早起きをして、遠出をしようと思っていたある日。目が覚めたら11時を回っていました。
さすがにこの時間から遠出をするのは帰りが遅くなるので、2時間位で行ける場所を探していて候補に挙がったのが、埼玉県の飯能市です。
埼玉県飯能市は埼玉県の南西部に位置し、東京都青梅市と奥多摩町に接しています。市の北西部は山地で、約75パーセントを森林が占めています。
市内にはフィンランドの童話「ムーミン」の世界を再現した「あけぼの子どもの森公園」やムーミンテーマパークの「ムーミンバレーパーク」、曼珠沙華で有名な「巾着田」、新緑や紅葉を楽しめる名栗湖などなど、豊かな自然を満喫したり遊べる場所が多く存在しています。
その中で、今回は昼過ぎからでも巡れる穴場の観光スポットをスーパーカブC125で巡ってみました。
バイクで行くならここは外せない!ライダーの聖地、有間ダムと名栗湖
有間ダムは埼玉県飯能市の西部にある有間川をせき止めて作られた多目的ダムで、1986年に完成しました。名栗湖は、有間ダムの周囲に出来た貯水湖です。湖の周囲には、約4.5kmの周遊道路が整備されていて、一周することができます。
湖畔にはカヌー製作や試乗体験ができる名栗カヌー工房や休憩処のレイクサイドテラス名栗湖があります。また、湖では11/1~3/31のワカサギ解禁に合わせてワカサギ釣りをすることができます。
有間ダムの堤頂は車やバイクで通行できるため、ライダーがよく集る場所としても知られています。ただ、観光用の駐車場がなく、湖畔トイレの脇に2台くらい停められる場所しかありません。
よく、こういう写真がSNSで上がっています。ほとんどの人が堤頂に停めて撮っていますが、堤頂は駐停車禁止なので脇道の方に停めました。
穏やかな陽気に見えますが、風が強くてめちゃくちゃ寒かったです。
反対側はこんな感じ。放流ゲートはありません。トンネル式のため、湖水はトンネルを通って下流に放流されます。
場所 | 有間ダム |
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ダム形式 | 中央土質遮水壁型ロックフィルダム |
堤高 | 83.5m |
堤頂長 | 260.0m |
堤頂幅 | 10.0m |
絶景の峠で豚丼を食べる予定が...
続いて、県道53号青梅名栗線で山伏峠を目指します。53号線は青梅から秩父方面に抜ける道としても利用されていますが、しばらく走っていると片側一車線からすれ違い困難な狭い道になり、ところどころ路面の荒れた山道へと変貌します。かなり曲がりくねった急な坂道が続くので、慎重に走らないと危ない道です。
山伏峠を越えるとやがて分岐点が現れるので、今度は正丸峠を目指します。こちらは正丸トンネルができるまでは国道299号線として利用されていましたが、正丸トンネルの完成とともに国道はトンネルの方へ変更されました。今はロードバイクが走るくらいで路面はかなり荒れた状態です。
旧国道の半分くらい来たところで、正丸峠に到着。
この正丸峠は、周囲の山々と都心のビル群を眺められるほど展望のいい場所で、かつて昭和天皇と皇太子だった頃の現上皇と上皇后が行幸されたとのことで記念碑が建てられています。
ちょっと春霞で遠くは見えにくいです。
前日まで降った雨は、こちらでは雪だったみたいです。このあたりでは5月までは雪が降るらしいです。
今日はこの正丸峠にある奥村茶屋で正丸丼を食べようと思ったのに、着いたときにはすでに店のシャッターを閉めた店主が帰ろうとしているところでした。営業時間は17時までだと思っていたら、平日は16時まででした。
正丸丼は甘辛い味付けで焼いた豚肉を乗せた丼飯です。これは以前食べたもの。
まだリトルカブが納車されたばかりのときに秩父まで走った帰りに、長い長い正丸トンネルを超えるのが怖くて正丸峠を越えようとしたときにたまたま見つけたお店でした。
あれ以来、2度ほど寄っているのですが振られ続けています。他にもジンギスカンなどのメニューもあります。
場所 | 奥村茶屋 |
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営業時間 | [月~金] 9:00~16:00 [土日祝] 8:00~17:00 |
駐車場 | あり |
住所 | 〒357-0217 埼玉県飯能市南川447−2 |
サイト | おくむら茶屋 公式ホームページ |
激坂のある子ノ権現天龍寺を目指す
続いて向かうのは、子ノ権現天龍寺(ねのごんげんてんりゅうじ)というお寺です。
天龍寺は標高640mにある山岳寺院で、足腰の神として知られています。832年(天長9)の子の年、子の月、子の日、子の時刻に生まれ7歳で仏門に帰依した子ノ聖(ねのひじり)が、平安時代の延喜11年(911年)に十一面観音を祀って創建しました。その後、弟子の恵聖上人が子ノ聖を大権現と崇め、子ノ聖大権現社を建立しました。
天龍寺は標高640mの山の中にあるため、舗装林道を走ります。アクセスできるのは県道355号線方面からと県道350号線方面から向かうことができます。ただし県道350号線方面からの道は細く狭く、さらに頂上直下には最大斜度28%のところもある難所コースのため、355号線方面からがおすすめです。
今回は正丸峠からだったので、国道299号線に出て県道395号南川上名栗線に入ります。
県道395号南川上名栗線をしばらく名栗方面に走っていると、ようやく子ノ権現参道が現れます。
そしてここからはすれ違いが困難なほど道幅が狭く、恐ろしいくらいに急坂の山道をひたすら登っていきます。これでも南側のルートに比べたら易しいのです。
やがて、開けた場所に出たと思ったら、駐車場でした。この駐車場の入口がとても急斜面なところを鋭角に曲がるので、慣れていないと転倒しそうです。そして起こすのに苦労しそうです。
夕暮れの子ノ権現天龍寺を訪問
参道を歩くよ
寺院の入口には、大きな2本の杉の木が立っています。樹齢800年以上と言われていて、一節によると子の権現が食事で使った杉の箸を地面に刺したものが根付いたと言われています。
手前の杉は裏側が台風と落雷で被害を受けていて、奥の杉はすでに枯れてしまっているのだそう。
日本杉を過ぎると参道の両脇に茶屋がありますが、すでに閉まっています。さらに参道を進んでいくと、寺院なのに鳥居が現れました。
続いて、立派な山門が登場。
その奥には、訪問者に睨みを効かせる巨大な仁王像。
すでに本坊も本堂も閉まっていたよ
茅葺屋根の本坊。時間が遅いのですでに閉まっています。
本坊の前の桜は、4月初めの時期はまだ蕾でした。
こちらが本堂。時間が遅いためすでに扉が閉まっています。中には、なんとサイズが2mの赤いハイヒールが置いてあるのだそう。
古来より足腰守護の神仏として信仰を集める寺院のため、本堂の奥には巨大なわらじが祀られています。草鞋といっても、これは鉄製です。
そのとなりには、紅白のめおと下駄もあります。
奥の院に向かうよ
続いて奥の院に向かいます。急な石段を登っていくと、お地蔵さんが見守ってくれています。
奥の院に到着。東側に展望台が設けられていて、天気のいい日は東京スカイツリーなどを見ることができます。
鐘楼堂。実際に鳴らすことができますが、連打は火事の知らせになるため間を開けてゆっくり鳴らします。
奥の院から降りたあとは、来たときと反対側の方へ向かいます。
ここは寺務所です。護摩修行の場所としても使われます。冬は寒そう。
山の中に謎の白い手が現れたよ
急な坂道を降っていくと、突然誰もいない山の中に巨大な白い手が登場。この白い手は、彫刻家の西雅秋氏が制作したもので、子ノ権現天龍寺に寄贈されました。
薄暗い時間にこれに遭遇したら、驚いて腰を抜かしそう。
駐車場に戻ったら、一匹の鹿が現れてこちらの様子を伺っていました。
場所 | 子ノ権現 天龍寺 |
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開門時間 | 24時間 本坊の受付時間は9:00〜16:00 |
駐車場 | あり |
住所 | 〒357-0214 埼玉県飯能市大字南461 |
サイト | 天台宗特別寺 子ノ権現天龍寺 公式サイト |
締めくくり
普段は秩父への通過地点だった飯能ですが、見どころがあって楽しむことができました。
ただ、時間が遅かったので天龍寺はすでに閉まっていて、さらにもう一箇所の竹寺には寄れませんでした。そこだけが心残りです。
峠道は5月くらいまでは雪が降ることもあるので、積もっていたら無理せず引き返すことをおすすめします。
毎度 春先は良く眠れますから😅。 飯能 最近は宮沢湖畔のムーミンミュージアムが有名ですが 選択が名栗寄りとは渋いっすね😁。名栗近辺は最近でこそバイクに優しくなりましたが 一時ローリングさん達のメッカで通行止めもしばしばでした。正丸の旧道のお茶屋さん 時間帯も悪かったかな? ただ16時でも人気が無くなるから まぁ仕方ないですね。 今度は 気合い入れて 目覚まし⏰💥掛けましょうね(笑)。 自分も休みだと 良くやらかします😅。行楽シーズンに入るので 気を付けて👮走りに行って下さい🙇。