今回で3度めとなる登山、今回は奥多摩にある大岳山を目指します。
今回は雪山ということで、頂上で煮込みうどんを調理して食べようと思っています。
それと今回もまた装備も揃えたので、まずは装備の紹介です。
今回の装備
前回、奥多摩の御前山に登ったところ、山頂付近に雪が残っていて楽しかったので、もう一度登ってみたくなりました。低山とはいえ、雪山に登るにはそれなりの装備が必要になります。
靴周り
まずは靴の付け爪、アイゼンを購入。モンベルの8本歯です。4本じゃ安定悪そうなのと、多すぎても重いそうなので中間をとって8本にしました。
前回、やたら小石や枯れ葉、雪などが靴に入ってきて、靴を脱いで異物を出さないといけないので面倒でした。歩き方が悪いのかと思っていましたが、ちゃんと異物混入を防ぐものがあったのでさっそく買いました。こちらもモンベルです。
ザック
登山には、しっかりとした装備が必要になります。あれやこれやと詰め込んでいると、今まで使っていたザックでは入りきらないため、30リットルのザックを購入しました。
メーカーは散々迷ったのですが、ちっちゃなくらげでも合いそうなColumbiaにしました。色はブルーへロンです。価格は他のメーカーと比べると安めですが、いろんな機能が充実していてコスパが高いです。
ファーストエイド
ファーストエイドとは、救急セットのことです。救急セットの入れ物なんてなんでもいいやと思っていたのですが、他人から見てもファーストエイドと分かる必要があるため、ちゃんとしたものを買うことにしました。
買ったのは、モンベルのファーストエイドポーチ。口をくるくる丸めてバックルで留めれば防水効果があります。
この中に、絆創膏やジェルシートなどの救急セットとアルミブランケット2枚、ヘッドライト、携帯ラジオ、補修用のアルミテープ、IDカード入りホイッスル、ヘッドライトなどの緊急用品も入れています。
登山じゃなくても、防災用品としても使えるように揃えました。
コンパクトストーブ
忘れちゃならないのが、コンパクトストーブです。クッカーのついたお得なセットです。これでいろいろ調理して食べるんだい。
スポーク
忘れちゃならない、食べるためのスプーンとフォーク。こちらは一体型の先割れスプーンです。チタン製なので軽いです。先割れなので、スプーンとフォークの両方が使えます。
サポーター
前回は、下山時に膝が痛くなりました。なので、ヒザ痛予防にサポーターを購入。とりあえず、一番痛かった右膝に巻いて効果を見てみようと思います。
8:10 バスが来ない
大岳山へ登るには、まずJR青梅線御嶽駅へ向かいます。くらげ町では昨夜は雨でしたが、こちらは雪が降ったらしく、架線が凍結して青梅線は本数を減らして運転しているようです。しかし、幸い乗りたい電車はすでに来ていて、遅れることもなく出発しました。
御嶽駅からは、前回御岳山に登ったときと同じ、8時10分のバスに乗ってケーブル下バス停へ向かいます。ケーブル下からはケーブルカーに乗りたいところですが、現在ケーブル張り替え工事中で運休中のため、歩いて御岳山まで登ります。
まずは近くのセブン-イレブンでトイレを済ませて500mlの水を購入。この水は調理用です。そして、すぐ近くのバス停へ向かったところ、まだバスが来ていません。前回は出発の10分前には来ていて満員状態でしたが、今日は待つ人もおらず。
しばらくそのまま時間まで待ちましたが、なかなか来ないのでこれはバスも運休に違いないと思い、歩いてケーブル下まで向かいます。
20分以上歩いて、ようやくケーブルカー乗り場方面の道へ差し掛かった頃、一台のケーブル下行きのバスがくらげを追い抜いて行きました。時間的には、くらげが待っていたバスの一本あとのバスです。どうやら、勝手に間引き運転されているようですね。西東京バスめ。
山道に入ると、勾配もかなりきつくなってきます。もうすでに力尽きそうです。ペースもどんどん落ちてきました。
でも、周りの景色はきれいです。
そして、ようやく8時50分にケーブル下駅へ到着。中途半端なところで止まっているケーブルカー。
9:00 ケーブル下を出発
ここでBAAMゼリーを飲んで体内にガソリンを供給。準備体操をして、トイレを済ませて、スパッツを装着。中間に着ていたフリースは脱いでザックにしまいます。前回の教訓として、登っている時はかなり汗をかくのでフリースは不要と判断しました。
そして9時ちょうどにケーブル下駅を出発です。
道はずっとこんな感じ。かなりの急勾配です。この道は江戸時代から使われている道で、各所にそれぞれ「ろくろくび」などの道の名前が付いています。
ケーブルカーの軌道の角度からして、急勾配なのがよくわかります。
それでも、5分くらい前を歩いていた一行、そしてだいぶ前に登っていたと思われる中年夫婦を抜かし、「ああ、連れて行ってもらいたい」とつぶやく旦那さんの声を背に差を広げていき、ちょうど60分で参道へと到着しました。
御嶽神社で参拝してから大岳山方面へ
前回の日の出山の時はスルーした御嶽神社へ寄り、道中の安全を祈ります。そして、トイレを済ませてアイゼンを装着し、大岳山方面へと向かいます。
歩いて10分後、長尾平という見晴らしのいい高台に出ます。ここには長尾茶屋という店があるのですが、この時期はさすがに閉店しているようです。ここは休憩所になっていて、トイレも併設されています。ここから大岳山までは2時間近くトイレがないためここでもまたトイレへ。本当に頻尿かというくらいトイレが近いです。
10:40 長尾平を出発
トイレを済ませて、いよいよ登山道へと入ります。もうすっかり雪道です。
しばらく歩いていると、見たことのある一行が前を歩いています。何度か「先行く?」と聞かれましたが、慣れない雪道なのでしばらくあとを付いていくことに。やっぱり、前に人がいると安心します。
途中、こんな橋もあります。
途中の休憩所で、一行が休憩に入ったためここで抜かせてもらいます。しばらくまた、一人でこつこつと歩いていきます。もう、ひたすら雪道。
たぶん、あれが大岳山です。まだまだ遠いです。途中、何度もポケットに入れた干しりんごを食べながらガソリンを注入。それくらいしないといけないくらい、消耗が激しいのです。
とにかく雪道。標高が高くなるにつれ、徐々に積雪量が増していきます。下山者とすれ違いで道をゆずる時、踏み固められていないところへ避けると、ずぼっと足が埋もれます。それでも、スパッツ着けていると足は濡れません。
鍋割山分岐を過ぎる頃からは、道もだいぶ厳しくなります。ハシゴや鎖につかまって岩を超えるところも出てきます。それでも、くらげは速度を緩めません。岩につかまりながら降り、岩を乗り越え、それでもひたすら休むことなく前に前に進みます。
頂上が近くなり、ようやく大岳山荘へと到着。この山荘は現在は閉鎖していて、公衆トイレのみ使えます。このトイレが電気なくて床は砂利でボットンで紙はありません。くらげは、水溶性の紙を持ってきていたので、問題ありませんでした。さすがに標高が高いとボットンでも臭いはありません。
大岳神社から山頂を目指す
ここから、ぐっと勾配がきつくなります。もう、息も絶え絶えです。それでも、あともう少し登れば頂上です。と思ったら、今度はきつい岩場が待ち構えています。頂上まだ〜?
この岩場がまたしんどくて、よっこらしょっと声を出しながら、最後の力を振り絞って乗り越えていきます。もう、死にそう。
そして、やっとの思いで乗り越えた先は、頂上だ〜!
12:20 山頂に到着
10時40分に長尾平を出発して、1時間40分で山頂に到着しました。初のアイゼン装着のため2時間20分を見込んでいましたが、ほぼ地図に書いてあった時間通りです。
頂上には、なぜか首にGPSを装着している犬がうろうろしていました。着いた途端にしっぽを振って近づいてきて、顔をぺろぺろと舐められました。
調理開始
繋がれていない犬が気になるところですが、ちょうどベンチも空いたことですし、それではさっそく調理に取り掛かるとしますかね。ここで、ようやくsotoアミカスの登場です。
こちら、ジップロックに入っているのは刻んだ白菜と小松菜、しめじ。味噌とにんにくと豆板醤を混ぜたタレ。御嶽駅前のセブン-イレブンで買った水。
まずは、解凍された冷凍うどんをゆでます。寒い山頂でも、けっこうすぐに沸きました。火力はバッチリです。
そして、野菜をどーん。タレをどばー。蓋をして、しばらく煮込みます。
煮込まれるまで、しばらく景色を堪能します。前回登った御前山は、調理しているうちに雲の中へ隠れました。
こちらは、頂上犬。おとなしい子で、近寄ってきますが、食べ物を勝手に食べようとはしないおりこうさんです。
10分後、完成。
味は、もう少し味噌とにんにく入れてもよかったかもしれないです。でも、山頂で温かい料理が食べられるのは幸せです。心から身体の芯まで温まります。
13:20 御岳山目指して下山
1時間ほど休憩して、すっかり体力も回復したところで元来た道を登ります。御岳山方面の登山道へ向かうと、ケーブルカーの滝本駅から一緒だった中年の団体さんがやってきました。「あら、お姉さんも登ってきたのね」と、マダム。
「はい、お昼食べたのでこれから戻ります」とくらげ。「また、会えたらいいわね。気をつけてね」とマダム。
登山している方々はいい方が多いです。
途中、登りの方を避けて待っていると、氷を纏った枝を発見。
そして今度は、こんな規則正しく割れている岩を発見。
歩いて1時間も経つと、だんだん膝が痛くなってきました。いちおう、ザムストのJKバンドを着けているのですが、意味が無いくらい痛いです。
さらに、歩いて高岩山の分岐を過ぎた辺りからは、今度は足底筋が痛み出しました。くらげは走っているときは左の足底筋が痛むのですが、山道は右の足底筋が痛みます。特に、アイゼンを装着しているので、足裏の負担が半端ありません。
後半になると、左右の足底筋が痛みだし、もうそれはそれはしんどい状態です。もう、山なんて二度と登るかぼけー!!
と叫びたくなるくらいしんどいです。やっとの思いで、ようやく長尾平に到着。10分ほど休んでようやく回復しました。
そして、15時10分に御嶽神社へ到着。登りと同じ1時間40分掛かりました。ここでアイゼンを外します。舗装されている道はなんて歩きやすいんでしょう。
温泉に入れない
あまりに疲れたので、参道の旅館で日帰り入浴して疲れを癒やすことにします。行きのときに見つけて、帰りはこれを目指して降りてきました。
ケーブルカーが運休しているため、閑古鳥の鳴く参道沿いの土産物屋さん。
ここが、日帰り入浴をしている山香荘です。わーい風呂だ風呂だー!
ところが。
営業中と書いているにも関わらず、扉には鍵が掛かって開きません。覗いてみても、人の気配すらありません。お風呂入りたいのに。仕方なく、とぼとぼと引き返しましたよ。ああ、お風呂・・・。
ここからまた、ケーブル下のバス停まで歩いて降りるのですが、その前に工事中の御岳山駅を覗いてみることにしました。駅前には雑然と工事の資材が置かれています。でも、残念ながら工事はやっていなくて見ることができませんでした。
ケーブル下バス停まで降りて戻る
では、これより御岳山を下山します。ひたすら、舗装された急な坂道を降りるだけですが、疲れ果てた身体にはけっこうな負担です。とにかく膝が痛いのです。しばらく歩いていると、ちらちらと雪が降り始めました。
途中、ちらほらと上の住人らしき方とすれ違いました。運休中、毎日昇り降りするのは大変だと思います。それと、住民の方々の車ともすれ違います。上の住民の車はほとんどが軽のワゴンです。工事車両ともすれ違いますが、工事車両は黄色いパトランプを付けているので、近づいたときにわかりやすくて安心です。
1時間ほどでケーブルカーの滝本駅へと到着です。疲れました。
バスが来ない
バスの時間を売店で調べると、10分後の16時22分に来るので、バス停で待つことにしました。待つ人は、一人もいません。待つ人どころか、屋根もバスの時刻表も何もないバス乗り場。
しかーし!!またしても、西東京バスはやってくれました。雪が降ってきても時間になっても雪が強くなっても10分過ぎても15分過ぎても、一向に16時22分発のバスがやってこないのです。
どんどん強まる雪にこれ以上待っていられないので、覚悟を決めて駅まで歩くことにしました。
しばらく歩いていると、折り返し16時50分発のバスがやってきました。またしても、勝手に間引きされました。そして、50分発のバスは一人の乗客を乗せてくらげを追い抜いて行きましたよ。途中で停めて抗議する気力もないので、そのまま見送ってやりましたよ。
40分〜50分位で御嶽駅に到着。すっかり疲れきった身体に、駅前の東峯園で食べた野菜たっぷりの御嶽ラーメンが染み渡ります。
東峯園を出た頃には、すっかり日も落ちて辺りは真っ暗。ちょうど電車も行ったばっかりで、次に来るのは20分後。ようやく電車に乗って御嶽駅を出たのは、予定よりもかなり遅い18時過ぎ。くらげ邸に着いたのは、20時頃になりました。
今回は、すっかり西東京バスに予定を狂わされた山登りとなりました。
おさらい
記録
- 開始時刻 8:13
- 終了時刻 17:14
- 所要時間 9:01'
- 距離 27.34km
- カロリー 774kcal
- 歩数 41,322歩
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kenzoさん
いらっしゃいませー。
アミカスは問題なく一発で点火しましたよ。火力も問題なかったです。
次はパスタあたりでもいこうかなと。お互い材料を持ち寄って、数台で調理も楽しそうですね。共同作業で作ればおいしさもきっと倍増です。ということで、kenzoさんも具材の持ち寄りお願いします(笑)
それにしても、よく歩きました。西東京バスのせいで時間と距離がだいぶ伸びてぐったり感も倍増です。
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マジで煮込みうどん作りましたね(笑)
ここまで用意周到とは恐れいりましたm(_ _)m
一緒に登る時には、kenzoの分も具材お願いします(笑)
アミカスSOD320、雪山で実際に動作するのか気になっていましたが、動作するという事で安心しました。
良いデータをありがとうございます。
山香荘残念でしたね。
温泉入るつもりでいたのにやってなかった気持ち察します。
色々とアクシデントがあった登山でしたが無事で何よりです。
膝お大事に。
改めて読むと距離と歩行時間凄いですね^^;
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ゆうきさん
いらっしゃいませー。
西東京バス、やりやがりました。こらー!!
ワンコはですね、他の登山者も不思議がっていました。ただ、人に近づくけど噛んだり吠えたり、勝手に物を食ったりもしないおりこうさんでした。無事に戻れたかどうか気になります。
温泉には入れませんでしたが、山を降りる度に無事に登り終えたことに感謝しています。
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西東京バスやりやがりましたね。
行きも帰りも!!
頂上には何でワンコがいたんですかねえ。なんだか不思議な光景ですね!
温泉に入れなかったとは本当にガッカリですね・・・・
無事に帰ってこれて良かったです!