和製マンマ・ミーアのようなミュージカル

今日の舞台
なぎプロ『空飛ぶかもめアイランドホテル』@博品館劇場

なぎプロは、俳優の草薙良一氏の個人事務所です。その草薙氏がプロデュースしているミュージカルを観てきました。

あらすじ

とある海に浮かぶ、大波香島。
この人口500人程の島を舞台にした若さ溢れる人情喜劇傑作ミュージカル。
一途に一本道の娘。一途に一つの道の母。
急がず・焦らず・あるがままの三人の男。
今が一番・今を喜び・今を楽しむ大波香島の心良い人達に囲まれて、娘は結婚式に辿り着く。
諦めないから、夢が近づいてくる。
結婚式を取り巻き起こるほろ苦い事件・・・。
果たしてその結末は?

感想

大波香島の防波堤で、1人の少女が歌いながら登場。とある3人の男性と、今はギリシャにいる祖母へはがきを出します。彼女の名前は由衣と言います。この大波香島で母一人に育てられ、父の顔も名前も知りません。知っているのは、母のかもめが一夏を過ごした3人の男性ということだけ。どうしても本当の父に一緒にバージンロードを歩いてもらいたい由衣は、母の日記に書いてあった3人の男性にこっそりはがきを出すことにしたのです。

やがて、大波香島に3人の男性が訪れます。この3人は、銀行に務める谷崎一夫、冒険小説家の後宮春樹、よくわからない浅焼半次郎。由衣が母の名前で出された結婚式の招待状によって呼び出されたのでした。
翌日に行われる、由衣の結婚式のエスコートをするため3人はアイランドホテルに泊まる予定でしたが、あいにくホテルは台風の直撃によって屋根の修理中です。由衣は、母のかもめの目に触れないように、牛小屋の裏屋根に3人を泊めることにします。

というストーリーを聞いて、お気づきの方もいるかもしれません。どこかで聞いたことのあるストーリーです。はい、そうです。ミュージカル映画で劇団四季でも上演された『マンマ・ミーア』そっくりの舞台設定なのです。
さらには、由衣と仲の良い二人の友人、そして母かもめとよく歌って踊っていた二人の友人が登場。マンマ・ミーアと同じく、母と友人の3人で昔グループを組んでいたときのように踊り狂うシーンもあります。しかも、しっかりと「ダンシング・クイーン」という歌詞付きです。もう何から何までマンマ・ミーアそっくりなのです。どこまで物語が進んでも、マンマ・ミーアです。

さらに、非常に気になったのが編曲です。メロディーラインはいいのですが、なんか古臭い昭和の歌謡曲のような編曲になっているのです。母と友人の3人で歌うノリノリシーンでは、アンサンブルがいるのにも関わらずカラオケのようにコーラスが曲の中に入っています。

きっとおじさんが作ったのだろうと思っていたら、カーテンコールで紹介されていた作曲家は若い女性の方でした。
照明に関しても、LEDやムービング全盛期時代に懐かしのスピナーがぐるぐると回っています。これはあえてのことなのかどうなのか、気になります。

あらすじにもどこにも書いていませんが、ここまでそっくりにするならいっそのこと、「和製マンマ・ミーアです」と言ってしまったほうがいいくらい。
けっきょく、この演出家は何をしたかったのだろうという疑問だけが残った舞台でした。

この舞台の結末は、マンマ・ミーアを見ればわかります。



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