ということで、”天城越え”を使用します。
明かりを作っている途中、新人の照明さんが気を利かせて舞台に立ってくれました。音はタブレットでYou Tube使って再生しています。
IMG_0497.jpg
しかし、この時点ですでに時間は16時45分。退館時間が迫っています。

結局、ほとんど調光卓の説明も出来ず、ただシーンとサブフェーダーの記憶操作と再生を見せるだけで調光卓の講習は終了。照明さんと舞台さんの全面協力のもと、残り10分で急いでバラシをして付帯設備の支払いに受付へ駆け込み、着替える時間もなく荷物を抱えて退館となりました。

初めての講習を終えてみて

まず、タイムテーブルを作らなかったため完全に時間配分を誤りました。メインはあくまでも調光卓なので、シュートまでは1時間で済ませるべきでした。
恐る恐る友人に感想を聞いてみたところ、正直に言って調光卓はほとんどわからなかったとのこと。面目ない。

こうして、初めての講習は失敗に終わったのでした。

6 Comments

みかんうさぎ

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こんにちはー。
講習内容が欲張りすぎたのかな?
と思いながら読みました。
私なら、舞台機構の説明は
適当なコピーでも渡して、
仕込みとシュートは1サスのみで、
Bベタとセンタートップだけ。
そこまでを30~40分程度でやった上で
あとは調光卓の使い方のレクチャーに
2時間ぐらいかけるなぁと。
おそらく友人に自分で入力させないと
いろいろ理解できないだろうと思いますよ。
なんならホールに入る前に、
どこか喫茶店でもいいから友人に
基本的な入力方法を教え込んだ上で
ホールに乗り込むと思う。
貸館は時間勝負だから、
現場で座学やってたら時間が足りない
と思います(笑)。
私はほぼ独学だから、誰かに理論を教えてほしい。
先日も持ち込み卓へDMXからデータ送る
時の小屋側の配線のつなぎ方がわからなくて凹んだ…

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そらいろくらげ

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みかんうさぎさん
いらっしゃいませー。
全くもってその通りです。すっかり欲張りすぎました。座学ではなく実習のみだったのですが、ホールの方も知っている人たちだったのでのんびりダラダラ仕込みをしちゃったというのもあります。
もう何なら、みかんうさぎさんが代わりに教えてやって欲しいくらい(笑)
DMXは、もう全然わかんないです。F153の小屋にいた時は、よく業者が入っていたので毎回スプリッターとDMXミキサーの前で
途方に暮れていました。あれはしょっちゅう使わないと覚えないです。

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ゆうき

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ぼく、実はホームページ用の撮影照明とかの現場にも行ったことあるしPVやCMの撮影立ち合いもしてたので、先方が何を知りたいか少し理解できます。
なので次があれば手伝いますよー。
基本的に吊り照明はいらなくてスタンド立てのみで何回路か仕込んでおいて、チェイス組むという概念を伝えれば役にたつかと。
普段はトライダックなどでしょうから、カメラに対して照明の「動き」を見せる事が必要な気がしましたー!
ふっふっふ、これでも色んな人に教えてきた経験があるのですぅー(笑)

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そらいろくらげ

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ゆうきさん
いらっしゃいませー。
まずは、講師経験者のゆうきさんに相談すればよかったなと後から思いました。今回は管理者として全面的に協力していただきましたが、もし次回があれば講師としてお手伝いいただきたいです。いえ、たぶん丸投げします(笑)

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kenzo

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おつかれさまでした!
良い経験になりましたね
業種は違うのでチンプンカンプンですが、年の3,4割講習の仕事をしています。
ある程度の日数があれば遅れは調整でリカバリ出来ますが、1日や短時間だと辛いですよね。
反省にもある通り、タイムスケジュールの作成は必要です(短い期間なら尚更)
また、時間余りや逆に時間遅れも想定しての別ルートも備えておくと安心ですね。
次回振り返りを活かした講習が出来るといいですね。

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そらいろくらげ

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kenzoさん
いらっしゃいませー。
タイムスケジュールの大切さを、改めて実感しました。仕事じゃ必ず使っているのに。それと別ルートも大切ですね。あと、講師経験者に聞くことも。
まずは経験していかないと身に付かないので、今回はいい経験になりました。

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