興ざめミュージカル

今日の舞台
グランワルツカンパニー 『ALONE〜青い鳥がくれたおくりもの〜』@博品館劇場

本日2本目の観劇も、初めて観る劇団のミュージカルです。こちらも全く事前知識がないまま観劇します。
劇場は、博品館劇場。こちらも初めて入りましたが、思っていたよりもこじんまりとした昔ながらの劇場といった雰囲気です。

あらすじ

イギリスの郊外でハルは、祖父のザックと二人で仲良く暮らしている。ザックはハルのために悪い身体に無理をして一生懸命働くが、二人の暮らしは一向に良くならない。街では一風変わった二人と仲良くしようと思う者はいなかった。同じ頃、過保護な親にうんざりしたリリーは、家出を決意する。姉の心配をよそに、自分探しの旅に出る。

世界の大富豪マックールは、日増しに感じる寂しさに時々ふさぎ込んでいた。お金あれば幸せだと思っていた自分に戸惑っている。ごく普通の幸せなこの街。しかし誰もが「一人ぼっち」と戦っていた。そこへ「さびしがり屋」のジミー・ペインがやってきて・・・。オーデションを通過したキャストが贈る澤井秀幸演出のグランワルツ看板作品です。

感想

クサい

踊りや歌、セリフを聞いてすぐに、この作品はくらげの肌に合わないと感じました。やたらとセリフを張り上げてしゃべる役者が多いのです。
キャパが1000人以上の劇場ならわかりますが、このこじんまりとした劇場で始終声を張り上げてセリフをしゃべられると、だんだんうっとおしくなって来ます。演技や歌がクサいと感じてしまいます。

くらげは、高校の頃からミュージカルには親しんでいます。でも、観ているうちにミュージカル嫌いなタモリさんの気持ちがよーくわかりました。ああ、こういうことかと。

画面転換が多い

前半は、やたら場面転換が多すぎてストーリーがさっぱりわかりません。特に前半の部分は、観客はセリフを聴きながら人物の名前を覚えていく重要な場面です。
しかし、セリフの途中で歌が入り、歌でストーリーが分断され、そのまま暗転し画面転換となるため、訳がわかりません。あらすじを事前に読んでいなかったので、よけいに混乱しました。

あまり登場しない青い鳥

副題になっている青い鳥は、客電が落ちてすぐに宝塚のような様相の青いひらひらした衣装を身にまとった男性が客席から登場。何度かバレエのような振付で踊った後に幕が上がり、舞台上で小道具の鳥に変わります。
そして、傷ついているところをハルが助けます。

そのあと、この人物は出てきません。傷ついた青い鳥も、ハルがベンチに置いたあといなくなってしまいます。その後は、ハルが書いている絵本の中に少々出てくるだけで、あまり物語のキーにはなっていないように感じました。せっかく最初にわざわざ青い鳥に扮した人物を登場させたなら、もっと今後のストーリーにからめても良かったのに。

拍手に興冷め

さらに、観ていて一番興冷めしたのが、関係者と思しき方の拍手です。

歌が終わるか終わらないかというところで、力強い拍手が後ろの方から聞こえてくるのです。くらげはかなり後ろのほうで観ていたのですが、おそらくいちばん後ろのほうで観ているのでしょう。
観客としては、歌い終わってよかったなと思えば拍手します。でも、歌い終わりもわからないところでいきなり拍手が聞こえてきたら、拍手を強要されているような気分になります。

さらに、手拍子でも同じ状態でした。テンポのいい曲で楽しいと思えば自ずと観客は手拍子をしたくなります。それが、テンポもまだ掴めていないところでいきなり後ろの方から手拍子が聞こえてきたら、手拍子を強要されているような気分になります。

そういうこともあり、よけいに興冷めしてしまいました。

まとめ

この作品を例えていうなら、料理名になっているのにその素材の味が癖の強い調味料やしっかりした味の素材にかき消されているといったところでしょうか。
せっかく良いストーリーなのにもったいない。

ごちそうさまでした。おかわりはいりません。



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