雪の生籐山から陣馬山を縦走するお話の第二弾です。
あらすじ。
山梨県の中央本線上野原駅から懐かしいレトロな富士急バスで石盾尾神社まで行き、登山口から生藤山を目指します。
途中の三国山を経て生藤山に到着したものの、あまりにしょぼい山頂に愕然としお昼ごはんをここで食べるのを諦めて陣馬山を目指します。
途中の雪深い登山道を経て13時過ぎに無事、陣馬山山頂に到着したのでした。
前回のお話:雪の生籐山から陣馬山を縦走【三国山〜生藤山編】
コースタイム
ヤマメシ作るよ
前回の大山ではあえなくガス切れとなりましたが、今回は新品のガスカートリッジを持ってきています。
メニューは、前々回に塩を忘れてきて薄味となったコーンとウィンナーのチャーハンを改良したものを作ります。
まずは、スライスベーコンを細く切ります。そうです。ウィンナーの代わりにベーコンにしました。ウィンナーは傾斜があると転がるのです。
続いて、切ったベーコンをメスティンで炒めます。
ベーコンがほどよくこんがりしてきたら、バターを投入。
バターが溶けたら、前夜に炊いておいたご飯を投入。バターがご飯に馴染むようにかき混ぜながら炒めていきます。
全体的に馴染んでパラっとなったらコーンを投入。最後に塩と黒コショウを入れてよくかき混ぜて完成〜。
しっかり塩が効いていておいしい〜。下界でもぜひ作ってみたいです。
食べている間に、スープも作ります。今回は洋風チャーハンに合うトマトスープです。
それにしても気温がいつもの冬より低い気せいか、なかなか沸騰してくれません。ここ、1,000mもない山なのに。強火で3分もすればブクブクと沸騰するのに、5分以上沸かしてようやくポツポツと泡が出るくらいの遅さです。チャーハンも食べていくそばからどんどん冷めて冷たくなっていきます。
こうなったら、合わせ技を使うしかない。残ったチャーハンにスープを投入。熱々まではいかないスープですが、それでも少し身体が温まってきました。器にこびり付いたご飯も剥がせて一石二鳥です。
続いて、食後のおやつです。成城石井で買ったセレッシャルのベンガルスパイスというクローブやシナモン、カルダモンなどの身体を温めてくれるスパイスが入ったお茶です。これを牛乳で煮出してもチャイっぽくておいしいです。
煮出すまで時間がかかりそうなので、しばらく周りの景色を眺めることにします。
周囲の山々は思ったよりも真っ白な印象はありません。
下界を見下ろします。
山頂は風が出てきて気温がさらに低くなり、じっとしていると手がかじかんで思うように動きません。しばらく経っても一向に沸騰しないので諦めてぬるいままおやつをいただきます。おやつは下界じゃ絶対に食べることがないガトーショコラ。体力を消耗する登山では高カロリーな甘いものがほしくなるのでちょうどいいおやつです。
今年は例年よりも気温が低いせいか、海抜1,000m以下の低山にも関わらず全く沸騰してくれません。やはりジェットボイルか寒冷地に強いバーナーを導入すべきかなと考えています。
冬山ではしっかり山頂で暖を取れることが前提で楽しむヤマメシなので、今後の課題ですね。
14:30 下山開始
だいぶ気温が下がってきたので、早いところ撤退することにします。帰りは、陣馬高原下バス停まで降りていきます。
道はほぼ針葉樹林の中を歩いていきます。
40分も下れば林道に出るので、そこでアイゼンを外して歩きます。さらに20分ほど舗装された陣馬街道を下れば、陣馬高原下バス停に到着です。
ここから、西東京バスの高尾駅北口行きに乗って高尾駅に向かいます。バスの時間を見ると、ちょうど5分前に15時25分発が行ったばかりでした。外したアイゼンに詰まった雪を落としたりする時間がなければ間に合ったかもしれないのに。次に来るのは1時間後の16時25分です。
バスが来るまで暖を取る
仕方ない、バス停すぐ横のお蕎麦屋さんで時間を潰すことにします。入ってすぐのところにある酒樽と升を見て即決。
「熱燗ください」
はい、これで身体を芯から温めますよ。熱々の石油ストーブの傍らに座り、ぐいっと酒を飲み干します。はあ、染み渡る。
おつまみは、カブの浅漬け。そばの実が散らしてあり、手作り七味が添えてあります。日本酒によく合う少し濃い目の味付け。
もう一品は店主オススメの山菜の天ぷら。塩でいただきます。
店主と話をしながらいただいているうちに、気付けばもうバスの出る時間。すっかり冷えた身体も温まり、ウトウトしているうちにバスは高尾駅に着きました。
今回は、お酒とおつまみというおまけ付きで無事に下山完了です。
今回立ち寄った陣馬高原下のお蕎麦屋さんはこちら。
陣馬山 山下屋
おさらい
記録
- 開始時刻: 9:00
- 終了時刻: 15:31
- 所要時間: 6:31"
- 距離: 13.08km
- 標高差: 695m
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