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笹子駅から秀麗富嶽十二景4番山頂の滝子山に登る【滝子山〜初狩駅編】

JR中央本線笹子駅から秀麗富嶽十二景の4番山頂である滝子山に登り、初狩駅に降りるお話の第二弾です。

あらすじ。
電車の遅延トラブルに巻き込まれて予定よりも30分遅い8時30分に笹子駅を出発。途中まで沢沿いを歩きながら雪道や落ち葉の道を滝子山の山頂を目指して登っていきます。
アイゼンを着けたり外したり写真を撮ったりしていたので、15分押しの12時37分に無事山頂へと到着しました。
前回のお話:笹子駅から秀麗富嶽十二景4番山頂の滝子山に登る【笹子駅〜滝子山編】

コースタイム

山頂出発=13:40→滝子沢林道=15:37→国道20号線=16:09→JR中央本線初狩駅=16:32

山頂からの景色

まずは、山頂からの絶景を眺めることにします。
この滝子山は山頂が非常に狭く、景色を遮るような木はほとんどありません。また、周囲にも同じような高さの山がいないためぐるりと360°絶景を堪能することができます。

まずはやっぱりこのお山。どーん。

眼下には大月市内の街並みが広がっています。

奥多摩方面。

山頂全景。とても狭いです。この時期は雪に埋もれていて座るところもわずかしかありません。混んでいたら山頂でのご飯は諦めたほうがよさそうです。

この日は誰もいなくてくらげ独り占めだったのですが、ちょうど富士山の見えるいい位置に木の板を敷いてテーブルのようにしているところがあったのでここでヤマメシを作ることにしました。

ヤマメシ作るよ

それでは、さっそく調理開始です。
今回持ってきたのは、ジップロックコンテナに入れたしらたきと木綿豆腐、牛脂。おなかにGGの入っていたペットボトルに醤油。IKEAのジップバッグに切った白菜とうどん、しめじ、長ネギ。小さなジップバッグには砂糖。

メスティンには凍らせた国産牛肉とキッチンペーパーをクッション材代わりに厳重に敷いて保護した生卵が入っています。

以上の品でヤマメシを作ります。

まずは、メスティンで牛脂を溶かします。あまり強火だと跳ねるので弱火でじっくり溶かします。

続いて、マルエツで夕方行ったらちょうど半額シールが貼られていたので即買い物かごに入れた優夢牛という国産牛肉360円をメスティンに投入します。

ちょっと焼いたら、しらたきと白菜としめじと焼き豆腐の代わりに木綿豆腐を肉の上から投入し、白砂糖の代わりに家で使っている甜菜糖を上から振りかけます。

白菜が煮えるまでしばらく煮込んだら、くらげ特製ヤマメシすき焼きの完成です。

しらたきと豆腐を入れてきたジップロックコンテナをお皿代わりにして、割れずに無事山頂まで運ぶことのできた生卵を割り入れてすき焼きをいただきます。

うまーい!!

残りの割り下を使い、今度はうどんを煮込みますよ。

野菜のだしと肉の旨味がうどんと絡み合い、それはもう最高のシメでした。

続いて、いつものデザート。
煮出したセレッシャルのベンガルスパイスと、横濱煉瓦。3個いただいたうちの最後の1個です。次は何をデザートにしよう。

13:40 下山開始

それでは、下山を開始いたします。下山ルートは初狩駅方面です。到着予定時刻は16時50分頃を予定しています。
山頂付近の急登地帯は雪が溶けてどろどろになっており、下手すると足を滑らしかねないので慎重に木の幹や根っこに掴まりながらゆっくり通りていきます。

ようやく分岐ルートまでたどり着きました。ここからしばらくは歩きやすい尾根なので少し速度を速めながら降りていきます。
やがて、女坂と男坂という2つの下りルートが選べる分岐に来ました。この先は同じ道に出ます。ここは無難に比較的楽そうな女坂を選択します。

女坂は一部ロープが張られているところもありますが、全体的に緩やかで足への負担もなく降りやすいルートです。続いて、檜平の分岐点に着きました。ここでくらげは、間違いを犯してしまいます。

予定していたルートでは、この檜平からは直進して初狩駅に一番近い登山ルートを降りていきます。若干距離はありますが、途中からは林道になるのでそこまでキツイルートにはなりません。

ところが。この檜平の分岐で右方向に「初狩駅(大鹿林道)」と書かれているのを見て、方向も違うのに何を勘違いしたのかくらげが目指しているルートの林道だと思ってしまい、そのルートを選択してしまいました。

選択するルートを誤り、道を見失う

しばらくはなだらかな尾根伝いの道が続いていましたが、やがて木に捕まらないといけないくらいの急坂がいつまでも続くようになります。さらに、道も落ち葉に埋もれてわかりにかったり石がザレているところも多々あり、上級者でなければ厳しい状態が続いています。

こんな感じで石がザレていて、うっかりすると足を滑らせそうです。

登山道でよく見る蛍光ピンクの目印すら一切なく、どこ歩いていいのかわからないところも出てくるので、「秀麗富嶽十二景とか言ってるけど、こんな荒れた道じゃそう簡単には登れないじゃないか、何とかしてくれよ。奥多摩とか丹沢を見習えよ」などと大月市に文句を言いながら、ただひたすら林道を目指して降りていきます。

やがて、落ち葉が深く積もる地帯へと差し掛かり、ここでくらげは完全に道を見失います。山を横断するように伸びていたルートはそのまま坂の下へと伸びているように見えたので、岩や木の根っこに掴まりながら降りていたのですが、人の足跡は全く見えず道もどこを歩いていいのかすらわからない状態です。

歩こうとしても落ち葉に膝上まで埋もれて何度も足を滑らせる状態で、さすがにこれはおかしいと思って地図を開いて確認することにしました。

すると、くらげが選択したルートは山と高原の地図上では点線になっており、上級者ではないと進むことのできない難所ルートだったことが判明しました。ただ、現時点で今時分がどのあたりにいるのかはわかりません。

今まで降りてきた道を戻ろうにもかなりの急坂を滑るように下ってきてしまったので、再び登るにはかなりの時間と体力を使います。
このまま下に降りればどこかに出るのではないかとも思いましたが、道に迷って遭難する人は下へ下へと降りていって遭難する人が多いと聞いたことがあるので、まずは全体を見渡せる尾根まで登ってみることにしました。

すると、人の踏み跡のようなものを発見。どうやらここが正しいルートのようで、何とか無事に登山道へと戻ることができました。やはり、迷ったときは登るのが一番のようですね。

しかし無事に戻れたとは言え上級者ルートであるからにはいつも以上に慎重に進まないといけません。写真すら撮る余裕もなくひたすら緊張しながら降りていくと、ようやく下の方に舗装された林道が見えてきました。

ところが、またしてもここでルートを見失ってしまいます。落ち葉が積もっていて道も踏み跡もなく、ピンクの目印すらないのです。仕方ないので、木を伝いながらまた滑るように降りていき、ようやく林道に辿り着くことができました。

生きてここまで降りてこれて本当によかった。ここが滝子沢林道です。

20分ほど下ると、ダムが見えてきました。ダムの下流には自然に飲み込まれた一台の軽トラがいました。

中央道と中央本線の線路をくぐり、ようやく国道20号線に出ました。ここから初狩駅までは30分近く歩きます。
ひたすら国道20号線沿いを大月方面へと歩き、ようやく初狩駅に到着しました。

16時32分、下山完了です。道迷いもありましたが、無事に今回も下山することができました。
やっぱり分岐点ではきちんと地図と方角を確認し、おかしいと思ったら早めに地図を見て無理そうなら引き返すことが大切だと今回の道迷いで実感しました。

おさらい

記録

  • 開始時刻: 8:31
  • 終了時刻: 16:32
  • 所要時間: 8:01"
  • 距離: 18.1km
  • 標高差: 1,164m

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