3月上旬、所用で新潟市内を訪れました。前泊で泊まる日は1日予定が空いていたため、新潟市近辺を観光します。
当初は新潟市内にあまり観光名所があるとは知らず、電車で移動することも考えていました。ところが、調べてみると新潟市内にも何箇所か観光スポットがあったので、ドコモのバイクシェアで周ってみることにしました。
今回は、新たにお迎えしたフルサイズカメラ、SONYのα7Ⅲをお供に市内観光をします。
シェアサイクルを借りて出発するよ
新潟駅に着いたら、まずはホテルに直行。フロントで荷物を預けて身軽に行動します。
ちょうどホテルの前にあるドコモのポートから出発します。
久々に自転車に乗ったので、漕ぐだけでぐったり。ゆっくり休憩しながら進みます。
商店街を抜けてランチに向かうよ
時間はちょうどお昼前なので、最初にまずお昼ごはんを食べることにします。向かったのは、古町通りにあるわっぱ飯のお店。
商店街はアーケード街になっています。最近こういうアーケード街はどんどん姿を消しているので、残っているのはなんだかちょっと安心します。
商店街の歩行者信号は横向きです。
わっぱ飯をいただくよ
こちらが、わっぱ飯のお店。「新潟名物わっぱ飯田舎家」です。とても雰囲気のある店構えです。
年季の入った柱時計には髭のおじいさんが描かれています。誰これ?
カウンターに使われているのは、どっしり分厚い一枚板です。
内装をじっくり眺めているうちに、注文したものがやってきました。頼んだのは、1日限定10食の「越後贅沢わっぱ膳」です。わっぱ飯の具材はスタンダードな具材から限定わっぱ飯の具材迄6種の素材を使っています。
さらに、のっぺい汁っとブランド豚を使った角煮も付いている、贅沢なお膳。
わっぱ飯のご飯はいろんな具材のだしが染み込んでいて、ご飯だけでめちゃくちゃおいしいです。具材もしっとり柔らかく炊き込まれています。のっぺい汁は、あっさりとした味付けなんですが、だしが染み込んでいて野菜の美味しさが引き立てられています。
角煮はトロットロでしたが、お肉部分がちょっと硬かったのが残念でした。
新潟の味をしっかり堪能できました。
場所 | 新潟名物わっぱ飯田舎家 |
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営業時間 | 月~日、祝日、祝前日: 11:30~14:30 17:00~21:00 (料理L.O. 20:00 ドリンクL.O. 20:00) |
駐車場 | あり(利用条件有、「タキザワガレージ」現金決済4000円~にて(昼)最大10時間(夜)2時間無料 |
住所 | 新潟県新潟市中央区古町通九番町1457 |
サイト | 新潟名物わっぱ飯いなかや(公式) |
商店街を抜けて海に向かうよ
このまま商店街を抜けて海に向かいます。
アーケード街はかなり長く続いていて、古いレトロな建物も多く残っています。このままいつまでも残っていてほしいものです。
入船町までやってきました。
信濃川をくぐる、全長1.4kmの新潟みなとトンネル。一般道なので原付も走れます。また、車道とは離れたところに、歩行者と自転車が通れる自歩道が備わっています。
この直ぐ側に入船タワーという展望台があるので、登ってみます。
展望台には、入船タワーの模型が展示されています。
展望台からの眺めは、期待するほどのものではなかったです。
入船タワーを降りて、海岸線沿いに走ります。
しばらく砂浜に出られないところが続いていて、やっと砂浜に出られました。
よくよく足元を見てみると、大量の魚が打ち上げられて干物状態になっていました。一体何が起きたのだろう。
何の魚だろう。
さらに西に向かって進んでいきます。いちおう電動自転車なのですが、歩道の砂浜にタイヤを取られ、向かい風に吹かれているので漕ぐのがしんどいです。
自転車を漕ぐのに疲れたので、海岸で少し休憩します。
思い思いに海を満喫する人たち。
砂丘館を見学するよ
続いて、新潟駅の方に戻りつつ歴史のある建物を見学します。
訪れたのは、旧日本銀行新潟支店長役宅、通称「砂丘館(さきゅうかん)」です。日本銀行が直接設計を行った近代和風住宅で、昭和8年に建てられました。歴代日銀支店長が居住・執務、そして重要な賓客を招く場として使用されていました。戦前の日銀支店長役宅で現存するものは、新潟と福島(昭和2年)の2つのみなんだそう。
自転車は玄関の右側に停められます。
こちらは洋風の応接室。
廊下を抜けると、奥は生活空間になっています。こちらは全室和室です。
ディアパソンの足踏みオルガンが置かれています。蓋を開けて実際に演奏することができます。
こちらは蔵。町から移築されました。非常時には金庫として使用するために作られたもので、外壁は火災により強いよう、コンクリートになっています。
現在ではギャラリーに改装され、さまざまな催しに活用しています。今回訪れたときには、『ジャン-フランソワ・ゲリー 遺作写真展 「流木」を中心に』という写真展が展示されていました。
ジャン-フランソワ・ゲリーは、スイス大使館の文化担当官として、東京、ニューヨークなどに勤務したあと、フリーの写真家となり1992年に来日。そのまま2020年に77歳でなくなるまで新潟で暮らしていました。
この写真展の被写体は、タイトルにある通りすべて新潟の浜辺に打ち上げられた流木です。モノクロで撮られたその流木たちは、見る者の想像を掻き立てられます。蔵に並べられた流木の写真を眺めていると、まるでそこにストーリーがあるような印象を受けました。
場所 | 旧日本銀行新潟支店長役宅(砂丘館) |
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営業時間 | 9:00~21:00(冬季1〜2月は19:00まで) 月曜休館 |
入場料金 | 入館無料 |
駐車場 | なし |
住所 | 〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1 |
サイト | 砂丘館 |
庭が立派な旧齋藤家別邸を見学するよ
続いて、旧齋藤家別邸にやってきました。いい感じの通りです。
自転車は敷地横に停める場所があります。看板の奥です。
立派な門構えです。敷地内は写真撮影はできますが、動画撮影はできません。
旧齋藤家別邸は、豪商齋藤家の四代齋藤喜十郎(庫吉1864~1941)が、大正7年(1918)に別荘として造ったものです。
戦後この邸宅は進駐軍による接収を経て、昭和28年(1953)には加賀田家に所有が移りました。
2005年、所有権の移転や解体の可能性などの可能性が高まり、保存を願う運動が市民有志によって署名・募金運動、市議会への請願が行われた結果、2009年に新潟市が公有化しました。
旧齋藤家別邸の見どころは、なんと言っても砂丘地形を利用した庭園です。
面積約4,500平方メートルの敷地内に、玄関庭、中庭、自然の砂丘地形を上手に活かした広大な主庭が区分されていて、それぞれ園路で結ばれています。また、主庭には茶室と茶庭があります。
冬季は地面が凍ることもあるため、庭の散策はできません。5月頃の新緑の季節や紅葉の季節に来て散策すると、目と足で楽しめるかもしれません。
敷地内には蔵があり、ギャラリーとして利用されています。ちょうど3月だったこともあって、ひな祭りの展示がされていました。
2階の部屋は、立派な細工が施された欄間や建具が散りばめられ、贅を尽くした造りになっています。
2階から眺める庭は1階から観るのとはまた違った雰囲気です。ここでぼーっっとお茶を飲みながら庭を眺めたいです。
市内にはまだ他にも「安吾 風の館(旧市長公舎)」と「北方文化博物館新潟分館」という歴史的建造物が残っているのですが、今回は立ち寄りませんでした。また来る機会があれば見学したいと思います。
場所 | 旧齋藤家別邸 |
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営業時間 | 4月~9月 午前9時30分~午後6時 10月~3月 午前9時30分~午後5時 |
入場料金 | 大人 300円 小中学生100円 |
駐車場 | なし |
住所 | 〒951-8104 新潟市中央区西大畑町576番地 |
サイト | 旧齋藤家別邸 |
新潟の元港町、旧沼垂市場地区を散策
新潟市中央区の信濃川河口近くに、「沼垂(ぬったり)」という地区があります。ここはかつて明治から昭和にかけて日用品店や青果店などが立ち並び、地元の市場として賑わっていた場所でした。その後、大型スーパーなどの相次ぐ出店や駐車場がないなどの理由で客足が遠のき、市場は衰退。しばらくシャッター通りとなっていました。
そこへ、昭和レトロな長屋の雰囲気に惹かれて3店舗が出店されたのを機に徐々に口コミが広まり、長屋に出店する人が増えてきました。その後、地元の民間会社が長屋をすべて買い取り、「沼垂テラス商店街」としてオープンしました。
すでに時間が遅かったので残念ながら閉まっている店舗がほとんどでした。
店舗の裏は、元飲食店だったようです。こちらは、全部の店舗が閉まったままでした。
ところどころにレトロな趣を感じます。
所狭しと並ぶ室外機。
沼垂テラス商店街では、4月から11月の第1日曜日は「朝市」、12月から3月までは「冬市」が開催されていて、多くの人で賑わいます。また、サテライト店舗として古書店やゲストハウス、周辺には酒造やクラフトビールのお店もあって、朝からゆっくりと一帯を観光するのもいいかもしれません。
締めくくり
新潟市内は思った以上に見どころがあって、自転車でも1日ではとても回りきれませんでした。また訪れる機会があったら、もっとじっくり周ってみたいなと思います。
今回訪れた観光スポットは、新潟市の観光情報サイトを参考にしました。おすすめコースなどもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
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