SSTRに向けた予行演習。スーパーカブC125で能登半島を目指してみた結果

SSTRは、太平洋に登る朝日とともにスタートし、日本列島を横断して能登半島の千里浜にて西の海に沈む夕陽を見るツーリング・ラリーです。
くらげがこのラリーの存在を知ったのは、まだリトルカブに乗っていた3年前。いつかC125に乗り換えたら参加してみたいと思っていました。

スーパーカブC125に乗り替えて、50ccよりも確実に早く走れるようにはなりましたが、果たして本当に夕暮れまでに千里浜までたどり着くことができるのか。
いきなり参加して間に合わなかったらどうしよう。

そんな不安もあったので、SSTRの予行演習として実際に走ってみることにしました。題して『プレSSTR』です。
実際に太平洋側で日の出を見て、ラリーのルールに則って指定地点に立ち寄ってポイントを稼ぎながら千里浜を目指します。想定の走行距離数は約450kmです。

7月半ばの湘南海岸公園の日の出は4時36分。能登半島の日の入り時間は19時13分です。
15時間近くあるので時間に余裕はありますが、果たして無事に日の入りまでにたどり着けるのでしょうか。

今回選んだルートとスケジュール

  • 3:15 自宅出発
  • 4:20 県立湘南海岸公園
  • 4:33 日の出
  • 4:50 出発
  • 5:50 道の駅足柄・金太郎のふるさと(神奈川県道78号線・チェックポイント3)
  • 5:55 出発
  • 6:40 道の駅すばしり(国道138号線・チェックポイント2)
  • 6:45 出発
  • 7:20 道の駅富士吉田(国道138号線・チェックポイント2)
  • 7:25 出発
  • 8:50 道の駅にらさき(国道141号線・チェックポイント3)
  • 9:00 出発
  • 9:25 道の駅はくしゅう(国道20号線・チェックポイント2)
  • 9:35 出発
  • 9:45 道の駅信州蔦木宿(国道20号線・チェックポイント2)
  • 9:50 出発
  • 11:05 道の駅今井恵みの里でお昼休憩(松本市道7721号線・チェックポイント2)
  • 11:40 出発
  • 12:10 道の駅風穴の里(国道158号線・チェックポイント2)
  • 14:20 道の駅細入(国道41号線・チェックポイント2)
  • 14:35 出発
  • 17:00 千里浜なぎさドライブウェイに到着
  • 18:00 出発
  • 18:20 宿に到着

湘南海岸公園を出発し、まずは南足柄市にある『道の駅足柄・金太郎のふるさと』へ。ここは指定道の駅なので、3ポイントを獲得できます。
国道141号線で指定道の駅である『道の駅にらさき』に寄ってから国道20号線に戻り、松本市内の『道の駅今井恵みの里』でお昼休憩。

国道158号線の中の湯から先は自動車専用道路なので、旧道を使って安房峠を越えて岐阜県に入ります。富山県で最後の道の駅に立ち寄ったら、一気に千里浜なぎさドライブウェイを目指します。
千里浜なぎさドライブウェイを8キロほど走ったら、千里浜北口がゴール地点。そのまま北上して1日目は志賀町のホテルに宿泊し、温泉を堪能します。

2日目は近くの砂浜を散策したあと、周辺をカブで散策。のんびりと諏訪湖を目指し、諏訪湖で1泊。3日目は諏訪湖周辺を散策してのんびり帰るというスケジュールです。

波乱続きの1日目

スケジュールを決めた当初は初日の天気は曇りときどき雨。しかし、2日前くらいから予報が変わり、降水確率が高くなりました。

前日の夜から雨が降り出し、家を出る3時の時点ではまだ雨が強く降っています。
予定を変更し5時30分に出発。湘南海岸は省略して直接『道の駅足柄・金太郎のふるさと』に向かうことにしました。

平日なので6時過ぎにはすでに各所で通勤渋滞が始まり、『道の駅足柄・金太郎のふるさと』に着いたのは8時過ぎ。すでに予定より2時間以上遅れています。

天気は、山梨市内に入る頃にはすっかり回復。甲府盆地の焼けるような暑さに絶えながら、国道20号線を進んでいきます。
お昼ご飯は『今井恵みの里』で食べる予定でしたが、すでに『はくしゅう』の時点ですでに12時。時間がなかったので、簡単に済ませました。『今井恵みの里』は定休日だったのでここで食べておいたのは正解でした。

中ノ湯ICの手前で国道158号線に別れを告げ、旧道に入りました。いくつものカーブを越えて安房峠を目指して進んでいきます。
しかし、11号カーブを越えたとき目の前に見えたのは、まさかの閉鎖されたゲート。え?どういうこと?

途中にあった中の湯旅館で話を聞いてみると、どうやら昨年発生した土砂崩れの影響でしばらく通行止めが続いているとのこと。
他に通れるルートもないので松本市中心部まで戻り、新潟県の糸魚川市まで北上します。

時間的に日の入りを拝むどころじゃなくなるので、ゴールは千里浜なぎさドライブウェイではなく、志賀町のホテルに直接向かうことにしました。

途中のガソリンスタンドで給油をしながら、安房峠以外の岐阜に抜けるルートはないかと訪ねてみました。
すると、どうやら通行止めの影響で安房トンネルは125cc以下も通しているらしい。いちおう、料金所で聞いてみるといい。とのこと。

念のため、近くの道の駅で情報を集めようとしましたが、ちょうど閉店時間。ネットで調べても出てこない。こうなったら、イチかバチかで通ってみるか。
中ノ湯IC入り口には、125cc以下通行禁止の文字。とにかく、この先の料金所で話をしてみよう。

しかし、料金所があったのはトンネルの先。有人ではなく自動精算機で、料金は軽二輪が提示されました。
あとでしっかり調べてみたら、通行止めの影響で125cc以下を通しているなんてことはなく、やっぱり通ってはいけない道路だったのでした。

安房トンネルはあくまでも125cc以下は通行禁止です!!

何はともあれ、岐阜県に入ることができました。国道471号線、国道41号線を経由して富山県に入り、すでに辺りは真っ暗。夕飯はコンビニで軽く済ませて先を急ぎます。
真っ暗な田舎道をひた走り、宿に着いたのは日付が変わろうかという時間でした。

2日目もやっぱり波乱の道のりだった

2日目は昼過ぎに千里浜なぎさドライブウェイを出発し、諏訪湖を目指します。富山から東海北陸道沿いに南下し、岐阜の高山市から国道361号線で木曽を抜けて国道17号線で北上します。6時間30分で到着する予定です。

ところが。途中でルート変更されてしまい、途中の国道471号線に入ったところで異変に気付きます。ルートを調べてみると、通行止めで通れないはずの安房峠を通るルートに向かっていることが判明。
何度別ルートを設定しようとしても安房峠ルートが出てきてしまうので、ナビアプリをツーリングサポーターからGoogle Mapにして設定すると、木曽に抜けるルートに設定できました。

20キロ近い道のりを戻ってようやく高山市に入り、これで一安心だと思っていたら。ところが。またしても途中で早いルートが見つかったからと言ってまたしても安房峠ルートに変更されます。
国道361号線に入った頃には、すでに20時を周り、辺りは真っ暗。雨と濃霧で先が見えず、街灯も対向車もいない酷道を、戻ることすらできずにただひたすら前に進んでいくしかありません。「木曽まであと40キロ」という看板に、絶望感すら覚えます。

ただひたすら無心で進んでいき、0時30分にようやく宿に到着することができました。

3日目は渋滞に巻き込まれる

3日目は諏訪湖から帰るだけです。しばらく周囲を観光したあと、順調に20号線で東京方面に向かっていました。

ところが、富士見町に差し掛かったところで工事による通行規制で大渋滞が発生しています。5分以上待ってもほとんど動かなかったため、見切りをつけてUターンし、迂回路を通ることに。
幸い、富士見町の辺りは広域農道が並走していたため、無事に工事渋滞を避けることができました。こういうとき、小回りの効く小型バイクは機動性が高いなと感じます。

家の近くでも事故渋滞に巻き込まれましたが、20時過ぎに無事帰宅できました。

東京・神奈川方面から原付二種でどのルートが最適?

実際に行きと帰りで2つのルートを走ってみたので、どのルートがいいのか考えてみました。
下記に貼ったGoogle Mapは、共有設定にするとなぜか高速道路が優先されてしまうので、表示されている所要時間は間違いです。

なお、SSTRは5月と10月開催がありますが、時間の長い5月を想定しています。湘南海岸公園の日の出時間は4時40分。千里浜なぎさの日の入り時間は18時49分です。

  1. 松本から国道158号線で安房峠越え
  2. 諏訪湖から国道361号線経由
  3. 松本から糸魚川に抜けるルート
  4. 国道156号線から東海北陸道沿いに北上するルート

① 松本から国道158号線で安房峠越え

地図上では、10時間10分と最短距離と時間で走れます。ただ、実際には国道158号線の旧道は通行止めで早期の復旧は見込めません。路面も荒れていて急カーブが続くため、予定時刻より時間を要するでしょう。

地図を見ていると、国道158号線から白骨温泉経由で乗鞍スカイラインを通り、高山市に走るルートがありますが、乗鞍スカイラインはマイカー規制が敷かれていて一般車両は走れないため、このルートは通れません。

また、国道158号線の奈川渡ダムから野麦峠を越えて高山市に入るルートも、昨年の土砂崩れの影響で通行止めです。

ということで、国道158号線から原付二種で岐阜県に入るのは絶望的です。

② 諏訪湖から国道361号線経由

所要時間は10時間33分。国道361号線は夜に走ったときは濃霧でゆっくりしか走れなかったけど、割と広くて走りやすい道なので昼間であれば早く走れるかもしれません。
国道41号線は大型車の通行が非常に多いので要注意です。

③ 松本から糸魚川に抜けるルート

所要時間hは11時間11分。山間部のつづら折りもなく、これまで挙げたルートより一番走りやすそうです。市街地を多く通るので、渋滞が心配されるところ。

④ 国道156号線から東海北陸道沿いに北上するルート

所要時間が11時間45分と一番要します。車の量も少なく走りやすそうですが、道の駅が少ないのでポイントが稼げなそうです。

押さえておきたいポイント

  • あらかじめ行程表を作成しておく
  • ガソリンは早めに給油
  • 暑さ寒さ対策は万全に
  • ウィンドスクリーンを設置する
  • 取り付けパーツはしっかり増し締めしておく
  • レインウェアはすぐ取り出せるようにしておく

あらかじめ行程表を作成しておく

あらかじめルートと細かい所要時間を設定しておきましょう。どの道の駅に何分くらい休憩して、どこでお昼休憩を取るのかを決めておくと、全体の見通しがしやすいです。

ルートを決めるときには、万が一に備えて別ルートも考慮しておきましょう。今回、Google Mapとツーリングサポーターをナビで使用したのですが、通行止情報が反映されておらずルートを鵜呑みにしてしまいました。
ナビの言うとおりにするのではなく、まず自分で通る道路の通行詰め情報は入念にチェックしておいたほうがいいです。

また、道の駅の営業時間と定休日も調べておきましょう。地方に行くと道の駅が平日だと月〜水曜日に定休日のところが多くあります。
トイレ休憩であれば問題ありませんが、道の駅でお昼ご飯を食べるときは要注意です。下手するとコンビニもなく、食べ損ねることもあります。

ガソリンは早めに給油

山道に入る前は、早めに給油しておきましょう。最後の給油所が休みだったり、人がいなくて給油できないこともあります。残量が多くても、満タンにしておくと心に余裕を持って走ることができます。

また、ガソリン代はすべてカード払いにしましょう。地方に行くと、非接触型支払いツールの使えるセルフサービスのスタンドは主要幹線道路の通行量の多い場所にしかありません。
有人スタンドではカード払いにしておくと、小銭を出す時間も短縮できます。

暑さと防寒対策は万全に

SSTRが開催される5月は、朝晩が寒くて日中は汗ばむ陽気。時には30度近くまで気温が上がることもあります。気温が上がると、街中では汗ばむことさえあります。
汗をかくと不快なだけでなく、身体を冷やす原因にもなるので、速乾素材のインナーを着ておくと汗をかいてもサラサラで快適に走れます。

インナーについては下記の記事をご参照ください。
何を着ればいいの?暑い時期でもカブに乗るための装備

寒さ対策については、ジャケットの中にダウンジャケットや防風インナーを着用するか、ジャケットの上からレインジャケットを着るだけでかなり違います。
手も意外と冷えるので、インナーグローブがあると便利です。

ウィンドスクリーンを設置する

ウィンドスクリーンは今まで寒さを防ぐためのものだと思っていたのですが、ない状態で走ってみると風を防ぐだけで疲労度が全然変わることがわかりました。長距離を走るときはウィンドスクリーンの設置がおすすめです。

現在くらげが着けているのは、旭風防製。いかにもビジネスバイク的な見た目なのが残念なところ。見た目を気にするなら、デイトナのスクリーン一択です。

シールドは衝撃に強いポリカーボネイト製。傷や汚れに強いハードコーティング仕様だから、長期に渡ってクリアな視界を確保します。

取り付けパーツはしっかり増し締めしておく

走行中、ウィンドスクリーンの袋ナットを2つも落としました。原因は、調整時にしっかりと締めておかなかったことです。長距離を走るときは振動で緩みやすいので、しっかり増し締めしておきましょう。

同じく、ミラーやマウントステー、カメラ用マウントなども出発前にしっかりと増し締めし、走行途中でも休憩のたびに確認しましょう。もちろん工具は必ず持っていきましょう。

レインウェアはすぐ取り出せるようにしておく

今回の日程では天候が崩れやすい予報で、何度も雨に降られました。予報になくても急に雨雲が湧いてきたり、こっちで降っていなくてもあっちで降っていることがあります。

レインウェアは荷物の一番上にしまっておくか、単独でサイドバッグなどに入れておき、雲行きが怪しくなってきたらすぐに着られるようにしておきましょう。収納するときはファスナーは閉めずに、ベルクロだけ付けて畳んでおくと、すぐに広げて着ることができます。

レインウェアは安いかっぱでも大丈夫ですが、機能性や携帯性を考えると、バイク用もしくは登山用がおすすめです。

雨対策については、下記の記事を参照してください。
雨のときはどうする?くらげがカブに乗るときの雨対策

締めくくり

オール下道で能登半島を目指すには、入念な下調べと準備が必要です。だけど、一度はやっぱりSSTRには参加してみたいもの。
この記事を見て、挑戦してみようと思った原付二種ライダーは、ぜひ一緒にがんばって夕暮れの千里浜なぎさドライブウェイを目指しましょう。

残念ながら途中から通行止めで予定通りに進めなかった動画は、こちらから見ることができます。


1 Comment

いのぶー

毎度✋ 今回は壮大なスケールでしたな。ただやはり事前に通行止め情報は掴んでおくのが良かったですね。用意周到のクラゲさんにしてはやりましたな(笑) ホテル🏨に夜中到着とはテレビのバス旅のよう でもその積み重ねが旅女子を育てます。ドタバタが多いほど旅の醍醐味ですから。まぁアンテナ📡いっぱい張り巡らして 情報仕入れて満足の行く旅を楽しんで下さい。夏のツーリングは止まると暑いから連続走行しがちですが しっかり水分補給して休憩入れて下さいよ。では。

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