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倉戸口から鷹ノ巣山に登って山頂でトマトパスタをつくる

4月に入り、すっかり山も春の装いとなりました。今回は、奥多摩の鷹ノ巣山に登ります。
下界と比べたら山は冬の寒さが残っていて油断はできませんが、さすがに冬仕様のままだと登山中は暑くてそれだけで体力が消耗していきますので、今回は春仕様で山を登ります。

春の装い

ジャケットやフリース、グローブは着用しませんが念の為に持って行きます。おかげで、リュックがパンパンです。
インナーは、冬と同じくモンベルのメリノウールですが、ミドルウェイトからライトウェイトに変更しました。

今回買い足したグッズ

熊鈴

春は熊が冬眠から目覚める時期です。なので、前回の登山から熊鈴を付けています。
Chumsの熊鈴は、マグネットで消音できます。

ショルダーポーチ

登山中はポケットにカメラ、行動食などを入れていたのですが、取り出しにくいのでポーチを使うことにしました。こちらもChumsです。

手ぬぐい

登山中は、汗をかくので首から手ぬぐいをかけています。速乾性のタオルなどもありますが、手ぬぐいだと肌触りもいいし、すぐに乾くし、いざというときには裂いて止血や包帯としても使用できるスグレモノです。

飲料

汗をかくと、電解質も失われます。前回までは水でしたが、今回からはスポーツドリンクに変更することにしました。そこで、ジムにも必ず持っていっているくらいお気に入りのヴァームウォーターを持って行きます。

今回は以上の装備で登山に挑みます。

鷹ノ巣山への登山は何種類かルートがあり、前回蕎麦粒山縦走のときに使った東日原バス停からのルートが有名です。それと、奥多摩湖から登るルートも3種類くらいあります。その中で、くらげは奥多摩湖の先の倉戸口から上るルートを選びました。下山は、付近の山を縦走して奥多摩駅へ降りるルートにしました。

7:45 奥多摩駅を出発

今回は、始発電車で青梅線奥多摩駅を目指します。5時過ぎの電車に乗り、2時間以上掛けて奥多摩駅に到着。
青梅線はほとんどの電車が青梅止まりで、終点の奥多摩駅へは青梅で乗り換えないといけません。しかし、今回乗った青梅線は、奥多摩行のため前4両が青梅駅で切り離されて直通です。なのに、くらげはうっかり後ろの方の車両に乗っていたことに気づかず、結局青梅で前の車両に乗り換えるはめに。

さすがにこの時間の電車は空いていますが、ほとんどが登山客です。ちらほらと途中駅で降りる人もいましたが、ほとんどが奥多摩駅で降りていました。

駅前のトイレで用を済ませ、奥多摩湖方面の峰谷行きのバスに乗り込みます。8時を過ぎるとバス待ちの行列ができますが、さすがにこの時間はガラガラです。

途中の奥多摩湖で降りた夫婦の登山者以外は、ほとんどが終点の峰谷バス停から鷹ノ巣山を目指すようです。くらげの降りた倉戸口も、くらげ以外降りる登山者はいませんでした。

倉戸口は、奥多摩湖に面した登山口でバス停近くには何もありません。半島のようにちょっと奥多摩湖に突き出した地域で、登ると上の方は集落で旅館なども数軒あります。
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8:11 登山口を出発

準備をしたところで、それでは登山口を出発します。最初は奥多摩湖に面した登山口を上ります。すると、すぐに普通のアスファルトの道へ出ました。しばらく登っていると集落が見えてきて、民家と民家の間の階段に登山口の表示が。ここが鷹ノ巣山に続く登山口になるようです。ここから、まずは倉戸山を目指します。

しばらくはこんな道が続きます。
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ドリアンみたいなのが落ちていました。
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そして、9時30分に標高1169.3mの倉戸山に到着。景色はよくありません。
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9:35 倉戸山出発

5分ほど休憩してから、倉戸山を出発。ここから、鷹ノ巣山を目指します。ここからはコースタイムが2時間30分と長いです。ちょっと長めに想定して、12時30分くらいに到着予定を見込んでいます。
途中、ねじれ折れた木を発見。どうしてそうなる。
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根っこから倒れた木。他の山を登っていてもよく見かけるのですが、なぜ根っこから倒れちゃうのか不思議です。
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これはもしや。
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水根山分岐に来ました。この分岐を右に行くと、奥多摩駅に着きます。その前に、まずは鷹ノ巣山です。
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しばらく歩いていると、急に開けた道になりました。
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斜面がびっしりと根っこに覆われています。この風景を何箇所かで見かけました。
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すぐにまた、山頂を通らず山腹を巻いて通る巻道と、尾根伝いに歩く尾根道との分岐点があったので、尾根道を選択。この選択があとで大きく影響するとも知らずに。分岐を登ったところ。分岐からすぐに尾根道に出ます。
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尾根伝いの道の右が奥多摩駅で、左が鷹ノ巣山。さっきの水根山は巻道での分岐です。
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尾根伝いの道は開けていて気持ちが良いです。ただ、身体的にはけっこうしんどいです。さすがにトレッキングポール出動しないと登れないくらい疲れています。
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向こうに見えるのは、おそらく日陰名栗山です。
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そして、ついに。

11:45 鷹ノ巣山山頂に到着

着いたー!!
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思ったよりも早く着けて驚きました。山頂には、すでに5名以上の登山者たちがそれぞれ景色を楽しみながらお昼ごはんを味わっています。くらげも、お楽しみのお昼ごはんにすることにします。

調理開始

まずは、お湯を沸かしてパスタを投入。1.4mmの細めのパスタを半分に折っています。
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全部お湯に浸ったら、アルミホイルを被せてしばらく放置。
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続いてこちら。ナスとマッシュルーム、ウィンナー、玉ねぎ、ピーマンをオリーブオイルで炒めてトマト缶で煮込み、1週間冷蔵庫で寝かせて熟成させた特製トマトソースを温めます。別に、1週間寝かせなくてもいいんです。なんで寝かせたかというと、本当は3日に登る予定だったのに朝起きたら雨が降っていたので計画を延期してふて寝してやったからなのです。
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それからこれ。豆も入れます。レトルトパウチは便利です。
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茹で上がったパスタを入れて出来上がり。
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しかし、具もパスタも多すぎてパスタが全部入りきらず、お湯に入ったままのパスタを何回かに分けて入れながら食べることに。おかげで、伸びきってしまいました。別皿が必要だったかも。

次に、パスタを茹でたお湯でフリーズドライの卵スープを作り、ソースを入っていた鍋に移します。こうすることで、掃除を楽にするのです。残った豆も入れています。
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12:50 下山開始

1時間ほど休憩したところで、下山を開始します。水根山分岐まで戻り、そこから奥多摩方面へと進んでいきます。

その前に、鷹ノ巣山避難小屋でトイレを済ますことにします。実は登頂する前に寄りたかったのですが、避難小屋は巻道側にあります。それなのにうっかり尾根道を選んでしまったために寄ることができなかったです。登り切ってから気づきました。
鷹ノ巣避難小屋は雲取山方面に降りてから巻道を戻るため、尾根道を水根山分岐まで戻るには30分ほど余計な時間がかかってしまいます。しかし、この先奥多摩駅までは一切トイレがないため、仕方ありません。

くらげが休憩を取っていた場所から近い登山ルートを下り、まずは避難小屋を目指します。コチラ側のルートはやたらと急登で雪も残っています。ところどころぐちゃぐちゃで、降りるのも一苦労です。しかし、後から後から登山者が登ってきます。
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ルートを間違える

20分ほど降りても、なかなか避難小屋が見えてこないのでおかしいなと感じ地図を再確認。すると、うっかり日原方面のルートを降りていたことが発覚。どうりで、後から後から登山者が登ってくるわけだ。そして、この急な坂道をもう一度登らないといけないことに愕然としました。

そのまま日原方面まで降りようかとも思いましたが、こちらのルートもトイレまでは2時間以上かかります。
どうせトイレに寄らないともたなそうなのでこのまま元来た道を山頂まで戻り、避難小屋まで行くことにしました。

30分ほど掛けて、ようやく本日2度めの登頂達成。いやーいい眺めだなんて見ている余裕もなく、そのまま反対側の雲取山へ続く尾根道を避難小屋目指して下ります。
そして、13時50分にようやく避難小屋へ到着。広い尾根になっているこのあたりは、ベンチなども設置されていて避難小屋も広く、トイレも2個設置されています。近くではテント泊の方がいました。

14:00 鷹ノ巣山避難小屋を出発

避難小屋を予定より50分押しで出発し、巻道を分岐まで向かいます。途中、ふと先の方で何かが登山道を横切りました。近づいてみると、なんとそれは山の住民でした。ルートを間違えて凹んでいましたが、思わぬ山の住民との遭遇に復活。よし、ちょっと元気出たぞ。
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先ほどの尾根道と巻道の分岐地点まで戻ってきたので、そのまま尾根道から奥多摩駅を目指します。広々とした尾根道のその先では、またしても登山道を横切る山の住民。今度は2頭の鹿が走り去って行きました。
そして、今度は六ツ石山を目前に控えた上り坂。またしても、二頭の鹿が登山道を横切っていきます。なんだか今日は鹿日和だなぁ。

六ツ石山の上り坂を越え、尾根道は急な下り坂に差し掛かりました。六ツ石山の手前あたりから後ろを歩いていた人はくらげを抜かして軽快に降りて行き、やがてすぐに姿が見えなくなりました。
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足が棒のように重くなり、地図のコースタイムとほぼ同タイムでやっとの思いでここまで来ました。ここから舗装された林道と登山道に分かれるのですが、そのまま登山道を行くことにします。
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しかし、ここからがまた長いのです。2時間10分かかります。時間はすでに16時を回っています。18時くらいに着ければいいのですが、最悪暗くなった時のためにヘッドライトは持っているので無理せずゆっくり進むことにしました。行けども行けども登山道は続き、薄暗い針葉樹林に入ると道は窪んでぬかるんでいます。やっぱり、無理せず林道を選べばよかった。

18時前、ようやく登山道が終わり林道に出ました。登るときは早く車やバイクのエンジン音などの喧騒から逃れたいと思っていたのに、今は集落が見えてきてほっとひと安心です。
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18時05分に、無事奥多摩駅へ到着。そのまま、日帰り温泉施設のもえぎの湯を目指します。駅からは徒歩10分程度です。

18:19 もえぎの湯に到着

最後の力を振り絞り、もえぎの湯へ到着。
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もえぎの湯はとてもこじんまりとした温泉施設で、内湯と外湯の2つのみ。サウナはありません。サウナがないのは残念ですが、ジャグジーのあるところで身体をほぐしたら楽になりました。
19時ラストオーダーの食事処で急いでざるそばを注文。さらに、電車が19時台は1本しかなく、28分を逃すと次は20時まで待たないといけません。大広間は19時30分で追い出されるので、時間を潰すことすらできません。

急いで食べて、最後の力を振り絞って駅まで走り、最後の力を振り絞って階段を駆け上り、ぎりぎりで28分の電車に乗ることができました。最後の最後で電車に乗れたところで力尽きました。

おさらいと記録

  • 開始時刻 8:11
  • 終了時刻 18:19
  • 所要時間 10:08'
  • 距離   29.85km
  • カロリー 846kcal
  • 歩数   47,103歩

2 Comments

そらいろくらげ

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kenzoさん
いらっしゃいませー。
くらげは常にモンベルのパーサライト上下とファーストエイド2リットルパック、トレッキングアンブレラ、ストーブ、食材とお菓子、クッションシートは常に完備でさらにこの時期はフリースとアイゼンも入れているのでもうパンパンです。
この先、レスキュー用にツェルトも買う予定なので、さらにパンパンになりそうです。

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kenzo

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先日モンベルフレンドフェアで雨具(上着のみ)を購入したので30Lリュックに詰めてみました。
これで雨具下を入れてバーナー入れたら許容オーバーになりそうだなと密かに思うkenzoです。
リュックあっという間にパンパンですよね^^;

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