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突然の雨に降られながら、ヤビツ峠をスーパーカブC125で走る

梅雨明け間近の7月上旬。秦野市から清川村にかけてヤビツ峠のある県道70号線を走ってきました。

ヤビツ峠は丹沢山地内で数少ない南北をつなぐ車道の峠で、ヤビツ峠は塔ノ岳(表尾根)や大山への登山口があるため休日は登山者で賑い、自転車ヒルクライムの練習場所としても人気があります。

元々は林道だったため宮ヶ瀬湖までの道のりは車同士がすれ違うのも困難なほど狭い峠道ですが、ライダーにとっては首都圏からほど近い渓谷を楽しめるツーリングスポットになっています。

今回、涼を感じるため夕方の時間帯にスーパーカブC125で久々に走ってみることにしました。

秦野市から表ヤビツを登るよ

246号線から県道に入り、まずは菜の花台という展望台を目指します。

途中、水車のある緑水庵という水車のある古民家に立ち寄ります。

涼しげに回転する水車。

水車小屋とカブ。

灯籠。

緑水庵の場所は、鳥居を過ぎて割とすぐのところにあります。

徐々に高度を上げていると、山にどす黒い雨雲が掛かっています。

休憩する予定の展望台までは持ってほしかったのですが、辿り着く前にぽつぽつ降ってきたので広い場所で路肩に寄せ、レインウェアを装着。この時期は晴れていても雨装備は欠かせません。

菜の花展望台に到着。

展望台に登ります。

普段は相模湾まで一望できる景色も、霞んでいます。

丹沢の山の方向にはさらにどす黒い雲がかかっています。

登るにつれ、雨脚が強くなってきます。狭い峠道を、ゆっくり慎重に登っていきます。

ヤビツ峠に到着。

さすがに平日の夕方ともなると誰一人いません。ここヤビツ峠のバス停を少し上がったところには素敵な雰囲気のレストハウスがありますが、立ち寄っていたら街灯のない道を走らないとヘッドライトだけを頼りにいけなくなるので今回はスルーします。

裏ヤビツから宮ヶ瀬湖に向かうよ

ヤビツ峠の清川村方面は、裏ヤビツと呼ばれています。ここから先の区間は険道とも名高いほどのすれ違い困難な狭く曲がりくねった険しい道が続きます。

途中、名水として名高い護摩屋敷の水に立ち寄りました。護摩屋敷の水は、昔、修行に訪れた僧たちが、ここの水で身を清めたと伝えられることから、この名前がつきました。
おいしい水と評判で、土日ともなるとポリタンクやペットボトルで水を汲みに来る人たちで溢れかえります。

一時期は水量が減ったこともありましたが、今回訪れたときは梅雨で水量が多かったのか、コンコンと湧き出ていました。

護摩屋敷の水は、護摩屋敷橋の手前の道を入ってすぐのところにあります。土日は渋滞を引き起こすほど路駐が多かったので、このあたりは整備されて駐車場ができました。

裏ヤビツを下る頃にはすっかり雨も上がり、低く雲が垂れ込めていました。こういう景色を見つけたときにすぐ停まって撮影できるのがバイクのいいところです。

明るいうちに、無事に宮ヶ瀬湖の鳥居原園地に到着。ここはライダーの聖地として有名な場所ですが、すでに閉園間近の時間帯だったので車はおろかバイクすらも5台くらいしかいませんでした。

駐車場の閉鎖時間は17時となっていましたが、18時になっても閉まる気配がなかったので、展望台まで降りて撮影していたら危うく締め出されるところでした。

鳥居原園地は

締めくくり

今回は思わぬ雨での走行になりましたが、雨の日もまた違った景色が楽しめました。

またバイクや車、登山者で賑わう土日昼間とは打って変わり、平日夕方の時間帯はたまに車とすれ違うことくらいなので、ゆっくりと自分のペースでツーリングを楽しめます。

この時期、夕暮れになるとひぐらしの鳴き声も聞けてより涼しさを感じられます。ただ、日が沈むと街灯の明かりもないので、日暮れ前には抜けることをおすすめします。