福生の米軍基地近くでアメリカを味わってみた

気が向いたらどこかをぶらりと歩いてみる、くらげ散歩。今回は、横田基地のある福生を歩きます。

福生市は東京の多摩地域にあり、市の約3分の1はアメリカ空軍横田基地が占めています。鉄道は、JR青梅線と五日市線、八高線、西武拝島線と4本の路線が通っています。
その中で、今回はJR青梅線の拝島駅からJR八高線の東福生駅までの道のりを、横田基地沿いに走るR16を中心に歩いていきます。

Contents

15:57　拝島駅を出発
アメリカンな通り沿いを歩く
毒々しいアイスを食す
東福生目指してさらに歩く
米軍ハウスを探しながら福生駅へ
おさらい
記録

15:57　拝島駅を出発

さっそく、南口と北口のどちらを降りればいいのか迷い、さらに北口を出たものの周辺図が見当たらないので適当に川沿いの道を歩いていくと、うっかり西東京市方面に向かっていたことが途中で判明し引き返すことに。

さらに、ようやく16号に出てしばらく道なりに歩道を歩いていると、基地の前には歩道がないことが判明。この先は日本じゃないので引き返します。

そして雨の降る中、反対側の歩道をまた基地へと目指して歩きます。このまま29kmほど歩けば、川越に着きます。

アメリカンな通り沿いを歩く

ようやく基地の前までやってきました。この先から、通りがいきなりアメリカンな雰囲気に変わります。

ここは第5ゲート前。

ポップな店だったり、緑にまみれていたり。

街路樹はヤシみたいな南国の木です。

毒々しいアイスを食す

こちら、アイスクリーム屋さん。

70年代に沖縄の米軍基地で誕生したアイスクリーム屋さんです。なので、サトウキビやちんすこうなど沖縄ならではのフレーバーが揃っています。

いろいろあるメニューの中で迷った末に選んだのがコチラ。

見よ、この毒々しい色。これはダイナソーエッグです。緑はメロン味、紫はグレープ味で、ゼリー状のものが入っています。意外と普通な味です。せっかくなら緑はピスタチオとか変わった味にすればいいのに。
雨のせいか、とても空いていました。

東福生目指してさらに歩く

雨の中、にこやかなおじさんが立っています。こちらはピザ屋みたいです。

ここまで黄色いと日本じゃ目立ち過ぎます。

アメリカっぽい椅子たち。

こういう緑まみれな店もちょくちょくある。

第二ゲート前。ココらへんから店が減ってきます。

本当はバーガー系を食べたかったのに、時間帯的に閉まっている店やなんとなく入りにくそうだったりして、食いっぱぐれた状態で東福生駅へ。しかし、ちょうど電車は行ったばかりで次は20分位待たないといけません。せっかくなので、その先のJR青梅線福生駅まで歩くことにします。

米軍ハウスを探しながら福生駅へ

この周辺には、米軍ハウスと呼ばれる住居が点在しています。雨降っていて面倒になったんで写真は撮っていません。

かつてこの周辺には、戦後に横田基地へ進駐してきたアメリカ軍人向けの単身住宅が2000棟近く建てられました。さらに、50年代に勃発した朝鮮戦争では軍人の家族を本土から呼び寄せることができるようになたっ溜め、家族向けの住宅も増えていきました。平屋の小規模住宅で、瓦屋根に青い壁が特徴です。また、アメリカ人向けなので基本的に土足です。

この米軍ハウスは70年代に入ると徐々に空き家が増えていったため、自治体へと返還され一般市民でも住めるようになったため多くの若いアーティストが移り住みました。この現象は、かつて「福生幻想」と呼ばれていました。

中には、大滝詠一や五味太郎、村上龍などの著名なアーティストや作家も住んでいたことがあります。また、村上龍の作品、「限りなく透明に近いブルー」には、この米軍ハウスが登場します。

こういった空き家を活用するのは、やっぱりアーティストなんだなとしみじみと実感しながら歩いていました。

そして、17:47に福生駅に到着。
ハンバーガー食べられなかったら、お腹空きました。ハンバーガー食べていたら、もっと元気に米軍ハウス散策もできたのに。
今度はもっと早い時間に晴れたときに散策することにします。