舞台技術・芸術関連の記事は移動しました→xSTAGE

今年もプレSSTR!茅ヶ崎海岸から千里浜なぎさドライブウェイまで1日で走れるのか

今年もまた、1人でSSTRやってきました。時期は本番よりも遅い9月。日の出の時間は遅く、日の入りの時間は早いので、本番の5月よりも時間は短くなります。

去年の7月に敢行したプレSSTRでは、出発時間の雨や通行止めなど様々なアクシデントに見舞われ、志賀町の宿を直接目指したものの、辿り着いたのが0時過ぎという結果になりました。

果たして、今年は無事に辿り着けるのでしょうか。

今年もSSTR参加できなかったよ

去年、プレSSTRを敢行し、今年は本番のはずでした。

年々人気が高まっているこのイベント。2月の申込日には予約受付開始とともに、申し込みが殺到。あっという間に参加枠が埋まってしまいました。
キャンセル待ちに申し込んだものの、繰り上げにはならないだろうなと思っていたらなんと、定員枠の拡大に伴い、繰り上げになったとのメールが!

ここでうっかり舞い上がってしまったくらげは、なんと本エントリー申込みをしないといけないという文面をすっかり読み落としてしまい、参加できませんでした。
あれ?参加料払っていないなと思ってよくよくメールを見返したのは、本番1ヶ月前でした。メールは冷静によく読みましょうね。

というわけで、こうなったら今年も1人でプレSSTRやってやるーと心に誓ったわけです。

5月6月はちょっと忙しくて、7月は猛暑。そして夏休みで混雑も予想されるため、8月の最終週にスタートすることにしました。

茅ヶ崎海岸で日の出を見たら出発だ!

SSTRは、ただ千里浜なぎさドライブウェイを目指せばいいというわけではなく、4つのミッションがあります。

  1. 日本海の反対側となる海岸を、日の出時刻以降にスタートする
  2. SSTR運営委員会が選出した「指定道の駅」の中から1ヶ所以上に立ち寄る
  3. 道の駅や高速道路のパーキング/サービスエリア等に立ち寄り、立ち寄りポイントを15ポイント以上獲得する
  4. 石川県の「千里浜なぎさドライブウェイ」に、同日の日の入り時刻までに到着する

ということで、スタート地点は神奈川県の茅ヶ崎海岸。日の出の時刻は5時13分です。

余裕を持って、5時には着くように家を出発しました。ところが、途中でリアボックスとシートの間に挟んでゴム紐で留めていた荷物が緩み、路上に落下するというアクシデント発生。

トートバッグが後続のトラックにはねられたものの、幸い頑丈なトートバッグにレインウェア類しか入れていなかったため無事でした。落ちたゴム紐は暗くて見つけられなかったので、別のゴム紐で留めて再出発。
念のため、休憩のたびに固定を確認することにしました。

5時前には、茅ヶ崎海岸に到着。余裕を持って日の出を見ることができました。

道の駅に立ち寄ってポイントを稼いでいくよ

ラリー中はただ千里浜なぎさドライブウェイを目指せばいいというわけではなく、上記のミッションにある通り、立ち寄りポイントを15ポイント以上獲得しないといけません。

今回の行程はこんな感じ。

  • 道の駅足柄・金太郎のふるさと(神奈川県道78号線・チェックポイント3)
  • 道の駅すばしり(国道138号線・チェックポイント2)
  • 道の駅富士吉田(国道138号線・チェックポイント2)
  • 道の駅にらさき(国道141号線・チェックポイント3)
  • 道の駅今井恵みの里(松本市道7721号線・チェックポイント2)
  • 道の駅スカイドーム神岡(国道158号線・チェックポイント2)
  • 道の駅細入(国道41号線・チェックポイント2)

ということで、まずは神奈川県の南足柄市にある「道の駅足柄・金太郎のふるさと」を目指します。

道の駅足柄・金太郎のふるさと〜道の駅すばしりへ

6時25分、道の駅足柄に到着。前回は、渋滞に巻き込まれたり渋滞回避で遠回りしたりして、たどり着いたのは8時頃でした。

トイレを済ませ、少し休憩したらすぐに出発です。ここから、山北町に出て国道246号線と静岡県道を走り、「道の駅すばしり」を目指します。所要時間は1時間。国道246号線の山北付近は流れが早いので、かなり時間を稼げます。
また、前回は御殿場市内に出て国道138号線で道の駅すばしりを目指しましたが。小山町から県道を使うことでショートカットすることができます。

7時35分、道の駅すばしりに到着。ここでもトイレ休憩だけ済ませて、10分ほどで出発。

道の駅すばしり〜道の駅にらさき

次に、ちょっと距離が離れますが山梨県韮崎市にある「道の駅にらさき」を目指します。所要時間は2時間ほど。

このまま山中湖に出て、河口湖町で国道139号線に入り、笛吹市に降りて国道20号線に出ることができます。ただし、時間的にちょうど笛吹市から甲府市にかけて通勤ラッシュにハマりそうな時間帯です。
そこで、少しでも国道20号線を避けるため、山梨県道319号線と78号線を乗り継いで、国道358号線で甲府に降りることにしました。

この道は初めて通ったのですが、319号線は特に開放感が会って気持ちよかったです。

道の駅にらさき〜道の駅今井恵みの里

9時30分、道の駅にらさきに到着。うっかり写真を撮るのを忘れてしまいました。ここでもトイレに立ち寄って直ぐに出発です。
ここからは、さらに距離が離れます。次に立ち寄るのは、長野県松本市の「道の駅今井恵みの里」です。にらさきからは3時間位。

国道20号線を走っている途中、またしても紐が緩んでいたらしく、信号待ちで後ろの車の人が「荷物が落ちかかっているよ」と教えてくれました。
よくよく見ると、トートバッグの上に載せた三脚が、ケースのストラップだけでぶら下がっている状態。いつ落ちてもおかしくない状態でした。

一度路肩に寄って直した後、途中のセブンイレブンで荷物を整理することにしました。
トートバッグの上に載せていた三脚は、ボックス内を整理してボックスの一番下に収めることに。何やらバラバラと小物を落としたりしながらなんとか荷物を押し込んで、再出発です。

12時30分、「道の駅今井恵みの里」に到着。ここで、重大なことに気づきます。道の駅に立ち寄るたびに撮影で使っていた、DJIPocket2という小型ジンバルカメラがいなくなっていました。
「道の駅にらさき」で使ったときか、セブンイレブンで荷物を整理したときに落としたのかも知れません。

しかし、ここであれこれ電話で確認したりする時間はありません。ひとまずお昼ごはんを済ませることにします。
ものすごくラーメンが食べたかったのですが、やっぱり長野に来たからにはそばでしょう。

券売機で食券を買い、出来上がったおそばを席に運んで食べていたら、隣りに座っていたおじさんが声を掛けてきました。
どうやら、券売機にお釣りが残っているのを次のお客さんが見つけたのを見て、その前に購入したくらげが取り忘れたことに気付いたようです。

カメラはなくしたけど、人の暖かさが身にしみる...。

さて、次は岐阜県飛騨市の「道の駅スカイドーム神岡」を目指します。

道の駅今井恵みの里〜道の駅スカイドーム神岡

さて、いよいよ国道158号線に入り、山岳地帯へと突入します。前回、あと少しで峠というところで土砂災害による通行止めに遭遇し、右往左往していた安房峠旧道は今回は通行止めもなく無事に通過できる見込みです。

また、前回はうっかりガソリン残量半分の状態で峠道に突入してしまい、あわやガス欠の危機に陥ったこともあるため、道の駅を出た際にすぐ近くのガソリンスタンドで給油をしておきました。

順調に国道158号線を進み、中の湯IC手前で旧道へと入ります。途中で何度か下ってくる車に遭遇し、今回は通行止めではないんだなと安心しながら険しい峠道を登っていきます。
この旧道、安房トンネルが完成するまでは岐阜方面へ抜ける主要道路だったため、狭いつづら折りの道を観光バスや路線バスが運行していました。観光シーズンになると、慣れない車が立ち往生し、ひどいときは通過に8時間近くかかったこともあったそう。

そんな峠道を、ゆっくり2速で慎重に登っていきます。今回、横に刻まれたグリップがよく効くミシュランのシティエクストラに履き替えたため、純正タイヤだったときと比べてガタつく道も安定して走ることができます。

45分くらいで旧道を走り抜け、無事に平湯温泉に下ることができました。ところが、ここに来て急に睡魔が襲い始めます。時刻はちょうど14時。魔の時間帯に突入です。

大きく深呼吸をしながらなんとか脳みそに酸素を送り込み、やっとの思いで道の駅スカイドーム神岡に到着。眠すぎて、写真は撮り忘れました。

幸い、道の駅は臨時休業で人も少なかったので、テーブルのあるベンチで突っ伏してしばらく仮眠を取ることにしました。

たった10分ほど仮眠しただけですが、睡魔は退散したようなので、再出発。
次は、富山県富山市の「道の駅細入」を目指します。

道の駅スカイドーム神岡〜千里浜なぎさドライブウェイ

道の駅スカイドーム神岡から、道の駅細入までは、30分ほど。ここでは特に休憩時間を取らず、立ち寄るだけにします。

そして、次はいよいよゴールの千里浜なぎさドライブウェイです。時刻は16時。

それにしても、富山県に入ったのにかなり暑い!日差しは日が徐々に傾いてきましたが、方向的にずーっと日が傾く方に向かって走っているので眩しくて前が見えにくいったらありゃしない。
車のようにバイザーはないし、偏光シールドじゃないし、サングラスも持っていないので、左手で庇を作って顔に影を落として走ります。こういうとき、左手がフリーなカブって便利☆

砺波市を抜け、小矢部市を抜け、ようやく石川県に突入。しかし、ひたすら山の中と田んぼの中を走るので、石川県に来たって実感は全然湧きません。
そして、ようやく宝達志水町に入りました。千里浜なぎさドライブウェイの入り口はもうすぐです。

そしてそして!ついに千里浜なぎさドライブウェイの今浜口に到着。ここから、千里浜なぎさドライブウェイに入ります。

18時12分。日の入り20分前にゴールの千里浜なぎさドライブウェイに到着ー!

カブも、感慨深げに夕日を眺めています。ありがとう、C125!

ゆっくりと水平線に日が沈んでいきます。

宿は志賀町のホテルを取っているので、1時間ほどかけて北上しますが、19時30分には着けそうです。
ゆっくりオフロに入って、ぐっすり眠ります。

締めくくり

やっと去年のリベンジを果たすことができました。

ただ、やはり8月末になると日照時間が短くなるため、かなり時間はギリギリでした。
滞在時間は結構切り詰めています。道の駅での休憩を10分以内に収めて、お昼休憩も30分にしました。

本番の5月はもう少し時間に余裕ができますが、それでも途中で何が起きるかわかりません。
トラブルなどで時間に余裕がなくなってきて焦ると、無意識に速度を上げて車間距離を詰めてしまいがちです。また、心に余裕なくなり危険も見落としてしまうこともあります。

特に高速でワープのできない125cc以下は、途中で通行止めや渋滞が命取りになります。特に首都圏勢は、災害通行止めの多い安房峠旧道がネックです。
常に交通の状況を把握し、回避ルートを調べておくこと、最悪の場合はもう間に合わなくていいから、ゆっくりゴールを目指そうという気持ちを持つことが大事だと思います。

とは言っても、やっぱり焦っちゃうんだけどね。

来年こそは、本番のSSTRに参加します。まずは本エントリーがんばるぞ。