山梨県の都留市にあるリニア見学センターで、リニアモーターカーの走行実験を見学してきました。
笛吹市から上野原市にかけて、山間部にリニアモーターカーの実験線があり、ちょうど真ん中らへんの都留市に、リニアモーターカーの走行実験を見学する施設があるのです。
今回、平日昼間に訪れてリニアモーターカーが走る様子を見学してきました。
バイクを停めるところ
リニア見学センターは道の駅つるを通り過ぎて富士五湖道路をくぐった先にあります。
駐車場は、見学センターから離れた位置にあって、実験施設を通り過ぎていくと左側に現れます。
駐車場はめちゃくちゃ広いです。特に二輪車用の停める場所はないので、奥の空いている駐車スペースに停めました。
カブを停めて、歩行者用通路に向かいます。
さっき通った道を下り、入り口を目指します。
ここは実験施設。何気にリニア新幹線車両と同じカラーのラインが入っています。
3分くらい降りていくと、見学施設の入り口があります。ここから坂を上がったところがリニア見学センターです。
実験線の高架下の通路にさりげなく描かれているのは、歴代の車両の速度。SLは60km/hでリニア新幹線の速度は500km/h。こうして人類は未知の速度を手に入れてきたという歴史を感じます。
リニア見学センターには2つの建物があります。左にあるのが、わくわくやまなし館。
わくわくやまなし館でリニアを見学するよ
まずは無料で入れるわくわく山梨館に入ってみます。
1階にリニアグッズや山梨の名産品が帰る物産コーナー。2階は観光情報コーナーで、3階が走行実験が見られる展望室があります。
3階の展望室でリニア走行実験を見学します。展望室は実験線方向がガラス貼りになっていて、走行しているリニア車両を見ることができます。
上部にモニターがあり、上野原市から笛吹市にある実験線のどの辺りに実験車両がいて、現在どれくらいの速度と状態なのかを逐一知ることができます。また、館内アナウンスでもセンター前に近づいてきたら教えてくれます。
走行実験は30分とか1時間に1回位だと思っていたのですが、かなり頻繁に往復します。上野原市もしくは笛吹市の施設からスタートし、最初は車輪走行で速度を上げ、徐々に浮上。そして時速500km/hまで速度を上げていき、見学センターの前を通過していきます。
反対側に近づいたら徐々に速度を緩めて車輪走行に移行し、停止。停止したらすぐに反対方向へと移動を始まるという繰り返しです。
センター前を通過するのは、だいたい15分くらいの間隔なので、割と忙しいです。
最初は上野原市から笛吹市に向かう車両を正面から撮ってみました。
上野原市方面からだと、橋の辺りを狙うのがオススメです。あっと言う間の速度で通過していくので、シャッター切るだけで精一杯。
どきどきリニア館でリニアを見学するよ
どきどきリニア館では、2003年に世界最高速度を記録した試験車両の実物が展示されている他、超電導リニアの仕組みや原理を体験することのできる施設です。
入場料は一般・大学生が420円です。さすがJRの施設なだけあって、入場料の支払いにはSuicaとPasmoが使えます。
1階の様子
入ってすぐに目に止まるのは、フロアに大きく鎮座したリニア車両です。こちらは実験車両として使われた実物で、2003年に最高速度581km/hを記録した「MLX01-2」です。(写真は再訪して撮ったもの)
実際に中に入ることもできます。
実験車両なので片側にしか席はありませんが、普通の新幹線と変わらない感じです。
速度が早いからなのか、窓は飛行機並みに小さいです。
こちらは実際に実験車両に設置されていた超電導磁石。
歴代の実験車両の模型もあります。時代を経て、徐々にデザインも変化してきています。
気になったのは、最初期のもの。まるで手塚治虫や藤子不二雄の作品に出てきそうな、昭和の時代に思い描いていた未来の乗り物って感じがします。今見るとレトロかわいいところが逆に新鮮にも感じられます。
1階からも実験車両が走行する様子を見られますが、位置的にちょっと見上げる感じであまり見栄えはよくありません。
2階の様子
2階はリニアを体験できる場所です。ハンドルをぐるぐる回して電磁石の動きを観察したりできます。子どもと来たら大喜びするはず。
2階には屋外でリニアを見学できるテラスが設置されています。
2階のテラスから撮るとこんな感じ。ガラス窓がないので開放感はありますが、安全のために柵から距離が取られており、さらにネットが張られています。
3階の様子
3階にはジオラマ、リニアシアター、見学ラウンジがあります。
こちらがジオラマ。リニア中央新幹線開通後の山梨を舞台にした大型ジオラマになっていて、リニア新幹線がどこを走るのかが一目でわかります。
実際には見ていないのですが、1時間に3回の上映もするみたいです。
ミニシアターは混んでいたので省略。こちらが見学ラウンジ。飲食できるので、のんびり見学ができます。
笛吹市から上野原方面に進む車両を1/8000秒で撮影。
走行車両を撮影するためのポイント
上野原市側は開けているので割と遠くから撮影できますが、笛吹市側はどきどきリニア館のすぐとなりくらいからトンネルなので、遠くから走ってくる様子はわかりません。ゴーッという音がしてきて「あ、近づいてきたな」って分かります。
進行方向が上野原から笛吹方面のときに、高架橋を過ぎたあたりから撮るのが一番いい感じで撮影できます。
一番よく両方向が見える撮影スポットは、やはりドキドキリニア館3階のラウンジ。ただし、ミニシアターを見終わった人たちでごった返すこともあるので、狙った撮影ポイントから撮れないこともあります。
2階テラスは、何と言ってもガラス張りじゃないところ。2階なので車両との距離も近く感じられます。ただ、屋外とは言っても安全のために線路から距離が取られているし、柱が視界を遮ってしまうことと、網が張られているというところがちょっと難点。
意外と穴場なのはわくわく山梨館の3階展望室です。笛吹市側が少々撮りにくいのですが、こちらは無料にも関わらずほとんど人が来ないので、いい場所でゆっくり撮影することができました。
なお、三脚は立てられないので手持ちでの撮影です。それと、小さいお子さんがいるときは窓際を譲ってあげてください。
締めくくり
正直なところ、さほど期待はしていなかったのですが思った以上に楽しめました。時速500km/hは本当に早かった。
一つだけ、注意点があります。見学センターが開館していても、リニア走行実験が見れるわけではありません。リニア走行実験の予定は、毎週金曜日夕方に翌週分の運転予定日がホームページに掲載されるので、訪れる前に確認してください。
ただ、走行実験を行う予定になっていてもセンター前を通らないことがあります。後日、走行中の写真を撮り直したくて訪れたら、「今日の走行実験はセンター前を通らない予定です」という掲示がわくわくやまなし館に出ていて、泣く泣く帰ったことがありました。
走行実験が見れるかどうかは運次第なところもありますが、どきどきリニア館の体験コーナーも楽しいと思うので、ぜひ一度訪れてみてください。
見学センター内に食事できるところはありませんが、すぐ近くに道の駅があるので見学前か見学後に道の駅で食べることをおすすめします。
場所 | リニア実験センター |
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営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
入場料金 | どきどきリニア館 一般・大学生/420円 高校生/310円 中学生・小学生/200円 |
駐車場 | 無料 普通車140台 二輪車スペースはなし |
住所 | 〒402-0006 山梨県都留市小形山2381 |
サイト | 山梨県立リニア見学センター |