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スーパーカブC125で秋のクリスタルラインを走破する

クリスタルラインは、山梨市牧丘町窪平から北杜市高根町清里まで、68.1kmに渡る山岳道路です。

道路の80%は林道なのでカーブや勾配がきつく、幅員も狭くてすれ違い困難なところも多々ありますが、標高1,000m以上の森林地帯を抜けるので、雄大な自然を楽しむことができます。

これまで2度ほどリトルカブで走りましたが、C125で走るのは今回が初めて。土砂災害による通行止めやコロナの影響でなかなか走ることが叶いませんでしたが、ようやく走ることが叶いました。

今回訪れたのは9月下旬の平日。1泊2日の予定で、八ヶ岳のホテルに宿泊します。

昼間はまだまだ暑い日が続いていたので、最初はうっかりメッシュジャケットに防風インナーを着けて出発しましたが、思いとどまって家に戻り、冬用ジャケットに着替え直しました。
国道20号線の大垂水峠超えが結構寒かったので、着替えて正解でした。

道の駅花かげの郷まきおかから琴川ダムに向かうよ

クリスタルラインに入るには、国道140号線から向かいます。クリスタルラインに入ると、しばらくはご飯も飲み物も手に入らなくなるので、事前にコンビニで手に入れておきます。
国道140号線沿いはデイリーヤマザキくらいしかないので、早めに購入しておくのをおすすめします。

道の駅花かげの郷まきおかでトイレと休憩を済ませたら、山梨市方面に向かいます。1つ目の長いトンネルを越えたらすぐにクリスタルラインへの入り口が現れます。トンネルとトンネルの間なのでうっかり見過ごしてしまいそうになります。

クリスタルラインに入ったら、しばらくはぶどう畑の中を進んでいきます。やがて山の気配が濃くなって急な上り坂と急カーブが続き、徐々に標高を上げていきます。
琴川ダムまでの道は比較的きれいに整備されていて、途中すれ違い困難な場所もありますがセンターラインのあるところもあるので、難易度は低いです。

峠道を上りきったところで、琴川ダムに到着。

ダムの管理事務所前にカブを停めて、ダムの上を散策します。

ダム湖の乙女湖を望みます。まだ山は色づいていませんが、あと一月もすれば染まってくることでしょう。

ダムの上を突っ切ると、そのまま山の上の展望台まで登ることができます。一度登ってみたらきつかったのでもう二度と上りません。

何度か訪れていますが、まだ放流しているところを見たことはありません。

下の方では小さく放流しています。

見えているのが登ってきた道です。

林道荒川線を走るよ

今までは県道を走ってきましたが、乙女湖を超えるといよいよ林道に突入します。すれ違いが困難な狭い道が続き、道路が陥没したり荒れている場所もあるので、慎重に進んでいきます。

すでに山の中では季節が進んでいて、落ち葉で道路が埋め尽くされています。たまに落ち葉が石ころに見えたりするので、けっこう慎重に進みます。

冬の足音が聞こえる山中。

ちょっと一休み。

断崖絶壁から奥秩父の山々を一望。

砂防ダムとカブ。

林道池の平線を走るよ

荒川を超えると、分岐点に到着。続いて、林道池の平線に入ります。荒川線と比べるとさらに道は荒れています。

ここしばらく雨が降っていなかったのに、激しく水が流れています。

北杜市に入ってすぐに開けた場所に出ました。遠くに瑞牆山が見えます。

やがて次の分岐点、木賊峠(とくさとうげ)に到着。すぐ近くに展望台があるので、コンビニで買ってきたパンを食べることにします。

この展望台には東屋とベンチがあります。

晴れていればここから富士山や南アルプスの山々が見渡せます。今日は手前の山しか見えません。

そして3分後。あっという間に雲が流れてきて辺りの景色を覆い隠してしまいました。

ここ木賊峠は標高1670mの高所に位置しています。雲に覆われて、だいぶ冷え込みも強くなってきました。食べ終わったらすぐに出発することにします。

林道本谷釜瀬線を走るよ

ここからさらに山深い場所へと入っていきます。

名もなき滝。

突如、山の中に建物が現れたと思ったら山荘でした。ここ瑞牆山荘は瑞牆山に登山する登山客に利用されています。

さらに進んでいくとみずがき山自然公園というキャンプ場もあります。ここは瑞牆山登山のための駐車場だけでなく、キャンプをすることもできます。
しばらく冷風で体が冷えていたので、ここでトイレを済ませておきました。

路面荒れ放題の林道三沢高須線を走るよ

クリスタルラインは一度林道の終点から県道610号線に入ります。

しばらく県道を下り、続いて林道三沢高須線へと入ります。この林道三沢高須線は清里までの近道でもあるのですが、ほとんど車やバイクは通らないため、今まで通ってきた林道以上に荒れています。

こんな感じ。ハンターカブやクロスカブで走りたくなります。車だと四駆じゃないと厳しいと思います。

ここなんかもう道が消滅しています。泥にハンドルを取られて転けそうになりましたが、何とか踏ん張りました。

こうした苦難を乗り越えてたどり着いた、高須林道展望台。

景色を眺めていたら、遠くの方からザザーッという雨が降り出すような音が聞こえてきました。やがてくらげのいる方へと近づいてきたかと思ったら手前の木が揺れて落ち葉がザーッと散っていきました。そして次に奥にある木が揺れて次々に落ち葉が散っていきます。しばらくして風が止み、また静けさが戻ってきました。
どうやら風の通り道いたようです。

傍らには、重機がぽつんと2台置かれています。人気のない場所に置かれた重機を見て、なぜか終末感を感じずにはいられませんでした。

やがて八ヶ岳の麓にある山里に出ました。

前回来たときはここから眺める夕暮れがとてもきれいで、もう一度見てみたいと思っていました。ところが今日の予報では晴れだったにも関わらず天気が崩れ始め、時折小雨がぱらついています。
残念ながら、秋の夕暮れは見ることが叶いませんでした。いいやまた来よう。

景色にカブが馴染んでいます。

ここからゴールの国道141号線まではもうすぐ。畑に続く農道を走り、住宅街を抜けて県道に入りました。
ここまでの道のりに思いを馳せながら国道141号線を目指し、そして合流。無事にスーパーカブC125でクリスタルラインを走破することができました。

今日は八ヶ岳のホテルに泊まってゆっくり温泉に浸かります。

おさらい

走行距離=191.0km

2 Comments

いのぶー

毎度 久しぶりの旅ログお待ちしてました。中々のハード路線を突っ走ってるようですな。秋口は枯れ葉や落ち葉🍂に乗って転倒の恐れもありますから気を付けて走行して下さい。本文にある通りハンターやクロス もしくは軽量なオフ車で行くような所へガンガン行くクラゲさんは男前なのかも?と思う次第です。C125以外が所有出来るなら間違いなくオフ車を勧めます。まぁ最近新型のカブはゆっくりパワーを出すタイプになりましたので 今乗ってるC125は貴重になるはずですよ ある意味。これから寒い季節が深くなりますから旅支度は冬装備で旅に向かって下さいませ。

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そらいろくらげ

いのぶーさん

オフ車もハンターカブもシート高が高いので増車するならクロスカブですね。ブロックタイヤ履かせたいです。

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