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スーパーカブ C125で巡るアニメ「スーパーカブ」の聖地

2年前に放映されたテレビアニメ「スーパーカブ」。物語の舞台である山梨県北杜市の実在する場所が出てきているので、放映から2年経ったあとも聖地巡礼に訪れるスーパーカブユーザーがあとを絶ちません。

そこで、くらげもスーパーカブに乗ってアニメ「スーパーカブ」の聖地を訪れてみることにしました。

アニメ「スーパーカブ」ってどんな作品?

山梨県北杜市を舞台に、何にも興味を持たない天涯孤独な少女が、ホンダ・スーパーカブ50と出会ったことで成長しながら自分の世界を広げていく様子を描いた物語です。

主人公は山梨県北杜市に住む女子高生の小熊。生まれてまもなく父親は亡くなり、母親は高校入学直後に失踪。頼れる親戚もいないため、奨学金を返済しながら質素な暮らしをしています。両親もいない、お金もない、友達もいない、趣味もない、”ないないの女の子”。

山道を上り下りしながらの自転車通学をしていましたが、通学路途中のバイク屋でいわくつきのスーパーカブ50に出会ったことから、スーパーカブを通じて成長していく物語です。
自分で改良を施した郵政カブに乗っている礼子、学園祭がきっかけで知り合った実家がカフェを営んでいる椎などと知り合い、天涯孤独だった小熊の周りにはカブを通じて仲間が増えていきます。

物語で描かれるのは、ガス欠だったり、ちょっとしたカスタマイズだったり、冬にバイクに乗る辛さだったりと小さなことですが、バイク乗りなら共感することばかり。

こうした、バイク初心者なら共感できるであろうリアルな心情や情景の描写が、この作品の魅力です。

原作の小説は、2016年3月より2021年12月まで、小説投稿サイト「カクヨム」(KADOKAWA)へ投稿され、角川スニーカー文庫から書籍版の単行本が刊行されました。2017年にはWebコミックサイト「コミックNewtype」にて、蟹丹作画による漫画版の連載が開始されています。

また、2022年からは登場人物の一人である「礼子」を主人公としたスピンオフ漫画、『スーパーカブRei』が連載を開始しています。

2019年11月にテレビアニメ化が発表され、2021年4月から6月まで放送されました。

聖地巡礼するよ

今回、聖地巡礼するにあたって、北杜市公式のTVアニメ「スーパーカブ」舞台探訪マップを参照しました。

TVアニメ「スーパーカブ」舞台探訪マップを制作しました! | 北杜市

釜無川ポケットパーク

まず最初に訪れたのは、釜無川ポケットパーク。ここは、アニメのキービジュアルになった場所で、アニメ第一話の冒頭に出てくる牧原交差点から釜無川を渡ってすぐのところにあります。ポケットパークという名前のとおり、東屋が一つぽつんとあるだけの小さな公園です。

立ち寄る人はほとんどいないので、川の流れを聞きながらのんびり過ごせます。

釜無川橋

日野春駅方面から山道を下り、釜無川ポケットパークを通り過ぎると現れるのが、釜無川橋です。
ここは、小熊がたびたびスーパーカブ50で通り過ぎるところです。

天気が良ければ南アルプスの山々を一望できます。

牧原交差点

この交差点を左折したり直進したりと、アニメでは何度も登場した場所です。左右に走っているのは、国道20号線甲州街道。

JR中央本線 日野春駅

ここは、第一話の最初のカットに登場した駅です。
中央本線の駅では新駅舎への建て替えが相次いでいますが、ここ日野春駅はまだ昔のままの趣のある駅舎でした。
駅前には駐輪場や有料駐車場が完備されています。

駅舎のすぐ前にある駅前ロータリーは、バスやタクシーが待っていることもあるので、じゃまにならないようにささっと撮影しました。

KUMA'S FACTORY

小熊がスーパーカブ50と出会ったバイクショップShino’sのモデルとなった建物です。
実際は芸術家のアトリエになっていて、立ち入りはできません。

スーパーおの

小熊が食料品を購入するのに立ち寄るスーパーです。
店内入り口には、販促用のパネルが置かれていて、ファンを歓迎してくれます。

また、一角には所狭しとスーパーカブにまつわるグッズが並べられ、なんと実写の小熊と同じスーパーカブが展示されています。

武川中学校

小熊たちの通う高校のモデルになった学校です。学校施設のため立ち入りはできないので、外からそっと写真を撮らせてもらいました。ちょうど夏休み中で生徒がいなかったので、ゆっくり撮影することができました。

椎の家

ここは、北杜市のマップには掲載されていません。

場所はここのサイトを参照しました。
美環、大人気のカブアニメ「スーパーカブ」の聖地巡礼しちゃいました! | DIRTFREAK

椎ちゃんの家はカフェを営んでいます。設定では学校まで自転車で通える範囲の場所にありますが、モデルとなった店舗は学校から10km以上先の清里方面にあります。

実際の店舗はパン屋さん「バックハウスインノ八ヶ岳店」。中で飲食はできません。平日の夕方に訪れたら、すでに売り切れだったので、かなり人気のパン屋さんみたいです。

たまたま外に出てこられた奥様とお話できたのですが、実はくらげが住んでいる場所からそう遠くない場所にお住まいだったことが判明。まさかこんなところで地元話をするとは思ってもいませんでした。

JA梨北 武川支店

ここは、礼子のおじが支店長をしている信金です。小熊が事故で廃車になったカブに付いていたリアボックスをもらい受けました。

実際はJAの店舗で、2021年7月に統廃合のため営業が終了しています。店舗駐車場は封鎖されていないため、入ることができました。

締めくくり

アニメの放映から2年経っていますが、漫画版の方はまだまだ好評連載中です。

漫画でスーパーカブの物語を追いつつ、実際の舞台になっている場所を訪れながら物語の世界を堪能してみてはいかがでしょうか。

なお、今回は小熊が夜走りに行ったときに立ち寄ったコンビニ、ガス欠で立ち寄ったガソリンスタンド、小熊がたびたび立ち寄るホームセンターは訪れていません。
3店舗とも国道20号線に並んでいるので、気になる方は立ち寄ってみてください。