生演奏ミュージカルの照明現場〜第1日目〜

去年の夏にスケジュールの都合により照明プランニングだけで参加したミュージカル劇団から再度依頼をいただき、今回は照明プランとオペレートで参加することになりました。
ホール公演でしかもバンドの生演奏ミュージカルということで劇団付きの舞台監督の技量では捌き切れないので、今回は去年のパフィー公演で知り合った舞台監督さんに仕事を依頼しています。半年ぶりのコラボです。

今回の仕込み図

このホール、古いのでサスが1本しかありません。そして、あるのはレンズスポットのみ。どうしてもソースフォーで十字架を出したかったので、借りてきました。
それと、今回は天界のシーンがあるので、コンバージョンカラーで白っぽくしています。
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仕込み〜シュート

今日は、午後から仕込みのみの予定です。照明は一人仕込み要員を付けています。その方は、このブログではちょくちょくキリン姿で登場している方に頼んでいます。キリンさんからはよく仕事を頂きますが、くらげの仕事に来ていただくのはこれが初めてです。がががががんばる・・・。どきどきどきどき。

テキパキ仕込みが出来て、背の高いキリンさんがいると、仕込みがはかどります。くらげよりも格段に仕込みのスピードが早いので、本来ならチーフはあまり動かないでいるところを、キリンさんに仕込みを任せて積極的に機材を運んだりして動き回ります。それに、ものすごい背が高いから手が届かないところにあるものも取ってくれるし、いやあキリンさんに仕事依頼してよかった。

仕込み時間は2時間ほどを予定していますが、おそらく1時間30分ほどで終えるはずです。
と思っていたのですが、思いの外に手を阻むのが、ボーダーの仕込みです。このホール、古い作りなのでサスは1本しかありません。あとは、常設で吊り込んである1ボーダーと2ボーダー、アッパーホリゾントにボーダーハンガーで仕込みます。

照明を吊り込む仕様のサスペンションライトと違い、ボーダーライトという細長い箱状のライトが吊ってあるところに機材を吊るわけですから、ボーダーの下に吊り込むためのボーダーハンガーという長いハンガーを使わないと仕込めません。

これがボーダーハンガー。画像は別のホールです。
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こんな感じで吊り込みます。
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結局、2時間まるまる使っての仕込みとなりました。そして、バンドとドロップ幕の吊りこみが終わったところで、シュートです。こちらも2時間ほど時間を取っています。

今回はチーフなので、「上手に振って、ちょっと首上げ」などと指示するだけです。自分で介錯棒振らないでいいというのは、なんて楽なんでしょう。
キリンさんの華麗な介錯棒捌きのおかげで、1時間45分で終了です。

場当たりと明かり作り

照明の操作は、シーン毎の明かりにQ番号を付けてシーン明かりのデータを打ち込んでいきます。しかし、このホールではほとんど外部業者が来ることがないらしくて、照明担当者の方はシーン明かりの記憶の仕方を忘れてしまったとのこと。

ということで、急遽キリンさんに打ち込みの補助をお願いすることに。まずは、卓の取り扱い説明書を読みながらシーン明かりの記憶操作とチェイスの組み方を習得します。
調光卓は丸茂のPRETYNA-Mなのですが、取り扱い説明書がものすごい読みやすく書かれています。ちゃんと、操作側目線で書かれているのです。東芝エルティーの技術者向けの難解取説に比べると雲泥の差、松村電機製作所のいま一歩操作側に踏み込めていない取説とは大差があります。

何よりも、操作ボタンが日本語表記であることが1番わかりやすいです。もうさ、[STORE]とか[Rec]とかやめて素直に「記憶」表記にしようよ。
場当たり稽古に付き合いながらなので、途中シーンが飛んだりしたところもありましたが、無事になんとか21時の退館までに第一部のシーンは一部のシーンとチェイスのシーン記憶への割り付けを覗いて作ることができました。やっぱり、打ち込んでくれる人がいると助かります。

明日は、今日に引き続き、場当たり稽古と明かりづくりです。

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