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初夏の大雄山最乗寺を散策

神奈川県南足柄市にある、大雄山最乗寺を訪れました。
この時期は眩しいほどの新緑が溢れていて、気持ちよく参拝ができます。

大雄山最乗寺ってどんなところ?

神奈川県南足柄市にある、600年の歴史を持つ曹洞宗の古刹です。道了という僧が創建に力を尽くしたため、地元では「道了さん」と呼ばれ親しまれています。

仁王門からの参道約3kmには樹齢500年以上の杉並木(県天然記念物)がうっそうと茂っていて、秋には境内を紅葉が覆い尽くす紅葉の名所としても知られています。

駐車場

参道を登りきる手前に250台停められる無料駐車場があります。
駐車場の入り口は急斜面で道幅は狭く、90度に折れ曲がるところもあるので、中型以上のバイクで訪れるのは厳しいかもしれません。

バイク駐輪場は特にありませんが、駐車場が広いので奥の方に停めておけば問題ありません。

駐車場は駐車場入口の坂道を登ったところとその上にあり、さらに橋を渡ったところにもあります。
橋を渡ったところは少し離れているので、そちらに停めておくといいかもしれません。

参拝するよ

境内から本堂へ

駐車場から少し進むと、総合受付などがある広場で出ます。白雲閣という白い立派な建物が並んでいて、ここで御札を頂いたりします。

広場をまっすぐ進み、香炉のあるところを右に曲がると、本堂があります。

石段を上った先にあるのが本堂。

本堂でお賽銭を入れてお参りしたら、左の方に進みます。

本堂から御真殿へ

鐘撞堂の正面にあるのが、金剛水堂。この霊泉を飲むものの諸病を癒していると、伝えられています。

水がこんこんと出ていて、飲水できるようにコップが置いてあります。

さらに進んでいくと、御供橋と結界門が現れます。御供橋は白装束を身にまとった修行僧が道了様へのお供えをする時に使用するための橋で、普段は通行する事ができないようになっています。一般の人はその両脇の圓通橋を通行します。

結界門の両脇には、仁王像ではなく天狗像が睨みを効かせています。

結界門をくぐると、ちょっと眺めの石段が現れます。この石段を登ると御真殿に到着します。

ここでもお賽銭を入れて手を合わせます。賽銭箱の上にあるのは、鈴ではなく銅鑼。普通に縄をぶつけたところで、鳴るはずもありません。
まずは縄をぐっと持ち上げたら、思い切り引いて叩きつけます。そうすると、グワーンという周囲に響き渡るような音が鳴り響くのです。これを鳴らせると優越感に浸れます。

御真殿の横には、ものすごく大きな高下駄とその周りに大小の下駄が置かれています。これはすべて奉納されたものです。

御真殿から奥の院へ

高下駄を過ぎ、観音様や天狗様に手を合わせながら進んでいきます。

天狗様をすぎると、登りと下りの石段に分かれます。右手にある登りの石段は奥の院に続く道。左手にある下りの石段は、三面殿を経て結界門に戻ります。

まずは三面殿。こちらには三面大黒天(箱根明神・矢倉明神・飯沢明神の三明神が一体に刻まれている)が奉安されています。三面殿の前には珍らしい子供を抱えている「子育ての狛犬」がいます。

三面殿の向かいでは、観音様がお水を注いでいらっしゃいます。御利益ありそう。

戻って奥の院へと向かいます。

ここからは、エグいほどの石段が続きます。足腰に不安のある方や運動不足の方には相当堪えるはずです。

これはまだ序の口。

木漏れ日の差す気持ちのいい参道を進んでいきます。まだまだ余裕。

参道の真ん中に鎮座する巨石。もしかしたら富士山が爆発したときのものかもしれません。大きすぎて道了さんたちには動かせなかったのでしょう。

ラスボスが現れました。この石段、350段あります。上を見ずに、ゆっくりと一歩一歩足元を見ながら一定の速度で登っていけばいつかたどり着けます。

奥の院は小さな社で、ここにも小さな銅鑼があります。御真殿と比べると三分の一くらいの大きさですが、同じように縄を引き上げて思い切り叩かないといい音は鳴りません。なお、登り疲れて写真を撮るのを忘れました。

石段を登りきったところを右の方に進むと、ここにもコンコンと清水が湧き出る水飲み場があります。汗をかいたあとに飲む冷たい水は最高です。
ちなみにこの石段から左の方に進んでいくと、箱根の明神ヶ岳に登ることができます。

奥の院からの帰り道ルートは二つあります。このまま石段を下って元来た道を戻るか、水飲み場のさらに先へ進んだ先にある車道を下るルートです。車道は関係車以外入れないルートなのでとても静かです。杉並木に囲まれた、ゆるい坂道を下っていくので、石段を下るより楽に降りれます。

この車道を下っていくと、駐車場に出られます。駐車場の手前には、慧春尼堂というお堂があります。
このお堂には、道了さんの妹で兄を慕って出家した慧春尼さんが祀られています。

お堂の中央には慧春尼様の石像が安置されいて、周りには願いを込められた紅白のたすきが沢山掛けられています。

締めくくり

この時期の参拝は風が気持ちよくて、神聖な空気をよりひしひしと感じられます。
桜の時期や紅葉の時期と比べても空いているので、ゆっくりと周ることができます。

ぜひ新緑の時期に訪れてみてください。

場所 大雄山最乗寺
営業時間 総受付 6:00〜16:00
お守り売り場 9:00〜16:00
入場料金 無料
駐車場 あり 250台
住所 〒250-0127 神奈川県南足柄市大雄町1157
サイト 曹洞宗 大雄山最乗寺