兜造りの古民家が建つ山梨の小さな町、芦川地区を散策

富士五湖の一つ、河口湖から山間部を貫く若彦トンネルを抜けると、古民家の建ち並ぶ集落に出ます。ここは、笛吹市芦川町という山梨県の中心に位置する日本の原風景が残された山里です。

この場所を知ったのは、山中湖から国道20号線まで抜けるときにGoogleマップで若彦トンネル経由のルートが表示されたことです。
たまたま通ってみたときに、どこか懐かしい雰囲気に感じたので、後日また訪れてみることにしました。

今回、2つの季節のときに訪れてみたので、それぞれ季節の違いを感じながら景色をお楽しみください。

冬の芦川

このあたりでひときわ目を引くのが、赤いトタン屋根が貼られた兜造りの古民家。

赤い屋根と干し柿がよく合います。

なぜこの地区に赤い屋根の古民家が多いのか、笛吹市役所の芦川支所でお話を伺ってみました。
その昔、この地域を台風が襲ったときに茅葺き屋根が損壊する被害が出たそうです。その際に、茅葺き屋根を赤いトタンで覆う工事を1軒の家が始めたところ、周りの家も次々に「うちも同じような屋根にしてくれ」と同じ工事を始めたので同じような赤いトタン屋根の古民家が誕生することになったのだそう。なので、特に赤いトタン屋根に意味はないのだとか。

きっと最初に工事をした家が緑だったら、全部この地域は緑の屋根になっていたことでしょう。

ノスタルジーを感じさせる火の見櫓と消火栓。

塩。

柿。

訪れたのは12月。もう少しすれば、この辺りは深い雪で覆われるのでしょう。
雪に覆われた時期にも訪れてみたいものです。

初夏の芦川

次に訪れたのは、5月下旬。

今回は、レンタルしたニコンのZ50で撮影しています。
いつも使っているソニーのα7Ⅲの色味とは違った物語性のある鮮やかな色味で芦川の風景を切り取ってみました。

山梨県道36号線沿いを流れているのは、芦川です。

青い空と青々と茂る緑に赤い屋根が映えます。

古民家と黄色い花。初夏は鮮やかです。

シンプルな家紋が印象的です。

ぽつんと残された赤いポスト。

きれいなピンクの花が咲き誇っています。

締めくくり

今回は日本の原風景とも言えるようなノスタルジーさあふれる里山の風景を、2つの時期に2つのカメラで切り取ってみました。
どの季節も四季折々の美しい風景を楽しむことができます。

とても小さな集落ですが、古民家の宿もあるので、ゆっくり宿に泊まって滞在するのもいいかもしれません。

5月中旬から6月にかけては、すずらん群生地でニホンスズランを鑑賞することもできます。
興味を持った方はぜひ一度訪れてみてください。