舞台技術・芸術関連の記事は移動しました→xSTAGE

信州と甲州の桜の名所を巡るツーリング【高遠城址公園・久遠寺・山高神代桜】

4月の始め、そろそろ桜の開花が予想される時期に合わせて、長野と山梨の桜の名所を訪れました。

一番開花の遅い高遠城址公園の開花予想に合わせてスケジュールを組んだのですが、高遠城址公園の2024年の開花予想は3月25日前後で、9日には満開になるとのこと。今回は見頃の時期が週末になるので、満開前の4日に行くことにしました。

1日目に北杜市の桜の名所を訪れてから、ライトアップに合わせて夕方頃に伊那市高遠まで向かいます。その日は甲府市内に戻り、湯村温泉郷に1泊。翌日、身延町の久遠寺に向かいます。

山高神代桜

北杜市武川町の実相寺境内にそびえる、推定樹齢2,000年と言われる古木です。日本武尊が東夷征定の折りにこの地に留まり、記念にこの桜を植えたという伝承が名の由来となっています。
大正11年には、国の天然記念物に指定され、 平成2年には「新日本名木百選」にも指定されました。

境内には神代桜の他に、ソメイヨシノが30本、ラッパ水仙が8万株植えられています。桜の開花の時期に合わせてラッパスイセンの花も咲き乱れ、ピンクと白のコントラストを楽しむことができます。

開花に合わせて3月下旬から4月上旬まで桜まつりが開催されるので、多くの観光客で賑わいます。屋台も少ないながら出ているので、花を鑑賞しながらお腹を満たすこともできます。

駐車場はお寺の駐車場の他に、桜まつり開催期間中は臨時駐車場が開設されます。普通車500円です。

バイクや自転車は、無料の臨時駐輪場に駐車できます。

山門には、協力金を入れる箱が設定されています。景観の維持のために、小額でもいいので支払うことをおすすめします。

山門を入ってすぐの場所に、スイセンが咲いています。

参道沿いに咲き誇る桜並木。

入場料金 なし
駐車場 普通車400~500円
普通車約100台
住所 〒408-0306 北杜市武川町山高2763
サイト 山高神代桜|ほくとナビ

高遠城址公園

伊那市高遠にある高遠城址公園は、明治4年(1871年)の廃藩置県で高遠城が取り壊され、明治8年(1875年)に公園となりました。高遠藩の旧藩士達がかつて桜の景勝地だった「桜の馬場」から桜を移植したことで、今では全国でも有数の桜の名所となりました。

現在、公園内には樹齢約130年の古木、50年以上のもの、30年以上のもの、若木を入れて約1,500本の桜の木があります。桜の品種はタカトオコヒガンサクラという固有種で、全国的に多く見られるソメイヨシノに比べて、少し小ぶりですが赤みの強い花が咲きます。

開花期間中には、城址公園内で桜まつりが開催され、開催期間中は駐車場、入園ともに有料になります。

予想では開花を迎えているはずでしたが、訪れた日はまだ固い蕾のまま。ほころんですらいない状態で、桜まつりは開催されておらず、駐車場も入園料も無料でした。

期間中の臨時駐車場になる空き地に駐車。ライトアップを目指して夕方に着いたら、わずか2台ほど車が停まっているだけでした。期間中のバイク駐輪場は、公園から少し離れた高遠町歴史博物館の近くになります。

敷地内の桜の木どこもはつぼみのまま。

屋台も開いていません。

桜のトンネルになるはずが、つぼみのトンネル状態。

見えているのは、高遠湖。高遠ダムができた際につくられたダム湖です。湖畔には伊那市立高遠町歴史博物館があり、大奥の絵島が高遠に流刑されてから余生を過ごしたと言われる、囲み屋敷を復元しています。

これは高遠ダム。雨が続いていたせいか、濁った水が放流されていました。

今年は寒い日が続いたせいか、一週間ほど開花が遅れているようです。桜まつりは訪れた2日後の6日から始まり、桜の花は11日くらいに満開になりました。

桜まつり開催期間 咲きはじめから散り終わりまで
開園時間 開催期間中は6時~22時(最終入園21時)
入場料金 大人(高校生以上) 600円
駐車場 公園周辺有料駐車場 約350台
普通乗用車・軽自動車 1,000円
自動二輪車 500円 駐車場所=P8
住所 〒396-0211 長野県伊那市高遠町西高遠810−1
サイト 高遠城址公園さくら祭り

身延山 久遠寺

久遠寺は鎌倉時代に日蓮聖人が身延山に入山し開かれたお寺です。境内には樹齢400年と言われていて、参拝に訪れた人たちの目を楽しませています。

ちなみに身延と言えばゆるキャン△の舞台になっていて、身延山も登場しています。年越しに野クルメンバーがロープウェイで山頂まで訪れていて、くし切りだんごを食していました。

甲府を出たときは薄曇りだったのに、国道52号線を降りて県道で身延山に向かう道中で急に天気が崩れてきました。

参道を登っていくと、仲町無料駐車場というのがあったので、ここに停めました。山門までは少し距離がありますが、参道の雰囲気を味わいながら歩くことができます。

山門に到着。

ここから入ってしばらく石畳を歩くと、急な階段が登場します。ここまで来て、うっかりバイク用厚底ブーツから歩きやすい靴に履き替えるのを忘れていることに気付きました。

かといって、ロープウェイ乗り場までじゃ距離があるし、履き替えに戻るにも時間がかかる。仕方ないので、このまま登ることに決めました。

本堂に到着。

五重塔。

しだれ桜はちょうど見頃を迎えていました。

参道の一番上にあるせいしん駐車場からは、斜行エレベーターというミニサイズケーブルカーみたいな乗り物で登り降りできます。運転手はおらず、普通のエレベーターみたいにボタンで操作します。

天気が良ければロープウェイで山頂まで行き、くし切りだんごを食べたかったのですが、雨が降ったり止んだりしていて眺望も望めなかったので今回は断念しました。

駐車場 せいしん駐車場 普通車/1時間まで300円(以降100円/30分) 二輪車/1日300円
門前町仲町駐車場
住所 〒409-2593 山梨県南巨摩郡身延町身延3567
サイト 身延山久遠寺オフィシャルウェブサイト

締めくくり

これまでお花見は近場ばかりでしたが、今年は山梨と長野まで遠征してみました。
それぞれ歴史のある場所で、その場所の歴史を忍びながら桜を眺めるというのもまたよいものです。

ぜひ、名所と言われる桜を探して出かけてみてください。