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富士山周辺の洞窟を探検してみた【鳴沢氷穴・富岳風穴・西湖コウモリ穴】

富士山の麓には、噴火でできた洞窟が無数に点在していて、その数は100以上とも言われています。

そのほとんどが、平安時代に起きた富士山の噴火によって流れ出した溶岩流によって作り出されたもので、水が作り出した鍾乳洞と違って床が平らで比較的単純な構造です。
洞窟のいくつかは観光地化されていて、照明なども完備しているところもあります。

今回は、観光地化されている、富岳風穴(ふがくふうけつ)、鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)、西湖コウモリ穴に潜入してみたいと思います。

鳴沢氷穴に潜入するよ

最初に、鳴沢氷穴に潜入します。すぐ近くに富岳風穴があり、片方だけだと入場料が350円ですが、セットで買うと600円とオトクです。
この日はちょうど神奈川県内の中学校の遠足に当たってしまい、鳴沢氷穴に着いた途端に次から次へと班ごとに中学生が訪れてきています。

いくら待っても途切れないので、意を決して中学生があふれる洞窟内に潜入することにします。

鳴沢氷穴の距離は150m。全体の構造は竪穴の環状形になっていて、ぐるっと一周することができます。

急な階段を降りていきます。ちなみにこちらの写真は4月に撮って諸事情によりお蔵入りとなったため、入口付近は雪が残っています。

祠が祀られています。

鳴沢氷穴は富岳風穴よりも左右上下が狭く、低いところだと天井の高さが1mしかありません。屈みながら登って屈みながら下るので、動きやすい靴と服じゃないと身動きできなくなります。

こちらは富岳風穴よりも氷の量が多く、LEDライトで青く演出されているのでよけいに寒々しく感じます。

場所 鳴沢氷穴
営業時間 無休(12月中旬は1週間点検期間休業、冬期は臨時休業あり)
9:00~17:00(時期により異なる)
入場料金 大人350円 (セット券は600円)、小学生200円、幼児無料
駐車場 あり
住所 〒401-0320 山梨県南都留郡鳴沢村鳴沢8533
サイト 鳴沢氷穴|富士山の洞窟 天然記念物 鳴沢氷穴・富岳風穴

富岳風穴に潜入するよ

富岳風穴は、国道139号線沿いにあり、駐車場も充実しています。

駐車場から5分くらい歩くと、受付に到着。ここでチケットを購入します。

くらげは鳴沢氷穴でセット券を購入しているので、ここでは見せるだけです。

こちらはまだ中学生の集団が来ていなかったので、静かに見学できそうです。

急な階段を降りていくと、ひんやりとした空気が流れてきました。

洞窟内の探索できる部分の長さは約201m。高さは高いところで8.7mあります。所要時間は約15分です。

中に入ると、涼しさを通り越して寒さを感じます。それもそのはず。年中通して内部の気温は約3度に保たれていて、昔は天然の冷蔵庫として利用されていました。

6月でも氷の塊やつららがあちこちに見られます。

こーんな大きなつららもいます。いま6月です。

ポタポタと冷たい雫が垂れる中を進んでいきます。

岩肌に苔みたいに見える緑色の物質。おそらく、ヒカリゴケと思われます。

昔使われていた、天然の冷蔵庫の展示。

絹玉や穀物の種などが保存されていたようです。

緑色の物体は、ヒカリゴケです。この奥にもまだまだ洞窟は続いていて、一節によると神奈川県の江ノ島まで続いているのだとか。

場所 富岳風穴
営業時間 無休(12月中旬は1週間点検期間休業、冬期は臨時休業あり)
9:00~17:00(時期により異なる)
入場料金 大人350円 (セット券は600円)、小学生200円、幼児無料
駐車場 あり
住所 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1
サイト 富岳風穴|富士山の洞窟 天然記念物 鳴沢氷穴・富岳風穴

西湖コウモリ穴を探索するよ

次は、西湖にある洞窟を探検します。

西湖コウモリ穴は青木ヶ原樹海の中にあり、冬は温暖のためコウモリが冬眠する場所として生息していました。
一時期は洞内への人の立ち入りや開発などで激減しましたが、保護区や人が立ち入れないようにするゲートを設けたことで、また少しずつ増えてきているそうです。

洞内の大きさは総延長386mあり、富士山麓中の洞窟では最大規模です。

駐車場の正面にある西湖ネイチャーセンターでチケットを買い、樹海内に整備された遊歩道をしばらく歩くと、コウモリ穴入り口にたどり着きます。

入り口は広いのですが、洞内は屈まないと進めないコースもあるので、入り口でヘルメットを貸してもらうことができます。

ちょっと大げさかなとも思いましたが、被っていて正解でした。屈みながら歩いているとどうしても頭をぶつけがちなので、ヘルメットがあると安心です。

洞内の隅っこにはヒカリゴケが生息しています。

光を求めるかのようにライトの方に向かって生えていました。

富岳風穴と鳴沢氷穴内は絶えず自動アナウンスが流れていて騒がしいのに対し、コウモリ穴は何も音がなくただ聞こえるのは雫が垂れる音とくらげが歩く音だけ。
必要最低限の照明しかないため薄暗い状態。奥に進むにつれ天井が低くなっていくので、しゃがんでさらに頭を低くしながら進んでいきます。足元も不安定なため、移動するだけで大変です。

屈んで歩くのはけっこう体力がいるので、ぐるっと一周して戻ってきたときにはぐったりでした。

場所 西湖コウモリ穴
営業時間 3月20日~11月30日 9:00~16:30(最終入場)
入場料金 入場料=大人300円/小・中学生150円
ガイド料(1時間)=500円(1名)
駐車場 台数:65台 | 無料
住所 〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068

締めくくり

富士山の麓の洞窟は、思った以上に見どころ満載で楽しく探検ができました。

洞窟内は照明設備や階段、手すりなどが整備されていますが、足元がとても不安定な箇所がいくつかあります。天井が低いところは屈んで進んだり、雫が垂れて地面が濡れていたりするので、サンダルよりもしっかりした靴で歩いたほうが安全です。

また洞窟内の気温は一年通して約3度と低いです。うっかり夏に半袖で入ろうものなら凍える気温です。上から水が垂れてくることもあるので、防水もしくは撥水加工の上着を羽織っておくと安心です。

おさらい

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