甲州街道をリトルカブでひた走るツーリングの2日目です。
今日の予定は、ぐるっと諏訪湖を一周して間欠泉を見て、くらすわというモールを見て帰ります。
1日目のお話: リトルカブで1泊2日の甲州街道ツーリング【1日目】
諏訪湖を一周するのに1時間半
外を見ると、空はどんよりと曇り雨が降っています。あれおかしいな今日はたしか晴れだったはずと天気予報を見たら、それは神奈川の天気でした。
上下にレインウェアを着用し、足元はレインシューズを履いて万全の体制でチェックアウトをします。
ところが、外に出たら何と雲の隙間から青空が覗いているではありませんか。こんなに着込まなくてもよかったなと、レインウェアを脱いでしまい込みます。そんなこんなで9時にホテルを出発する予定が、20分位押しました。
ホテルを出て、まず諏訪湖を一周するために左折して反時計回りで回ることにします。のちに、この判断が大きくその後の予定を左右するのでした。
県道50号線から県道16号線に入り、中央道と並走するように走ります。
宿泊したホテルから45°の方角から見た諏訪湖。
やがて、晴れ間の見えていた空は分厚い雲に覆われて雨がポツポツと降り始めてきたので屋根のあるところでレインウェアとレインシューズに着替えます。
そして、釜口水門を右折して県道185号線に入り、下諏訪へと向かいます。ところが、右手に見えてくるはずの諏訪湖は一向に見えてこないので行ったり来たりしながらさまよい、なんとか諏訪湖に戻ってくることができたのは1時間後のことでした。あとで調べたらそのまま185号線を直進していれば下諏訪に着いたのでした。
ちょうどホテルの反対側に当たる位置から見た諏訪湖。アオサギとシラサギが餌を探しています。
下諏訪に無事に着いたので、ついでに諏訪大社を参拝することにします。
諏訪大社を参拝する
諏訪大社には、2007年に訪れてから11年ぶりの参拝です。当時は中央線の八王子駅から高尾行きと甲府行きと小淵沢行きと松本行きを乗り継いで5時間近く掛けて着いたのですが、やっていることは今も昔も変わらないですね。
下諏訪には、赤い橋と青いカブ。
手水舎の隣にはこんこんとお湯の流れる御神湯がありましたが、熱くて触れません。
こちらは根入りの杉。大きいです。
こちらが大きな注連縄が有名な下社秋宮です。
こちらは御柱。何か不思議なものを感じました。
間欠泉センターで噴出する間欠泉を眺める
さて、続いて間欠泉センターへと向かいます。ここ間欠泉センターではその名の通り間欠泉を見ることができます。間欠泉が噴出する時間帯は90分間隔です。現在時刻は12時10分。あと20分待てば12時30分の噴出を見ることができます。
この間欠泉は、温泉掘削中の昭和58年には高さ50メートルまで自噴し、当時は世界第2位の高さとうたわれたのですが、次第に間欠泉の自噴間隔が長引くようになり、やがて自噴が止まってしま
いました。現在はコンプレッサーで圧縮空気を送り、上部の冷えた温泉を取り除くことにより、間欠泉を噴出させています。
間欠泉の噴出口から、少しづつ湯気が上がってきました。
ゴポゴポとお湯が徐々に上に上がってきました。
やがて、激しく吹き出し始めます。
そしてついには建物の2階部分にまで到達。
大きくなったり小さくなったりを繰り返して、やがて間欠泉は小さくなっていきました。
このあと、”くらすわ”というモールでお土産を買ってから帰路につきます。
神奈川を目指して帰る
現在の時刻は13時30分。予定より大幅に遅れてしまいましたが、これより帰路につきます。
帰り道は、あまり寄り道せずまっすぐ帰るつもりです。
つもりでしたが、カブがあの道走りたいって言うから。
あれ?この駅は・・・!
この駅はJR中央本線の「すずらんの里」という駅名なんですが、その駅名にまつわるものは一切ないところです。10年以上前、駅名に惹かれて降りたもののあまりの何もなさにがっかりした記憶があります。
がっかりしたときの記事:中央線でひたすら西へ西へ
そんな思い出のすずらんの里駅を過ぎて富士見町に入ったところで、ちょうど走り出して1時間経ったので休憩します。ここ富士見町には道の駅信州蔦木宿があります。まだお昼ご飯も食べていなかったので、ここでお昼ご飯を食べることにします。
道の駅信州蔦木宿で休憩
お土産と野菜の直売所を見ていると、ふとおいしそうないなり寿司が目に止まりました。レストランで食事をするのもいいけれど、外で買って食べるのもいいかもしれない。
ということで、今日のお昼はいなり寿司です。しかし、残念ながらくらげの苦手な甘いいなり寿司でした。
ここ信州蔦木宿には天然温泉つたの湯という日帰り温泉施設も併設しています。大人600円で時間制限なしです。時間にあるときに寄ってみたいところです。
再び離脱して農道へ
さて、主がお腹いっぱいになったところで、出発です。リトルカブはまだお腹は空いていません。
山梨に入るまではしばらく国道20号線をまっすぐ走っていましたが、またカブが農道を走りたいっていうので国道を離脱します。
かぼちゃが実っています。
台ケ原宿を訪れる
一度20号線に合流してから、再び脇道へ。ここは何やら雰囲気のある道です。両脇の家は古くからある佇まいをしています。それもそのはず。ここは旧甲州街道の台ケ原宿です。
この和菓子屋さん、とても雰囲気あります。ん?ここはあの水信玄餅で有名な金精軒ではないですか。
前回、Twitterでフォロワーさんに教えていただいたお店なんですが、ちゃぷちゃぷと揺れる透明な信玄餅、水信玄餅で有名なお店です。残念ながら6月から9月までの土日限定での販売なので今回は諦めていたのですが、偶然にもお店に寄ることができたので、職場にふつうの信玄餅をお土産に買って帰ることにします。
こちらは白州の名水を使って酒造りをしている七賢。
お店に入るとかなり奥まで続いていて、見学することができます。入って左側には明治13年に明治天皇山梨ご巡幸の際、ご宿泊所「行在所」に指定された北原家母屋奥座敷4間があり見学することができます。右手には売店とレストランがあります。レストランは17時以降の営業は完全予約制です。
立派な梁が建物を支えています。
こちらは醸造用の水源泉。
池には豊富な量の水が流れています。
赤坂台公園で休憩
韮崎市を抜けて、甲斐市に入りました。ちょうど1時間経ったところで再び休憩を入れます。
なんとなく左折したところ、赤坂台総合公園という広い公園が現れたので、ここで休憩することにします。
ここは広い芝生広場があって、山々を眺めながらのんびりと過ごすことができます。公園の中心にそびえる展望塔にはエレベーターが設置されていて、7階まで上がると甲府盆地を一望することができます。
一路神奈川へ
現在、時間は17時を回ろうとしています。このまままっすぐ帰れば3時間くらいでくらげ邸に到着しそうです。
この時間、甲府市内は帰宅ラッシュの真っ只中。このまま20号線を進まずに、別のルートを進むことにします。国道52号線美術館通りへ進み、411号線に入ってそのままひたすらまっすぐ進んでいくと、甲州市の中央道勝沼ICの近くで国道20号線に合流します。
その先には、難関の新笹子トンネルが待ち構えていますが、後続車がいなかったのでそのまま突入することにしました。トンネルの真ん中に来たところで後続車には追いつかれましたが、ここは片側一車線の狭い道幅のせいか追い越しできる白ラインだったので、壁ギリギリに寄って追い抜いてもらいました。
新笹子トンネルを抜けた先にもいくつか宿場があります。そのうちの白野宿に寄ってみたのですが、すでに日も落ちて周りが暗くて写真は撮れませんでした。
野田尻宿に迷い込む
やがて、大月市に入りました。大月市内の旧甲州街道は、鳥沢駅を過ぎたあたりから上野原までは山沿いを走る中央道よりもさらに北側に位置しています。その昔、上野原宿は江戸時代から何度も大火を経験しているため、1896年(明治29年)の鉄道工事が始まった際に「蒸気機関の火の粉が火事を起こす」と地域住民に反対されて相模川沿いに敷かれました。
(参考資料:吉田カルチャーパーク|8 相模湖から上野原宿 )
そのため、駅が不便なところにあるだけでなく、中央道に分断されてしまっています。どうりであの辺りは寂しいわけです。
上野原のあたりで宿場を目指すべく登ってみたのですが、工業団地から中央道沿いの道を走っているうちに、どこかで見たことのある景色が現れました。それもそのはず、このあたりは野田尻宿といって中央道野田尻バス停のすぐ近くにあります。今年の2月に、この野田尻バス停から野田尻宿を通って権現山に登っているのです。
野田尻宿に来た時の話:山梨の権現山と扇山を縦走登山
23時にくらげ邸到着
夜の野田尻宿を堪能してから、上野原方面へと戻ります。上野原から先はもうどこにも寄り道することなく進んで、まっすぐくらげ邸を目指します。ここからくらげ邸までは90分ほどです。途中でリトルカブと主のお腹が減ったので補給します。
けっきょく、諏訪市で給油してから相模原市まで一度も給油せずに帰ってきました。さすがカブの燃費は半端ないです。主は、富士川町と甲斐市、相模原市で補給が必要でした。燃費はよくも悪くもないです。
そして23時。無事にくらげ邸に到着です。
おさらい
走行距離=483.4km
mさん
長距離ソロツーリングは安全に越したことはないですからね。くらげはスピードよりもゆっくりと走るのが好きなので、のんびりとツーリング楽しんでいます。たまに無理はするけど、安全第一で楽しみたいですね。
mさん
いらっしゃいませー。
今回も誤字の発見ありがとうございます。
50ccでも諏訪湖まで行けちゃう体験しちゃったのでそのうち東北にも出没するかもしれません。
でも、さすがにやっぱりきついので早いところ二輪免許取ってボアアップしたいですね。